★5 | 京町家の奥行をどこまで行くのかと思うほどの横移動で映し出し、細長い祇園の路地を縦構図で男のシルエットの大きさ変化で表現して見せて、狭い町家の部屋を障子や壁を前に置いて奥行もたせて人物を撮る。シュールで教科書のようで天才的な絵作り。10代のはずの山田五十鈴の凄さ。 (動物園のクマ) | [投票] |
★5 | 祇園の芸妓の生活。あの頃は、女は売りもの買いもの、の世界だった。そこに実(じつ)を見出そうとする姉と、その姉を見て来たからこそ逆の極端に走る妹。いつの世も男と女は、化かし合い。が、描かれない古沢は後ろ髪を引かれていた、と思いたい。切ない。 (KEI) | [投票] |
★3 | 要するにあれだ、ディズニーランドの舞台裏を描いたらディズニーファンから非難された、みたいな。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(1)] |
★4 | 今まで観た往年のスタイリッシュな様式美の漂う溝口とは違う、生々しさ人間らしさを感じるほどリアリティが溢れる作品。驚くのはたった1時間ほどの短い作品だが 全く短さを感じさせないほど芸子姉妹と旦那衆の物語から人間の本質が凝縮して描かれている。 (ina) | [投票(1)] |
★5 | 新藤兼人さんの解説がないと、当時の実感が伝わりません。 [review] (chokobo) | [投票] |
★3 | サディストと称される事もある溝口を、この作品を見て本当に初めてサディストだと思った。この人、怖い! [review] (づん) | [投票(4)] |
★4 | 私の知っている山田五十鈴は、朝起きて一本でも皺があると美容整形に駆け込む脅迫神経症的お婆さんでした。 [review] (りかちゅ) | [投票(1)] |
★3 | これからどうなるんだろうって時に。 [review] (氷野晴郎) | [投票] |
★4 | 私もおもちゃ。 [review] (きわ) | [投票] |
★4 | ぽんぽんと機関銃のように向こうっ気の強い言葉が飛び出す芸者おもちゃとおっとり型の姉の梅吉の対比が分かりやすく、歯切れのよい演出とともに快い映画の律動感を生む。悔しさ、執着心が抽象化・社会化せずに具体的で私的なものであり続けるのが溝口映画。 (ジェリー) | [投票(2)] |
★5 | 可憐でドスの利いた山田五十鈴が素晴らしい。煙草を吹かしてフフン!と鼻を鳴らすふてぶてしさ。欲しいものを手に入れようとする時の巧みな媚。日本の女優で最もスケールの大きさを感じさせる。 (淑) | [投票(3)] |
★2 | 祇園甲部と祇園乙部 [review] (Aさの) | [投票(3)] |
★3 | 新旧の時代の相克は、いつ何時でもドラマトゥルギーを発露する。ピチピチの山田五十鈴が先輩格の梅村を凌駕しゆく様は典型的オーソドキシー。映画的安住の地平に有る。しかし、同時代に見た人が感じたろう衝撃は最早微塵もない。 (けにろん) | [投票(1)] |
★4 | 欠落した20分間に何があったのか・・・そんなことが気になるくらい、もっともっと長く観たいぞ!と思わせる映画。 [review] (3WA.C) | [投票(1)] |
★4 | 残菊以降の完成された作品に比べると劣る。しかし、おんなを描かせると、やっぱり巧い溝口なんだよなぁ。 (ころ阿弥) | [投票] |
★3 | 居候(志賀廼家弁慶)、骨董屋(大倉文男)、呉服屋(進藤英太郎)と番頭(深見泰三)らダメ男たちの喜劇性と、おもちゃ(山田五十鈴)が唐突に爆発させる悲劇性。いずれも溝口の人間観と社会観の発露だろうが一本の作品の中での納まりの悪さがある。
(ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | 画質、音声の悪さを忘れるほど終盤の展開が面白くていい。
もっと見たいと思うほど短く感じる。
[review] (TOMIMORI) | [投票] |
★4 | 祇園の花街で繰り返されていたであろう物語を短時間に凝縮して魅せてくれた。今では庶民の中では聞けない純粋に近い(?)京言葉も心地よい。 (RED DANCER) | [投票(2)] |
★4 | 外がうるさく、中は静寂かと思いきや、中もうるさかったりする。 [review] (バーボンボンバー) | [投票] |
★5 | この作品が完成して実際に観覧した、京都の芸道に生きる人たちはみな激怒したそうである。よくこの作品を称して「リアリズムの極致」という評価を冠せられるが、私はそうではないと思う。あまりその言葉に執着せずに、「男と女の有り様」そのものを考えながら見るのが一番肩がこらず、なんといっても見やすい。1936年の大昔と現在、何も変わらないではないか。そのことに、溝口のみが気付いていたという事だ。 (takud-osaka) | [投票(4)] |
★4 | 登場人物ひとりひとりがまったく憎めないのがいい。祇園周辺の雰囲気も
あいまって、生きた物語が象徴化されている。 [review] (ちわわ) | [投票] |
★4 | 「売春婦」撮らせたら3流だけど、「芸者」撮らせりゃ1流の人、溝口健二。両者の違いはどこにあるのか? 邦画界、永遠の謎だ。 (若尾好き) | [投票(1)] |
★5 | なんといっても山田五十鈴がまぶしい!登場シーンでガツンとやられた。そしてだめな男達がリアルだ。中身の濃い60分。 (AKINDO) | [投票(3)] |
★4 | 関西弁のやわらかさがいい味出してます。初期溝口の代表的傑作。 (_) | [投票] |
★5 | 主人公が“立つ”演出、テンポのいい台詞廻し、何より笑いとペーソスがうまく同居している。[ラピュタ阿佐ヶ谷] [review] (Yasu) | [投票(3)] |
★4 | とってもシビアな映画です。 (kenichi) | [投票] |