ゑぎさんの人気コメント: 投票数順(90/112)
人気コメント | 投票者 | |||
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バーディ(1984/米) | 現在の映画と云われても通用しそうなたたずまいを持つ。本作の回想による二重構造と音楽で誤魔化す便法が後の映画に随分影響を与えているんだろうなと思う。学生時代のエピソードには良いシーンも沢山あるが病棟や戦地のシーンの演出はつまらい。エンディングもどうかと思うが、まあそんなことは重要じゃないし、良しとしよう。 | disjunctive | [投票(1)] | |
真夏の夜の夢(1959/チェコスロバキア) | ちょっと他に誰も真似のできないようなイマジネーションの氾濫。全編に亘って想像力の質は高いと思う。ただし森に入り、特に後半になってから同じような幻想性に少々飽きが来る。台詞の無い演出も徒となっている。ナレーションだけで処理したために、映画のキャラクターとして立たせる「間」のある画面を充分に用意できていない。 | づん | [投票(1)] | |
八月はエロスの匂い(1972/日) | やっぱり失敗作でしょう。藤田敏八はロマンポルノに興味があったのだろうか。川村真樹の肉体にも興味がなかったんじゃないだろうか。海辺へ行けばなんとかなる、というようないい加減さが見て取れる。しかもその出鱈目さが映画としての面白さに繋がっていれば許されるのだがそうはなっていない。 | ぽんしゅう | [投票(1)] | |
野盗風の中を走る(1961/日) | 矢張りこれは稲垣浩が放った『七人の侍』のアンチテーゼなのだろう。確かに『七人の侍』にはこういう反発をもインスパイアする力がある。だからって仔細に比較しても仕方が無いが、少なくも本作の方が若々しい映画である。『ワイルド・バンチ』はペキンパーが撮るずっと以前に既に日本で撮られている。稲垣浩は古臭いが若々しい。 | ぽんしゅう | [投票(1)] | |
銭形平次捕物控 雪女の足跡(1958/日) | お話はすこぶる荒唐無稽だが本作の加戸敏演出はとても端整だ。悪役が小沢栄太郎でちゃんと長谷川一夫に対抗できている、というところが大きいし、本作のお品は香川京子で彼女の佇まいが本シリーズの印象を変えている。 [review] | KEI | [投票(1)] | |
ならず者部隊(1956/米) | 全編タイトな演出の連続で矢張り見応えがある。しかし何と云っても独裁者の大佐、ウェイコを演じるブロデリック・クロフォードに尽きる。戦場のパラノイアの造型として出色の出来。ロバート・ワグナーの回想で唐突に妻・テリー・ムーアが登場するが、このプールサイドのシーンはとびっきり艶っぽく、戦場との対比がよく効いている。 | shiono | [投票(1)] | |
ドクター・ブル(1933/米) | クレジット後にサイレントっぽい字幕が出て、ファーストカットは「ニュー・ウィントン」という駅。パンニングして列車の到着。このカットからして心震える画作りだ。さらにこゝから続く雪と坂のある町の情景がいい。 [review] | shiono | [投票(1)] | |
鬼軍曹ザック(1950/米) | 本作も低予算がゆえの撮影現場での創意のあとが実に良くわかる。例えば、冒頭の戦場の場面でもエスタブリッシング・ショット(空間全体を引いて見せるカット)が使えないのだが、しかしそれを逆手にとり、考え抜かれた効果的なアップ画面で実に強い画を提示して見せてくれている。 [review] | shiono | [投票(1)] | |
蜘蛛の街(1950/日) | 設定はいい加減なのだが、しかし画はよく撮られている。男の子が団地の階段を上がるカットがクレーン撮影、なんてところも、まさかこゝでクレーンが出てくるとは思ってもみないので吃驚してしまう。 [review] | tredair | [投票(1)] | |
男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎(1984/日) | さくらも博も登場しない夢。根室のシーンも東京のシーンも雨ばかり降っている。そしてラスト、恒例のハガキの後に異例の長いシークエンスがある。このエピローグのとってつけたようなスラップスティックはどうしたことか。美保純(好演!)の唐突な登場と云い、試行錯誤の跡がうかがえる。渡瀬恒彦のやくざな雰囲気はいい。 | 寒山拾得 | [投票(1)] | |
