高橋悦史の映画ファンのコメント
仇討(1964/日) |
クライマックスでの中村錦之助の神憑った芝居に全ての賛辞が集まるのは当然の帰結。だが、あのカット割り・アングル・ピントのぼかし、そしてあのリズム感。計算し尽された今井正の演出があればこそ。橋本忍の脚本は言うに及ばずだ。 (sawa:38) | [投票] | |
重々しい雰囲気で少し疲れるけど、仇討に至る過程の理不尽さと滑稽さ、それを取り巻く周囲の冷酷さを綿密に描いているのは、さすがの橋本忍脚本。終盤の中村錦之助はまさに独壇場で圧巻。ちょっと他に類を見ない位の迫力。['04.10.3京都文化博物館] (直人) | [投票] | |
錦之助の狂気に満ちた演技が素晴らしい。 [review] (パピヨン) | [投票] | |
「乱心」、すなわちいかにして人の心は破綻するかという話である。「乱心」をもてあそぶ役人のことなかれ主義と、形骸化した武家制度に蝕まれた傷口が、仇討ちというガス抜き見世物のなかに露呈したとき、人の心は拠りどころを喪失し、あらゆる制度から乖離する。 (ぽんしゅう) | [投票] |