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shionoさんのお気に入りコメント(1/15)

牛泥棒(1943/米)★5 ファーストカットからこの映画が力に満ちた傑作であることを確信する。ウィリアム・A・ウェルマンらしい小刻みな前進後退移動で丹念に緊張感を盛り上げるが、特に冒頭の自警団を組織する過程で観客を完全に映画の世界へ引き込んでしまう。 [review] (ゑぎ)[投票(6)]
17歳の肖像(2009/英)★3 わくわくさせるタイトルバックから始まって、退屈に支配されたシーンを持つことのないまま完結まで迎えるのだからロネ・シェルフィグの演出力を低く見積もることはできない。だが感情的にはまったく同調できない映画だ。そもそもこれを“An Education”などと臆面もなく題せる根性から信用ならない。 [review] (3819695)[投票(6)]
クレイマー、クレイマー(1979/米)★3 もうファーストカットからネストール・アルメンドロスの美しい光りの扱いに陶然となる。このメリル・ストリープのアップカットはおでこより上を画面に入れないレベルの寄りのカットで、当時のASC(アメリカ撮影監督協会)の撮影者ならまずやらない構図だろう。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
ソーシャル・ネットワーク(2010/米)★5 登場人物の性格設定をかなりエッジの効いたものにしているので、話が時系列や舞台の面で相当錯綜するわりに分かりやすい。 [review] (Master)[投票(4)]
アンストッパブル(2010/米)★5 現場主義者トニー・スコットの『大列車追跡』は前作と好対照を成す死角なしの活劇だ。『激突!』トラック(=恐竜)のように吠える暴走列車。鋼鉄運動の重量感と肉体労働の生身感が錆色がかった画調によく映え、物語の隙は脇役の顔の充実で埋める(いいねえリュー・テンプル)。最優秀演出はやっぱり穀物! (3819695)[投票(3)]
隣の家の少女(2007/米)★3 充分に気分悪いけど、それでもこれはケッチャムの『隣の家の少女』ではない。 [review] (ペンクロフ)[投票(4)]
素直な悪女(1956/仏)★3 冒頭からシネスコ画面をいっぱいに使ってBBの肢体の魅力が爆発する。庭の洗濯物のかげに裸で寝ているBB。後半でも強烈な「寝そべらせる演出」があり、シネスコとは女を横臥させるにもっとも相応しい画面であることを今更ながら得心する。またトランティニャンの初々しさが印象に残る。ただしヴァディムの演出は全体にゆるゆる。 (ゑぎ)[投票(1)]
真昼の死闘(1970/米)★3 ドン・シーゲルガブリエル・フィゲロアの幸福なコラボレーション。冒頭タイトルバックから実に美しい夕景を見せてもらえる。思わず『許されざる者』の夕景を想起してしまった。これもまたシーゲルからイーストウッドへの継承の一端かも知れない。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
ぼくのエリ 200歳の少女(2008/スウェーデン)★4 詩的で面白いヴァンパイア映画だ。最初から最後まで緊張感が途切れない。ただし、近年まれに見るほどの最低最悪な邦題には物申す [review] (赤い戦車)[投票(12)]
インセプション(2010/米)★5 3Dなんて!4D,5Dの世界をどうぞ!?浦島太郎的発想でエンドロール寸前まで観る側の想像力をかき立てられました。そして『エディットピアフ』が埋め込まれる。『ジュノ』も良いね!2010.8.8 劇場観 (中世・日根野荘園)[投票(2)]
インセプション(2010/米)★4 夢を描く映画は嫌いだった。 [review] (TM)[投票(12)]
インセプション(2010/米)★4 日常を襲う唐突な銃撃と追撃、不安と呼応するかのような空間の歪み、風雪に閉ざされた要塞の美しき威容、想いの重圧に耐え切れず崩れ落ちる人工建造物。展開の巧みさもさること舞台としての夢(心)を具現化する造形が見事。そして、傷心むき出しの純粋恋愛映画。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
愛を読むひと(2008/米=独)★1 何にしても思い込みはろくな結果を生まない。てっきり社会派ドラマの要素を持つメロドラマかと期待していたが、自分勝手な人々が交錯する単なるメロドラマであり、起こる事件はロマンスの調味料に過ぎなかった。 [review] (水那岐)[投票(2)]
ヒーローショー(2010/日)★3 まさしく現代に甦るATG!こんなのを作る人がいるってだけでなんか嬉しくなります。 [review] (甘崎庵)[投票(1)]
告白(2010/日)★5 「心の闇」の料理人である湊かなえの原作を、現代邦画界の「映像の詩人」である中島哲也が映画に仕上げた。これぞ化学反応。 [review] (空イグアナ)[投票(4)]
パリより愛をこめて(2010/仏)★4 中国人はマフィア。パキスタン人はテロリスト。現実らしさと政治的適切さを意図的に度外視した人命軽視(人権無視)アクションが必ずしも活劇純度を高めるとは限らないが、こと近年において製作者リュック・ベッソンの政策―アメリカ映画に対する憧れの慎みなき表明、その愚かさ―には侮れないものがある。 [review] (3819695)[投票(6)]
パリより愛をこめて(2010/仏)★3 汚い言葉を連発し、ゴミを平然と置いてどっか行く風景などに若干アメリカ人批判を感じるのは気のせい?72/100 (たろ)[投票(1)]
チェイサー(2008/韓国)★2 どうやら、「冷静沈着」「頭脳明晰」という言葉はないらしい。日本の警察機構好きからしたら、韓国警察は馬鹿すぎて腹が立つ。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(2)]
運命のボタン(2009/米)★4 いかなる結末を迎えるにせよコレデモカと広げられた大風呂敷が納得いく畳まれ方をしないのは了承の上なのだから、サスペンスともミステリともSFとも云えるこの映画が獲得したジャンルにあるまじき不思議と人懐こい触感こそを存分に堪能したい(私はシャマランでも『ゲーム』でもどんと来いの観客である)。 [review] (3819695)[投票(2)]
オーケストラ!(2009/仏)★4 予告編を何度か見てしまっていたから、冒頭のオーケストラを再結成という部分が意外性もなく、面白みを欠いた。でもこれは作品のせいではない。今や予告編はやり過ぎなのだ。本編へのワンステップだということを配給会社はお忘れなのか。 [review] (セント)[投票(6)]