★4 | 圧倒的な雪の西部劇。雪の質量はコルブッチの『殺しが静かにやって来る』を目指したものだろう。それは冒頭の、超遠景から始まる馬車の"待ちポジション"でも明らかだ。本作も、走る駅馬車の撮り方は俯瞰ショットも並走ショットもちょっと今まで他で見たことのない画面だし、或いは馬の扱い、馬車を御する技術への言及が心憎い。 [review] (ゑぎ) | [投票(7)] |
★4 | 負のエネルギーが織りなす極上のエンターテインメント。起爆剤は、リンカーンの友人になれなかった輩ども、すなわち「正義」と「制度」の意味や秩序が理解できない者たちの、強欲と打算、偏見と侮蔑、差別と憎悪だ。
しばし、理性という面倒から解放される快感。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★3 | 監督の醸し出す偽悪っぷりがどうにも合わない。 [review] (甘崎庵) | [投票(1)] |
★4 | 小屋に誰か入ってくるたび、ドアに板を釘で打ち付けなきゃいけないのが面白すぎた。反復が生み出す笑いが見事。構成はタランティーノのいつものパターンで、新鮮味はないものの楽しめる。徐々に存在感を増していくジェニファー・ジェイソン・リーが良い。 (太陽と戦慄) | [投票] |
★3 | 4人の悪党が馬車から降りる足のカットから店に乗り込むブーツのカットへの流れなど映画を活気づかせる画面もちゃんと用意できるのに、あえてそれらを抑制しているような不可解さを覚える。店の外部を人物が行き来して出入場によるメリハリをつけたりオフスクリーンを想像させる余地が無い分、デビュー作より退化しているではないか。サスペンス醸成の手腕に関してはこれまでで最低だと思う。5,6章だけ可。 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★5 | 裏『フォレスト・ガンプ』とでも言うべき“ザ・アメリカン”な映画。なんならグルっと回って『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』。めっちゃ楽しい。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(9)] |
★5 | 凄いぞ、この濃密さ。観る者の心をざわめかせるタイトルバックは、映画至上最も不穏と言ってよいのでは。 [review] (緑雨) | [投票(1)] |
★5 | 『キル・ビル』から殺戮のロマンティシズムを『レザボア』から土壇場のダンディズムを継承したイズムの結晶。ワンパターンなのに飽きないっす。人種と性別についての糞コードを蹂躙し遣り放題の挙句に人としての信義則を提示。それも小粋でシャレた遣り方で。 (けにろん) | [投票(1)] |