寒山拾得さんのコメント: 投票数順
赤ん坊の食事(1895/仏) | 絵心のある構図で、背景の風に吹かれる樹木が格好いい。赤ん坊が登場すると演出か否かは比較的どうでもよくなるのは何故だろう。 | [投票(1)] | |
水をかけられた撒水夫(1895/仏) | 元祖コメディ映画。舞台では後始末が大変だろう。 [review] | [投票(1)] | |
雪合戦(1896/仏) | 群集心理の恐ろしさを描いた秀作 [review] | [投票(1)] | |
夜逃げ屋本舗(1992/日) | 東宝明朗喜劇の伝統に忠実に「自己破産みんなですればこわくない」と軽いノリで語られたバブル崩壊。谷啓のヤクザはあんまり面白くないが、東宝創立60周年だからこれでいいのだろう。 [review] | [投票(1)] | |
男たちの大和 YAMATO(2005/日) | 存外に反戦映画であり、『陸軍残酷物語』でキャリアを始めた佐藤純弥に変節が認められないのは嬉しいことだが、いかにも弱い。半世紀前の阿部『戦艦大和』のほうがずっといい。ローマ字のYAMATOは日米同盟を表象するのだろう。 [review] | [投票(1)] | |
闇の子供たち(2008/日) | アジアの地下組織から照らし出す無意識の加害者日本、という主題だけはとてもいいのに期待外れ。何も描けずに終わっている。江口対妻夫木なんて定型描写はどうでもいいから、地下組織と佐藤浩市をこそ詳述してほしかった。 [review] | [投票(1)] | |
祖谷物語 おくのひと(2013/日) | 御伽の国のファンタジーが限界集落のリアルと絶妙に組み合わせていて感慨がある。監督はゴダール好き、アントニオーニ好きに違いなく、オマージュとしての取り込み方も上等。 [review] | [投票(1)] | |
空母いぶき(2019/日) | 専守防衛の意見と実践は穏当な防衛論だったが、この実践に空母購入の予算が必要というプロパガンダ臭が漂うのが堪らない。次は敵基地攻撃能力の啓発映画も撮られるのだろう。 [review] | [投票(1)] | |
青春の門(1981/日) | 異常性欲とやくざ対在日コリアンという主題は面白く、これが続編以降、歴史に沿って掘り下げられたら興味深いものになっただろう。本作はその序章ということなら了解できる出来。そうはならなかったから仕方ないんだけど。 [review] | [投票(1)] | |
探偵物語(1983/日) | 本作の史上最高に太くて化粧乗りもいいとは思えず加東大介に見える瞬間まである薬師丸は、凸ちゃんの『放浪記』みたいな醜女役だったのではないか。そう考えるといろいろ腑に落ちる演出なのだった。 [review] | [投票(1)] | |
海燕ジョーの奇跡(1984/日) | 敏八らしいユルくて軟体的なヤクザ話だが、フィリピンロケなどいろいろ見処あり。アジアに色んなもの押しつけた本邦を逆照射する視線は当時新しかったはず。 [review] | [投票(1)] | |
雪の断章 情熱(1985/日) | 相米の最高傑作だろう。アイドル映画を建て前に好き勝手撮って確信犯振りが全面に出ており、神代風に訛った『女は女である』の趣。三度唄われる「さすらひの唄」はジプシーのマーシャ役松井須磨子の持ち歌。 [review] | [投票(1)] | |
東京の暴れん坊(1960/日) | 「ツーレロ節」「自動車ショー歌」などで有名なコメディアン小林旭をスクリーンで観られて大満足。ここではタイトル曲、「東京かっぽれ」「ノーチヨサン節」が唄われる。♪アイラブユーラブラブレタア。 [review] | [投票(1)] | |
どぶ鼠作戦(1962/日) | 『独立愚連隊西へ』でこなれた中国描写がてんこ盛りに展開されるのが痛快でいいのだが、泣かせ処はよく理解できなかった。上原謙ほど軍人の似合わない名優はいなかった。 [review] | [投票(1)] | |
カモとねぎ(1968/日) | 水銀垂れ流す汚染企業の油脂会社の話で桜井浩子たちが被害者。明るい東宝喜劇(宝塚映画)でもこのくらいの風刺は許容範囲だった。『ゴジラ対ヘドラ』は71年。 [review] | [投票(1)] | |
プーサン(1953/日) | 『億万長者』と並ぶ市川崑時局コメディの大傑作。後年右寄りと見做された彼をして時代が語らせた血のメーデー事件と警察予備隊発足、軍需産業のブラックユーモアで「朝鮮特需」の倒錯を的確に記録している。★6級。 [review] | [投票(1)] | |
太陽のない街(1954/日) | 悪人の活躍が愉しいヤマサツ映画、本作の魅力は争議側がほとんど悪人のノリで破天荒を競う様だ。原泉、北林谷栄、小田切みき、日高澄子、宮口精二、殿山泰司、織田政雄、多々良純、高原駿雄等々、何と魅力溢れる善人たちだろう。 [review] | [投票(1)] | |
黒い潮(1954/日) | 自殺説他殺説が競われた下山事件の報道を扱い、ある種の限界状況における報道の難しさが問われている。優秀な社会派映画らしく義憤の共有がなされる。それは切迫したものだと説いて説得力があった。タイトルは「世間」を指している。 [review] | [投票(1)] | |
いとはん物語(1957/日) | ときどき見かける醜女もので、そんなことしなくても普通に三角関係でいいと思うのだが、こういう設定は女性客向けなんだろうとは思う。後半の緊迫感、繊細な美術、いずれも素晴らしい傑作(含『オアシス』のネタバレ)。 [review] | [投票(1)] | |
レッド・サン(1971/仏=伊) | 別に何ということはないが、アメリカ西部劇に武士という違和感をユーモラスに描くのに成功していて、三船の持ち味が出ている。 [review] | [投票(1)] |