★4 | 未成年者の際限しらずの可能性が、危うい不安定性の対極ではなく同腹の一対であることが喝破されている。主人公たちは海、川、掘割など水の近傍で描写される。水は創造と破壊の両義的象徴である。こうしたテーマ性と粗削りな語り口、漁村土俗から、1970年代日本映画へのレスペクトを感じさせる。 (ジェリー) | [投票(2)] |
★3 | タイトルの表す通り、水のイメージが氾濫する。海と川。特に鳥居のある岩場の場面の、濃い海の色と白装束で泳ぐ少年−菅田将暉。こゝはかなり強烈なイメージだ。ヒロイン−小松菜奈は、海や川で水浸しにされる役柄なのは当然だが、部屋でも屋外でも横臥の(寝っ転がった)場面が多く、端正な構図で捉えられる。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] |
★2 | レディースディ、客席は女子高生ばかりと少々一抹の不安を感じながら見た映画であったが、それは見事的中する。
[review] (セント) | [投票(2)] |
★3 | 原作のファンは多いそうだ。きっと山戸結希もそのひとりなのだろう。乙女たちの共感の核となる“乙女チック”さへの敬意を共有しつつ、映画(=オリジナル)に昇華しようと炸裂する山戸の溢れんばかりのパッションに、危うく“乙女チック”さは崩壊寸前となる。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★2 | 例えば昭和のどこかのホールで自主上映作として見たなら熱狂できたかもしれないが、平成のシネコンで見るべき映画ではないと思った。商業映画としては、ちょっと出来が稚拙すぎるのではないだろうか。あの痛切な、まるで美しい凶器のような原作をまさにイメージ通りなキャストで映画化!と知ったときは嬉しくて小躍りしただけに残念。 (tredair) | [投票(1)] |
★4 | ところどころで出てくる性急なカッティングには辟易するが、役者の躍動を見事に捉えていくロングショットの力強さに心が弾む。ロケーションの切り取り具合も良い。本作はぜひとも擁護したい。 [review] (赤い戦車) | [投票(1)] |
★3 | 神に魅せられた巫女の物語。荒削りだけど、この監督の今後に期待したい。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(2)] |
★4 | 泳ぐ彼に彼女が出会うリアクションショット無き常識破りモンタージュの粗削り感。神話世界を絡ませ強引に独走するが急速に凡化し堕ちた虚像の下世話な価値観さえ突き詰められない。それでも尚ゴリゴリ演出は今後注目すべき。小松はマグロ女の印象を払拭。 (けにろん) | [投票(4)] |