緑雨さんのコメント: 更新順
その男、凶暴につき(1989/日) | あまり指摘されていないようが気がするけど、イーストウッド映画との共通性を感じる。単に無法刑事というキャラ設定が共通しているというだけでなく、街の撮り方とか、バディ・ムーヴィーとしての在り方とか。 [review] | [投票(1)] | |
アウトレイジ(2010/日) | 脚本家、或いは編集者としての北野武の聡明さが際立つ作品。演出だけを取り上げれば然程のキレを感じないが、これだけの手際のよさを見せつけられればそれも構わないという気になってくる。 [review] | [投票] | |
マイレージ、マイライフ(2009/米) | 「所有しない生き方」という実に興味深いテーゼが呈示され、効率至上主義でビジネスライクなクビ切り屋という主人公のキャラ設定が冒頭で印象付けられたところで、気ままな出張生活に冷や水を浴びせるインテリガールが登場。どう展開が転がるのか期待をしたのだが、 [review] | [投票(2)] | |
世界にひとつのプレイブック(2012/米) | 噂に違わぬジェニファーの魅力と存在感。愛想の欠片もない仏頂面、微妙にユルい頬のライン。ジョギングコースに唐突に横入りするタイミングと迫力!走る、踊る、身体性の映画であることもまた嬉しい。 [review] | [投票(5)] | |
ゼロ・ダーク・サーティ(2012/米) | スクリーンに身を委ねているうちに、いつの間にか「米国目線」に憑依している自分に気づき恐ろしくなる。その戦慄を味わうことにこそこの映画の意味がある。ラストシーンのジェシカ・チャステインをみれば、これがプロパガンダなどではないことは明白だろう。 [review] | [投票(2)] | |
少年メリケンサック(2008/日) | 正直宮崎あおいはどうでもいい。与太話だとは判っていても、昭和とともに自ら時代から打ち棄てられた、似非パンクな甘ったれオヤジの現実感に打たれる。今昔のキャスティングが絶妙、特に波岡→キム兄が妙味。烏丸せつこもなんだか泣ける。 | [投票] | |
マイ・ブラザー(2009/米) | これはヨメさんが美人じゃなくても成立しなければいけない物語。ナタリー・ポートマンはいい演技をしていたが、その意味でミスキャストと思う。それにしても撮影は最初から最後まで神懸かっていた。 [review] | [投票(2)] | |
マンマ・ミーア!(2008/米) | これはクリスティーヌ・バランスキが支えている映画といってよいだろう。ストリープよりもサイフリッドよりも、断然素晴らしい。個性的なヴィジュアルと身のこなし、発声、その芸はプロの技。 [review] | [投票(4)] | |
ダーティファイター(1978/米) | 惚れた女を追いかけるやたら喧嘩強い男が殴る殴る。で、なぜかオランウータンが同伴。…まとめればたったこれだけの馬鹿馬鹿しいお話だけど、それでも何だか楽しい映画になっちゃうんだから面白い。 [review] | [投票(1)] | |
コクリコ坂から(2011/日) | 団塊世代、元・文化系学生の脳内美化された青春自慢をジュニア世代が映像化…などと憎まれ口の一つもききたくなるくらい、健全。でもこの世界に心地よさを感じてしまったことは悔しいけど否定できない。 [review] | [投票] | |
レ・ミゼラブル(2012/英) | トム・フーパーの演出は全く映画的でない。アップカット多すぎ。ただでさえダンスの無いミュージカルなのに、あれでは動きも無く、画面に魅力が生まれない。どうして引きの画を見せてくれないのか。 [review] | [投票(5)] | |
ディア・ドクター(2009/日) | 設定もプロットもさほど斬新なものではないのだが、過疎地の無医村のリアリティの丹念な描き込みと時間軸を敢えて判りづらく交錯させることでミステリ性を高めたことで、映画の世界にぐいぐいと引き込んでいく吸引力がある。 [review] | [投票(2)] | |
ハウルの動く城(2004/日) | 空中歩行の浮遊感の素晴らしさも含め、序盤の街でのシークェンスのほうが老婆にされて以降よりも魅力的に思える。 [review] | [投票(1)] | |
狼たちの午後(1975/米) | 予定調和に収まらないが故、観ていてどこか落ち着かない。居心地が悪い。それが劇中アル・パチーノのイラつきにシンクロしてゆく。 [review] | [投票(2)] | |
フィラデルフィア(1993/米) | よくよく考えると、「HIV患者への差別的取扱い」と「同性愛者への偏見」がごっちゃになっているようにも思う。それから「エイズ=同性愛者の病気という誤解」も。これら3つはそれぞれ別々の問題のはず。 [review] | [投票(3)] | |
ザ・エージェント(1996/米) | 達観した態度は自分の弱さを覆い隠す手段でもある。逆に、素直になれるのは強さの証拠。人生をあきらめかけた二人が、強さを取り戻していく過程がとても丁寧に描かれている。 [review] | [投票(1)] | |
少林サッカー(2001/香港) | シンチーがシュートを決めるたびに自然に巻き起こる拍手と劇場内の一体感、観賞時の体験は未だかつてなく、そして今後も経験し得ないものだろう。 [review] | [投票] | |
真珠の耳飾りの少女(2003/英=ルクセンブルク) | 運河や石造りの街並、橋、肉屋に並んだ豚の頭、洗濯窯…17世紀オランダ・デルフトを映像として甦らせる世界構築に感服する。そして油彩のキャンパスの手触りをフィルムに焼き付けるエドゥアルド・セラの映像美。 [review] | [投票(1)] | |
ザ・メキシカン(2001/米) | オフビート調のクライム巻き込まれスタイルは、コーエン兄弟かタランティーノの真似事っぽい感じだが悪くない。メキシコパートでは信号、レンタカー、犬といったガジェットが妙味。 [review] | [投票(1)] | |
007 スカイフォール(2012/英=米) | オープニング、イスタンブールでのチェイシング・シークェンスには最高に興奮させられる。バザールの屋根の上をバイクでチェイスするパノラミックな疾走感! [review] | [投票] |