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森崎東の映画ファンのコメント

女咲かせます(1987/日) 街の灯(1974/日) 黒木太郎の愛と冒険(1977/日) 喜劇 特出しヒモ天国(1975/日) 夢見通りの人々(1989/日) 美味しんぼ(1996/日) 愛の賛歌(1967/日) 男はつらいよ(1969/日) ソクラテス(1996/日) 喜劇 女は度胸(1969/日) ロケーション(1984/日) 高校さすらい派(1970/日) ラブ・レター(1998/日) 女生きてます 盛り場渡り鳥(1972/日) 男はつらいよ フーテンの寅(1970/日) 喜劇 一発大必勝(1969/日) 喜劇 女は男のふるさとヨ(1971/日) 女の一生(1967/日) 生まれかわった為五郎(1972/日) 喜劇 女生きてます(1971/日) やればやれるぜ 全員集合!!(1968/日) 日本ゲリラ時代(1968/日) 世界の終わりという名の雑貨店(2001/日) 命果てる日まで(1966/日) ペコロスの母に会いに行く(2013/日) 時代屋の女房(1983/日) 喜劇 女売出します(1972/日) 藍より青く(1973/日) 白い犬とワルツを(2002/日) メス(1974/日) 塀の中の懲りない面々(1987/日) なつかしい風来坊(1966/日) ニワトリはハダシだ(2003/日) 吹けば飛ぶよな男だが(1968/日) いい湯だな 全員集合!!(1969/日) 釣りバカ日誌スペシャル(1994/日) 生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言(1983/日) 喜劇 男は愛嬌(1970/日) 野良犬(1973/日)が好きな人ファンを表示する

