★4 | この映画、製炭を題材にした時点で、完全な勝利と思った。映画的な画面造型が横溢する。炭焼き窯と炎のカットも美しいが、山から、樫材(ウバメガシ)を伐り出し、ロープで運ぶアナログな画面も、とても映画的なのだ。 [review] (ゑぎ) | [投票(1)] |
★5 | 最近力が弱まったと危惧していた阪本のホント、久々の力作だ。彼も吾輩も同じく年を取った。でもこの作品は前期の作品群のエネルギーをしっかりと掴んでいる。枯れてもなおその作品を見つめるまなざしは実に鋭い。 [review] (セント) | [投票(4)] |
★4 | 一見、いくら田舎とはいえ40前のやつらにしてはアナログ過ぎないかと思ったりもするが、映画としてはこのアナログ感がよいということを阪本順治はわかっている。そこが堪らない。 [review] (ナム太郎) | [投票(3)] |
★4 | 久しぶりに「男」の、しかも、3人の馬鹿正直な中年男の友情(?)物語だ。ただし、紘(稲垣)の鈍感さも、瑛介(長谷川)のナイーブさも、光彦(渋川)の分別くささも、中学時代から一向に変わっていないようだ。「男」を正直に描くと“男らしさ”とは無縁になる。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★4 | 半世界というか、阪本順治の全世界。帰ってきた阪本順治らしさ。グッとくる映画。池脇千鶴に助演女優賞をあげたい。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(3)] |
★3 | 男3人組の友情話がメインではあるが、池脇千鶴が全部持っていく。気怠い生活感と深い情念を漂わせつつ、メイクして割烹に売り込みに行く姿には可憐な少女時代の片鱗を窺わせる。かつてのアイドル女優も、凄い役者になったものだ。 [review] (緑雨) | [投票(2)] |
★3 | 多くのエレメントが投入されるが有機的に構築され新たな何かを産み出すわけでもない。戦場トラウマやイジメ顛末は陳腐で今更。ドラマトゥルギー無視の主人公の行く末は人生そんなもんだが卓袱台返しの感も。そんな男のバカ話を千鶴が脇で必死に支えてる。 (けにろん) | [投票(2)] |
★3 | 演出も編集も流暢だから観ているうちは退屈しないが、話があんまりにも平凡。この監督は腰砕けの作劇を志しているのだとの確信に至った。すでに池脇千鶴しか覚えていない。東山千栄子化が進行していて頼もしい。飄々と達観した喋り方まで似てきた。 (寒山拾得) | [投票(1)] |