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「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント

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ケイコ 目を澄ませて(2022/日)************

★4年間ベスト級の傑作と思う。溶明する前に、ペンの音(紙に書く音)。ファーストカットは、文机の卓上ミラーに映ったケイコ−岸井ゆきのの顔だ。縄跳びが床を打つ音。トレーニング器具の金属が軋む音。そこにミット打ちのリズミカルな音が加わる。 [review] (ゑぎ)[投票(6)]
★4いい映画だ。少なくとも障碍者の心の襞をここまでじっくり描いた作品もまれだと思う。そして映画は彼女(音のない日常)を通して、実は我々(会長)を映しているのだ。その双璧となす圧倒感は絶品。 (セント)[投票(2)]
★5この映画には物語を語るうえで常套とされる三つの要素が存在しない。人間関係の衝突や軋轢。予想を超えるサプライズ。そして主人公の声。逆に強調されるのは、普段は聞き流している環境音。身体と身体の寡黙なコミュニケーション。暖色が強調された画調の日常風景。 [review] (ぽんしゅう)[投票(7)]
★3聴覚障がい者を描いた映画は数あれど、会話シーンはあえてサイレント映画風にしたんですかねぇ。あえての現代でのフィルム撮影といい、数々の技法は光りますが、試合シーンもあるのに、なぜか盛り上がりに欠ける印象。 (ひゅうちゃん)[投票]
★3痛いのを怖がっているのは監督自身じゃないのか? [review] (ペペロンチーノ)[投票(1)]
★4最初から最後まで無音楽。その分、コンビネーションミット打ちの音、弟が練習するギターの音、蛇口から水の出る音、冒頭から音を強く意識させられる。しかし、その音は主人公の耳には聴こえていない。 [review] (緑雨)[投票(5)]
★5お年頃で引き際かとのモヤモヤはジム会長の引退に先手を打たれリアルワールドに開放される。瞬間、茶がかった世界は色を取り戻す。行間にある情感の流れを精緻にフィルムに刻印しようとの意図が随所で鈍色の煌めきを発現。モラトリアムの終焉に寄り添う覚悟。 (けにろん)[投票(1)]