★4 | 振り切れたヤケッパチの明るさが『仁義の墓場』の対極を思わせ、アカルサハ滅ビノスガタの感強し。トイレ流す前のウンコまで見れる蒼井優の岡田茉莉子系列のツンデレ芸はもう腹一杯。 [review] (寒山拾得) | [投票(2)] |
★3 | アパート、オフィス、喫茶店、住宅街 etc。こんなに所かまわず大声でがなりたてる男と女(の映画)をみたことがない。二人の距離から程よい“あいだ”というものが消滅している。“あいだ”とは世間だ。真利子哲也は二人を「世間」から切り離しどんどん純化する。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(5)] |
★5 | 私が見た近作の日本映画の中でも、本作はちょっと頭抜けている(そんなに沢山見ているわけでもないので、口幅ったいですが)。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★5 | 唾液と愛液と血液が一体となって奔流を成す、正直な欲望が真っ当に勝負を決定する世界の住人たちに痺れる。蒼井優はあるいは演技者となってベストの熱演ではないか。彼女の最高の部分と、最低の部分を味わえる傑作だ。愚直な主人公を演ずる池松壮亮らとのセックスの神聖さと下衆さの側面ごとに酔える多面性も、この猥雑にして愛おしい世界の歯車だ。 (水那岐) | [投票(3)] |
★4 | 怒鳴り合う熱演というのは、映画の場合通常暑苦しいだけで逆に白けることが多いが、細かい演出(例えば財布をわざわざひっくり返して硬貨をバラバラ出す、雷が鳴り土砂降りなのに傘も差さない浜辺、病室で椅子を置く音の強調等)も含めて徹底し、ある一定の基準値を超えると不思議に面白くなる。つまり『曽根崎心中』等の後期増村を演出は目指している。 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★5 | 不条理という名の条理。なぜ今、新井英樹や岡崎京子といった90年代サブカル漫画が実写化されるのか問題。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(6)] |
★4 | 見ているほうもメンタルをガリガリ削られるような苛烈さ。恋愛映画でありながら幸福感やキラキラ感が絶無で驚く。クライマックスの喧嘩もあまりにエグい内容で爽快感とは程遠いが、全編をこれほどまでの過剰さで貫き通したことには感嘆する。 (太陽と戦慄) | [投票(1)] |