★3 | 中盤以降、どんどん、アニー・ジラルドとアラン・ドロンの映画という様相を呈してくる。つまり、どんどんメロドラマになる。最終章(ルーカの章)の家族(兄弟)全員が集まった場面の修羅場のシーンなんて、皆、泣き叫んで、嫌なシーンだ。
[review] (ゑぎ) | [投票] |
★4 | ロッコという存在が具現化されるには、あれだけの美しい青年が絶対に必要だったはず。 [review] (tomcot) | [投票(1)] |
★5 | ビスコンティワールドで徹底して描かれている退廃(没落)と嫉妬、この映画でも存分に生かされている。脚本に力を注いだことがよくわかる映画。 [review] (chokobo) | [投票] |
★4 | 若者にとって、新天地の輝きが希望そのものの大きさに見えるのは当然であり同時に錯覚でもある。何故なら新しさは彼らに嫌がおうにも変容をせまり、若いということは被る変化も激しいということだから。得たものと失ったものの残骸が、かなえられた希望の量なのだ。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | ネオ・リアリスモが“今”を観る作品であるとするなら、ヴィスコンティ監督作品の場合、“過去”“現在”“未来”全てを包括しているかのよう。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★3 | 全体主義の母、ことなかれ主義の長男、個人主義の次男、博愛主義の三男、現実主義の四男の衝突を見て育った五男のキミの行く末は?俺のことはシモーネと呼んで下さい。 (町田) | [投票(2)] |
★4 | この映画でのアラン・ドロンの聖人っぷりには吐き気が出る。一方でヴィスコンティの演出力を無視することもできない。特にナディア関連の二大シーンは見事。 (赤い戦車) | [投票] |
★5 | 上質の文学的大河巨編と同質の量感と感銘がある。ドストエフスキーの「白痴」からインスパイアされたというドロンを中心に完璧なキャスティングと陰影に富んだロトゥンノの撮影が綾なす故郷と家族と恋人に対する人々の「想い」が濃密に錯綜する。 (けにろん) | [投票] |