ぽんしゅうのコメント************

★4女咲かせます(1987/日)隠れ代表作とでも呼びたくなるぐらい松坂慶子が魅力的。むさ苦しい田中邦衛平田満らモグラ男どものなかで、松坂の華やかで、愛らしく、また軽妙で滑稽な変幻自在ぶりが実に楽しい。川谷、名古屋、清川、柄本ら脇も充実。森崎節、健在どころか絶好調。[投票(1)]
★4街の灯(1974/日)冒頭、今年(2023年)亡くなった財津一郎が登場する。それだけで感慨に打たれてしまった。その後、いささか鼻につく堺正章のオーバーアクトを緩和させるよにコマ落としのドタバタが続く。1970年代の「違和」を抱えた三世代の悲哀を描く痛烈なポイズン喜劇。 [review][投票]
★4黒木太郎の愛と冒険(1977/日)森崎東喜劇に見られるシニカルさのエッセンスだけがここに凝縮されている。力のこもった快心の一作。[投票]
★4喜劇 特出しヒモ天国(1975/日)ところは東映京都。華は日活(芹明香/絵沢萌子/中島葵)&東映(池玲子/森崎由紀)混成の裸体美女。そんな据え膳をご当地野郎(山城新伍/川谷拓三/川地民夫)と在野の芸達者(藤原釜足/下条アトム/殿山泰司)が引っ掻きまわす。 [review][投票]
★4夢見通りの人々(1989/日)ベースを構成するネイティブな大阪的粘り気に対する、小倉久寛、大地康雄、原田芳雄が持つ反大阪的歯切れよさ。その絶妙の配合具合こそが、本作が感情過多に陥ることなく心地よい人情喜劇として成立している理由。松竹京都と大船を知る森崎東のバランス感覚か。[投票(1)]
★3愛の賛歌(1967/日)千秋実、太宰久雄、渡辺篤、小沢昭一(また郵便屋だ)の脇役人の掛け合いが楽しく結構笑わせてくれるのだが、伴淳が熱演すればするほど浮き上がり裸の王様的に映画のトーンを崩している。この人の感情振幅芸には、山田演出とは相容れない重さと古さを感じる。[投票]
★4男はつらいよ(1969/日)ネクタイ姿の寅次郎。戻れない男の苦悩。 [review][投票(7)]
★4喜劇 女は度胸(1969/日)親父(花沢)と兄貴(渥美)の独りよがりな出鱈目さ、弟(河原崎)の初心さ。子供のようなダメ男たちに比べ、健気かつ大胆に、そして颯爽とした愛子(倍賞美津子)と笑子(沖山秀子)の清々しさ。さらに、耐えた者の特権を行使する母(清川虹子)の凛々しいこと。[投票(1)]
★2ロケーション(1984/日)人や社会から逃避し、映画という幻影を妄信し、幻想づくりに猛進する男の話なのだろう。だとしたら、理屈からの飛躍が全然足りない。一瞬、意味ありげに挿入される学生運動シーンに割り切りの悪さの根源が見え、根本を堂々と語らないところにあざとさとを感じる。[投票(2)]
★3男はつらいよ フーテンの寅(1970/日)山田洋二の前二作に比べて寅のドタバタギャグが目立ち少し鬱陶しい。旧来の松竹喜劇色が濃いのは森崎東演出の味ととるべきなのだろう。シリーズの魅力はスラップスティックではなく、各キャラクターとその心情だと分かるのはもっと後になってからなのだから。 [review][投票(2)]
★4喜劇 女は男のふるさとヨ(1971/日)笠子(賠償美津子)の奔放さと哀しさ、星子(緑魔子)のひた向きさと優しさ、竜子(中村メイ子)の大きさと強さ。素直に人生を生きるというのは、女だけに与えられた特権なのです。だから女は、矮小にしか生きられない男達の永遠の憧れなのです。 [投票(2)]
★2喜劇 女生きてます(1971/日)喜劇や人情劇には、非日常感とリアルさのバランスが必要なのだが、妙に左幸子がシリアスで、作品世界が持つ大らかさの幅を狭めてしまっている。吉田日出子の陽が浮き、安田道代橋本功の陰が沈む。久万里由香の素人っぽい脳天気ぶりは好感。[投票(1)]
★2やればやれるぜ 全員集合!!(1968/日)安易な大衆への迎合は決してパワーを生まない。いかりや長介加藤茶のコンビネーションがテレビ・コントのノリで、映画的なゆとりがまったくなく退屈。こんなキレも毒もない喜劇に金を払わされた公開当時の観客が気の毒だ。宮川泰の音楽も古臭い。[投票(1)]
★1世界の終わりという名の雑貨店(2001/日)空っぽの映画。疲れたオバサン顔の女子高生を、延々と見つづけなければならないほど退屈な事はない。「嶽本野ばら」も「ヴィヴィアン」も「高橋マリ子」も知らないオジサンの私でさえ、他のコメンテーターの方たちの失望と憤慨はよく理解できます。[投票]
★4ペコロスの母に会いに行く(2013/日)確かに認知症という名称は我々の側からの負の呼び方でしかなく、みつえ(赤木春恵)は、まだ私たちには触れることも感じることも叶わない「豊かさ」を認知し享受しているのかもしれないし、そうあって欲しいとも願う。思いがカタチを結ぶ橋の邂逅の神々しいこと。[投票(2)]
★3時代屋の女房(1983/日)真弓(夏目雅子)にしろ、美郷(夏目)にしろ、喫茶店のユキ(中山貴美子)しかり、さらに洗濯屋の女房(初井言栄)や父親の愛人(朝丘雪路)と、よくもまあ、これだけ男(村松友視・荒井晴彦・森崎東)に都合の好い女ばかり集めたものだ。夢想ぶりに呆れる。[投票(1)]
★4喜劇 女売出します(1972/日)女たちに対する市原悦子の強烈な包容力。それを引き出し、後から支える森繁久彌の茫漠とした許容力。その舞台で、いつしか夏純子米倉斉加年も、そして岡本茉莉が懸命に「生」を踊る。西村、小沢、久里、財津も適材適所。[投票(2)]
★3塀の中の懲りない面々(1987/日)どうせなら中途半端なコメディーではなく、実録物にしちゃえば・・・ [投票(1)]
★3ニワトリはハダシだ(2003/日)思わず「またかよ」と呟きたくなる爺さんの繰り言のように、庶民の生活の中にアンチの笑いを散りばめて、これまた何時ものように取り散らかしたように展開される物語は、今や森崎映画という一つのジャンル。だから、もうしかたがないのです。 [review][投票(1)]
★4吹けば飛ぶよな男だが(1968/日)ヤクザ的封建制を否定し、宗教的閉鎖性に裏切られ、そして母性的庇護からも見捨てられた三郎(なべおさみ)の向かう先を特定できず、日活映画よろしく海へと逃げたのは時代に対する山田洋次の迷いなのか。寅さん誕生前夜の放浪への序章なのか。 [review][投票(3)]
★4釣りバカ日誌スペシャル(1994/日)レギュラーに加えて西村晃松尾嘉代田中邦衛清川虹子の存在感でルーチン話に厚みとアクを加える巧みさはさすが森崎東監督と山田洋二脚本。ブルジョワの憂鬱と庶民のガサツさの混在が、懐かしき60、70年代の松竹喜劇のにおいを醸す。[投票]
★2生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言(1983/日)女はダンサー、男は原発ジプシー。ともに彷徨う身。学校を追われた生徒と教師が、二人にからむ・・・。もっと面白い話になるはずなのに、脚本も森崎演出も冴えがない。[投票]
★4喜劇 男は愛嬌(1970/日)春子(倍賞美津子)の無邪気な溌剌さの表出として、よりによって「満開の桜に下着」とは冒頭から唖然。文字通り半壊状態の一家を象徴する、ダンプ長屋の不穏で不気味な滑稽さにも度肝を抜かれる。森崎パワー全開、渥美節絶好調で有無を言わさぬ快作。[投票]
★2野良犬(1973/日)若い刑事の焦燥や、老刑事の悲哀などどうでもよく、本当に森崎が描きたかったのは「沖縄」なのだから端から黒澤「野良犬」などと相容れるはずもない。準備された犯行の動機も理屈っぽく類型的で説得力なし。人が死んでいるのに大ごとに見えずサスペンス感もゼロ。[投票]