★5 | 木下恵介の視線がどこを向いているかが痛いほど分かる作品。熊井啓も社会派を自認するなら、『日本の黒い夏』のような既に評価が固まったテーマではなく、世間の関心が未だ薄い題材を採り上げるべきだ。[シブヤ・シネマ・ソサエティ] (Yasu) | [投票(2)] |
★2 | こゝまでいくと木下恵介は卑怯である、と云いたくなる。社会的テーマ上の意義なんて私にはどうでもいい。描写の多湿性、泣かせ過ぎに激しく嫌悪する。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] |
★4 | これは珍しく(芸術監督としては)今ようやく取り上げられてきた被害者・被害者家族の人権を訴えた映画です。指摘は周りの社会環境の冷酷さにまで及んでいる。木下の良心を感じる最後の佳作。 (セント) | [投票(2)] |
★2 | 真摯ではあるのだが、その思いの描き方があまりにも単眼的一方通行で押し付けがましいことこの上ない。誘導的なカメラとカティング、鬱陶しい音楽、これ見よがしな芝居。これは映画そのものか、あるいは観客を信用できなくなった映画人が陥る最悪の墓穴だ。
(ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★4 | 救い難いまでの時代錯誤感とあからさまなメッセージ臭を割り引いても尚、真摯さは心を打つ。1.5線級の配役陣の入魂の演技と岡崎宏三の平板でありつつ的確な深度を携えたカメラワーク。木下恵介最後の輝き。 (けにろん) | [投票(3)] |
★4 | 15年振り位に再見。今見ると演出に古臭さを感じるが、今まで見た木下作品で一番好きかも。['07.5.30VIDEO] [review] (直人) | [投票(3)] |
★1 | 三菱重工爆破事件を前に、これまで新左翼に共感を示してきた木下はこっそり「転向」している。そんなんでいいんですか。晩節を汚した駄作。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |