★3 | いいかげんな物語を丹念に紡ぐ演出はイーストウッドの真骨頂だが、『アイガー・サンクション』のような突き抜けたものさえあれば傑作にもなっていただろう。あるいは一向に突き抜けない抑制こそが魅力か。各シーンごとの出来はよく、たとえば駅や敵基地における緊張感は並みの演出家には生み出せないものだろう。 (3819695) | [投票(1)] |
★4 | 全ての試みが成功しているとは言い難いものの、イーストウッドの娯楽へのあくなき探究心を感じる愛すべき作品。戦闘機に行き着くまでのジワジワした展開が導くラスト30分の爽快感。馬が滑走する際の砂塵をも想起させる激しい水飛沫も堪らない。 (ナム太郎) | [投票(2)] |
★2 | 突如飛来するヘリが撒き散らす不穏さは秀逸なれど、「あんたしか、おらんのや」の一言であっさり復帰する心を病んだパイロットに説得力ゼロ。後は、お決まりの設定をお決まりどおりにトレースして「ハイ!」終わり。モーリス・ジャールの音楽もダサイ。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★3 | 予告に騙された [review] (甘崎庵) | [投票(1)] |
★3 | スパイ映画ファンとしては前半でお腹いっぱい。 (TOMIMORI) | [投票] |
★4 | 変装し、物陰や夜の闇と同化して姿を隠すイーストウッド。彼が戦闘機に向かって歩く姿に誰も目を向けないのは不気味でさえある。戦闘服とヘルメットは「黒」、そして空でも敵の目から見つからないよう隠密に飛行する。『荒野のストレンジャー』や『ペイルライダー』に連なる「幽霊」の系譜・・・という見方は穿ち過ぎだろうか。 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★3 | 何より秀逸なのはオープニング。ジョギングするイーストウッドが近づくヘリに気づく。イーストウッドの表情とヘリの切り返し、移動のペースと距離の変化だけで緊迫感を煽る演出が素晴らしい。 [review] (緑雨) | [投票(3)] |
★3 | 命を賭して敵側に汲みする者の情念も冷戦下のモスクワが舞台という情緒も余り感じられず、ただ淡々と話が流れていってしまう。これ見よがしさが無いイーストウッド演出の特質が裏目に出て尚且つ最後は別物映画になった。流されてしまった印象が否めない。 (けにろん) | [投票(1)] |