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赤い戦車さんの人気コメント: 更新順(21/29)

人気コメント投票者
★4紅いコーリャン(1987/中国)この官能性はベルトルッチにも匹敵する。イーモウにはもう一度このような作品を撮ってもらいたい、というのはあまりに後ろ向きな意見か。彼はどこを目指して作風を変遷させているのだろう。けにろん[投票(1)]
★4トリコロール/赤の愛(1994/スイス=仏=ポーランド)これほど遺作然とした遺作も珍しい。全編を覆う大らかな境地。ラストに漂う楽観性は、「運命」や「偶然」などキェシロフスキが悩んできたことからの解放を感じさせる。このシリーズを青、白、赤と順番に観てきて本当に良かった。プレイスネルの音楽がまた泣かせる。セント[投票(1)]
★4未知との遭遇(1977/米)宇宙戦争』『ミュンヘン』と並んで、スピルバーグが最も本気に近い力を出して演出した映画。あらゆる要素が「光」と「音」の主題へ収斂していく様が見事。そういう意味では最高作かも。遭遇シーンは『2001年』のワープにも匹敵する一大スペクタクル。ナム太郎[投票(1)]
★3恋のロンドン狂騒曲(2010/米=スペイン)ロメールの如き老練な筆致で映画は進むが、最初から最後まで平坦なテンションで淡白すぎる面も。ヴィルモス・ジグモンドの緩やかなパンとズーミングを堪能できる点と、 ナオミ・ワッツフリーダ・ピントら女優陣の心地よい美しさだけが突出して残る。ラストはアレンらしいシニカルさではあるものの、若干の消化不良感。けにろん[投票(1)]
★5白夜(1971/仏=伊)ほぼどのカットにも何らかの形で「紅色」が存在すること。主役2人を除く雑踏の足音がオミットされていること(ストリートミュージシャンの演奏は、二人にとって雑踏が祝福の音楽に聴こえるということ?)。上着を脱ぐ動作が繰り返されること。ドア、視線、手のブレッソンらしいサスペンス。 なんと繊細な演出だろう。セーヌに揺蕩う遊覧船とその柔らかい光の美しさに泣いた。けにろん[投票(1)]
★3ふがいない僕は空を見た(2012/日)自分だけ不幸なフリすんな!ってのは確かにそうなんだが、「お前がくだらんことで悩んでる間に、アフリカの子供たちは必死で生きてるんや!」とでも言いたげな底辺層の描き方はなんだか押し付けがましい。どぎつい出来事が続いて退屈しないのは間違いないが。けにろん[投票(1)]
★4リング(1998/日)女優霊』を経た監督の乗りに乗りまくってる勢いが、そのまま演出のパワフルさとなって作品内に表れている。強烈な禍々しさを放つ照明設計。ほとんど超現実主義の域に接近した「呪いの映像」「写真」の素晴らしさ。それと川井憲次の音楽はホラー映画屈指の名サントラだろう。遠く武満徹の傑作群をも想起させる出来。けにろん[投票(1)]
★4愛の世紀(2001/スイス=仏)相変わらず老人の独り言めいた閉じた世界ではあるのだが、この画面・音の美しさにはやはり参ってしまう。すぐ慣れるであろう原色カラーよりも、モノクロ部の揺るぎない画面造型に心惹かれる。けにろん[投票(1)]
★4アンダーカヴァー(2007/米)麻薬工場への潜入捜査とその顛末は将来語り草になるであろう出来。雨中のカーチェイスと草むらでの銃撃は全体の俯瞰が無く何が起こっているのか分かりづらいが、演出が視界の悪さと密接に関わり合っている点で正解。震えるほどの緊張に満ちた傑作。3819695[投票(1)]
★3デイ・アフター・トゥモロー(2004/米)父は息子を助けるため、息子は想い人を助けるため躊躇なく行動する。大寒波は律儀にも上空から下降していき、何故か部屋の中で火を焚きさえすれば助かってしまう。この愚直さを「馬鹿」というのは容易い。しかしエメリッヒに『アルマゲドン』は撮れても、マイケル・ベイに本作や『2012』が撮れるとは全く思えない。真摯さが違う。がちお, けにろん[投票(2)]
★3GODZILLA/ゴジラ(1998/米)こういう観客をとにかく楽しませようとする姿勢の映画は好き。がちお[投票(1)]
★4東京公園(2011/日)「視線」「見(え)る/見(え)ない」のドラマ。映画全体に漂う不思議な軽やかさは青山真治の成熟を感じさせる。榮倉奈々小西真奈美井川遥らの正面からの切り返しが最大のクライマックスだ。月永雄太の撮影◎。 [review]セント[投票(1)]
★4過去を逃れて(1947/米)今作られたなら1時間は尺が延びているだろう。錯綜する人間関係を描く話術の驚異的な速度と分かりやすさ。クライマックスに至るまでの緊張感の高まりも比類ない。ロバート・ミッチャムと対等に渡り合うジェーン・グリーアの悪女ぷりに恐れ戦く。ゑぎ[投票(1)]
★3エスター(2009/米=カナダ=独)サスペンスとして十分楽しめる出来なのだが、妹の難聴や蛍光塗料による絵などもっと活用できる要素が多々ある。家の構造の機能的な使い方を見れば、あと1.5倍は面白く出来た筈と思う。 [review]けにろん[投票(1)]
★4イディオッツ(1998/仏=伊=デンマーク=オランダ)障害者を装う健常者というアイディアは映画のきっかけにしか過ぎず、後半へ進むにつれて人間社会の欺瞞に正面から斬り込んでいく。ラストの食卓シーンは久々の衝撃だった。サイモン64[投票(1)]
★4ポセイドン(2006/米)確かに脚本は突っ込みどころ満載だが、ペーターゼンの演出自体はオリジナルのロナルド・ニーム版をも上回るパワフルさ。90分荒れ狂う水、炎、風の造型は中々見もの。カート・ラッセル以外濃い顔の見当たらないキャストと、実物に敵うはずもないCG船の薄っぺらさで、スケールが矮小化しているのは認めるが・・・将来再評価されるべき現代風B級スペクタクル。ナム太郎[投票(1)]
★2ボディ・ダブル(1984/米)あからさまな『裏窓』の引用など幼稚臭さ満点だが突然のPVもどきや無駄なエロシーンなど憎めない天然ぷりも多々あって後味は悪くない。総じてデ・パルマらしい一作。ダリア[投票(1)]
★4ソーシャル・ネットワーク(2010/米)ゾディアック』以降自身のスタイルを模索してきたフィンチャーの新たな結実。驚異的なテンポの良さ。冒頭の会話から躍動感があり引き込まれる。 [review]きわ, ハム, FreeSize, mootほか18 名[投票(18)]
★4水の中の八月(1995/日)落下、というより「水飛沫」の映画とでも呼ぶべきか。実に世紀末的な作品。こういう作風の映画が大量に出てきてましたね。笠松則通の捉える夏の空気が心底美しい。浅草12階の幽霊[投票(1)]
★4ダーティハリー4(1983/米)少なくともこれが駄作だなんてことは絶対に無い。徹頭徹尾イーストウッドらしい傑作。ラスト含め回転木馬の使い方には思わず声が出てしまった。ナム太郎[投票(1)]