男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく(1978/日) | 木の実ナナがトラ屋で恋人の話をし始めるシーンのさくら・倍賞千恵子の表情が素晴らしい。寅のことを気にする表現が絶妙だ。こんな演技・演出を見てしまうとこのシリーズは、やはり、さくらが主役じゃないかと思えてくる。マドンナが弱くても倍賞が映画をひきたててくれる。またラストの田圃、稲の緑の美しさが忘れられない。 | たいへい | [投票(1)] | |
男はつらいよ 翔んでる寅次郎(1979/日) | 桃井かおりを湯原昌幸から救うシーンの渥美清の演技がすこぶる格好いい。フルショットのフレーミングも格好いい、とても良いシーンだ。また桃井の母親を木暮実千代が演じており、寅のことを「とらさま」と云う。小暮がトラ屋を訪れたシーンでのおばちゃんの慣れない上品な言葉遣いが可笑しい。 | ぽんしゅう | [投票(1)] | |
妻(1953/日) | なんという厳しさ。もう後半は始終ニヤニヤしっぱなしで見てしまった。冒頭の上原謙と高峰三枝子の視線を交錯させない演出もいいけれど、やっぱりラスト近くの高峰と丹阿弥谷津子の対決シーンが素晴らしい。 [review] | 3819695 | [投票(1)] | |
ロイヤル・スキャンダル(1945/米) | ドアで始まりドアで終わる。おゝやっぱりルビッチだ。オットー・プレミンジャーが一生懸命ルビッチ・タッチをやろうとしている。ラストのドアにオフでヴィンセント・プライスの声がかぶる、なんてところもね。 [review] | shiono | [投票(1)] | |
恋や恋なすな恋(1962/日) | ある意味独りよがりな演出が続くとも云えるが、しかし驚異的なカットの連続でもあり、とても見応えがある。斜光で赤く染まったルックと俯瞰で攻める巻頭から内田吐夢の徹底性がうかがえる。 [review] | 寒山拾得 | [投票(1)] | |
リスボン特急(1972/仏) | メルビルの遺作。まとまりは今一つかも知れないが、忘れがたい強いシーンが随所にある。まず、冒頭の雨の演出の過剰さと後半の列車のシーンの緊迫感が突出している。パリのクラブのシーンでの、ドロン、ドヌーヴ、クレンナ3人の視線の演出の強度も特筆ものだろう。或いはドロンが仏語を話さない容疑者を殴りつける演出だとかも。 | 3819695 | [投票(1)] | |
無頼の谷(1952/米) | ファーストカットがアーサー・ケネディのキスシーンという唐突な幕開け。こゝからラストまで全体に短いプロットをキビキビと繋いでフリッツ・ラングらしい必要十分な構成と、演出の経済性を強く感じる。また本作のハル・モーアのディートリッヒに対する照明はちょっと奇跡的じゃないか。 [review] | shiono | [投票(1)] | |
すべてが狂ってる(1960/日) | これは聞きしに勝る傑作。冒頭、交差点の真ん中に禰津良子と中川姿子を立たせて会話をさせるカットで既に瞠目。全編に亘って映画を作る喜びが溢れている。 [review] | 3819695 | [投票(1)] | |
吸血鬼ゴケミドロ(1968/日) | やっぱり見どころは高英男と佐藤友美。特撮も美術も今見るとチープな感は否めないが、色使い等の設計は悪くないし撮影現場の創意も感じられる。オーヴァーアクトと強引な展開はこれはこういう映画だと思って笑って楽しむしかない。ラストの視点の大移動にも呆然とする。しかし、何といっても高英男のメイクアップが素敵。 | 寒山拾得 | [投票(1)] | |
関東無宿(1963/日) | ファーストカットが中原早苗。すぐさま松原智恵子、進千賀子の高校生トリオをスピーディに繋ぐ巻頭は少々あざといが、平田大三郎演じるダイヤモンドの冬に導かれた刺青師の家で信欣三が登場する仰角カットのなんと格好良いこと。 [review] | 水那岐 | [投票(1)] |