★4 | 本作は凄まじく中途半端な作品だ。でもそれこそが本作の素晴らしさでもある。好き放題映画作る楽しさに溢れてる。 [review] (甘崎庵) | [投票(6)] |
★4 | 宮崎駿監督の夢が凝縮された力作。ちょっと違和感を感じる点もあるが、その弱点を補って余りある潔さと"ワクワク感"。
[review] (ワトニイ) | [投票(1)] |
★4 | たいして美しくもないものを、「美しい。」と台詞にして言わせる映画。本当に美しいものには、何も言わないのに。 [review] (G31) | [投票(1)] |
★5 | まず素晴らしい表現に感動する。時に細部にこだわり現実と見まがうシーンがあり、時に情感豊かに俯瞰する世界がある。極端に言えば全編を通して全ての台詞、BGMを排して絵づらだけ追っていっても楽しめそうで、まさに世界最高水準の表現技術だと思う。 [review] (シーチキン) | [投票(3)] |
★3 | あえて、真っ直ぐな物語。少年少女じゃなくても二郎はやっぱり、ジブリ映画の主人公。 (らーふる当番) | [投票(1)] |
★4 | 「風立ちぬ、いざ生きめやも」という日本語訳の適否には諸説あるそうだけれども、ともかく、常識的な認識の枠組み内では何らの関係も持たないはずの「風」と「生きること」に何らかの連絡を見出だせずにはおれない感受性において、ポール・ヴァレリーと堀辰雄と宮崎駿は一直線に連なるのだろうかしらん。 [review] (3819695) | [投票(7)] |
★5 | 恋も仕事も限定期間の最も美味しい部分のみを抽出し、人の一切の邪心・悪意は隠蔽される。水彩画のように儚い今際の際の美しいだけの思い出は、それでも黄泉の国と隣接し境界は融解してる。出会いと再会の場に於ける風の突発的な表現は鮮やかというしかない。 (けにろん) | [投票(6)] |
★4 | 二郎は美という呪いに囚われた、永遠の奴隷だ。それでも懲りない、懲りないのが凄い。 [review] (ペンクロフ) | [投票(13)] |
★5 | 例えその向こう側に戦争があろうとも、その気配を感じさせない青年の眼差し。その違和感を彼の夢の塊として昇華させている。それが卑怯か否か。キャッチーな演出を評価したいし、「映画」という枠組みの中でこの映画を語りたい。語るべき。 (ナッシュ13) | [投票(1)] |
★5 | 『ポニョ』に立ち込めていた死の匂いが転化し、老境の官能とでも呼ぶべき鮮やかさが全編に漲っている。傘、帽子、雨、雪、火事で舞う火の粉、煙、流れる雲、そして飛行機。それらを包む「風」。文字通り「風が立つ」瞬間を可視化させるための、一連の浮遊物。飛翔と風に対する狂おしいまでの表現欲。嗚呼、説話の経済的効率など大空の向こうへ吹っ飛ばす、瞬間瞬間のみの運動に立脚した宮崎駿の最新作はやはり傑作であった。 [review] (赤い戦車) | [投票(6)] |
★3 | 偏執的とでも言いたくなる「風」の描写に対するこだわりなど、技術的な完成度の高さばかり印象に残り、観終わって2週間以上経つのに感想が定まらない。どうにも得体のつかめない映画だ。この夢想物語の語り手が、思考や主張することを放棄してるからだと思う。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(6)] |
★4 | 間違いなく戦争と殺戮が背景にある物語であるのに、画面いっぱいに満ち溢れる幸福感。ナチスの宣伝映画を撮ったレニ・リーフェンシュタールは「私は政治には全く興味はなかった。興味があったのは美だけ」と言ったそうだが、この映画にもそういう精神性を感じる。 (太陽と戦慄) | [投票(3)] |
★3 | 無邪気な映画である。夢のシーンが頻出するのも、歴史的現実を題材にしながらも奔放なイマジネーションの推進力だけで飛翔していくこの映画の無邪気さの免罪符、とまでは言わなくとも、無邪気さの純粋さと残酷さと無倫理性の証しだとは言える。 [review] (煽尼采) | [投票(3)] |