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寒山拾得さんのコメント: 投票数順

★4市川馬五郎一座顛末記 浮草日記(1955/日)ミゾグチにしてもオヅにしても、旅芸人ものは不況解散が相場だった訳で、別の結末を求めたのは立派。花沢徳衛がいい。 [review][投票]
★4螢火(1958/日)筋は基本嫁いびりのメロドラマなのだが、演出は明らかに怪談もの。この変な組合せが醸し出すドライさがとても面白い。 [review][投票]
★3愛すればこそ(1955/日)いつもの余裕が全然ない第3話ヤマサツの直球勝負もの凄い。対して1・2話は掴みだけはいい。押しかけ女房香川京子の添え文「少々美人に過ぎますが」とか。 [review][投票]
★4白い野獣(1950/日)女の不幸を描いて社会派ナルセのひとつの達成だろう。北林谷栄千石規子のナイスペアが素晴らしい。タイトルはまるで意味不明。 [review][投票]
★4橋(1959/独)ちりばめられたシュールなギミックは全て、これが戦場なの呆れるねという発見の驚嘆と連結されており、それに気付いたときはもう遅いという意味でとてもリアル。 [review][投票]
★3若い人(1937/日)何かグネグネしていて尻尾が掴めずよく判らない話。終盤の市川春代逃走などよく撮れているが『泣蟲小僧』『小島の春』に比べればまだ肩慣らし中の趣。 [review][投票]
★3トスカーナの贋作(2010/仏=伊=ベルギー)観ているうちは面白いんだが、引っ張った末に出てくる感慨は平凡なものだ。どうせならゲーム感覚でもうひと捻りしてほしかったものだが。本国産ではついぞ見かけなかった生意気息子が印象的。[投票]
★4足摺岬(1954/日)神田隆が杖で障子破るショットが強烈。いつも庭から見張っている特高というどす黒いイメージが凄い(含原作のネタバレ)。 [review][投票]
★5女猫(1958/仏)女と男のいる舗道』じゃないか。冒頭のアルヌールがいつの間にか潜入させられてしまう語りのまあ巧いこと。そして見事なラスト。 [review][投票]
★4誓いの休暇(1959/露)余りにも清冽な初恋噺。「立派な戦士」云々という煩いナレーションはソ連の検閲対応であり黙殺すべきだろう。 [review][投票]
★4かえるのうた(2005/日)生き辛い人間関係、乗り越えるための漫画世代の心情単純化、蛙への擬態。みんなやっている秘密。収束の一発アイディアで好感度は果てしなく上がる。[投票]
★4夜明け前(1953/日)革命をその最も純粋な処で信頼した純粋な男の悲劇。なんてありがちな、なんて厭な物語だろう。 [review][投票]
★4アラン(1934/英)空を背景に岩場に佇む母子を仰角で見上げるショットが美しい。ジブリ好みの画の連発であり、高畑・宮崎は本作大好きなんだろうなあと思う。 [review][投票]
★2柳生一族の陰謀(1978/日)大河ドラマ程度の撮影とJACの面々の下らない殺陣から成る空疎な剣豪漫画。萬屋の見事なラストを引き立たせるための周到をまるで志向しない怠慢。見処は金子成田中谷の三馬鹿公家。丹波哲郎の遅刻がマヌケ。[投票]
★1未完成交響楽(1933/独=オーストリア)シューベルトは成り上がり志向の道化でしたという感想しか出てこない。これが名画と呼ばれた時代とは何なのだろう。 [review][投票]
★3女囚さそり 第41雑居房(1972/日)パンストかぶった小松方正のエロ親爺振りは殆ど神々しい。なんという死に様だろう。 [review][投票]
★4従軍慰安婦(1974/日)慰安婦の認識は『兵隊やくざ』シリーズなどと異同なく置屋もののバリエーションに収まるが、終盤のトンデモ展開の強度は凄まじい。余りにも緑魔子な緑魔子と(なんと)底抜けに優しい三原葉子が出色。 [review][投票]
★4悪党(1965/日)小沢栄太郎のバカ殿造形素晴らしく、権力者のエロはとんでもないですね。高師直恐るべし。 [review][投票]
★4暴力の街(1950/日)本庄事件のドキュメンタリーとして観るべきなんだろう。ドラマが盛り上がらないのはもう、この市民運動が余りにも見事な成果を収めたためだ。呉や広島では新聞記者は仕事していなかったようにも見える。 [review][投票]
★3必死の逃亡者(1955/米)俳優も演出も撮影も超一流で美味なんだけど、喰い足りない。いくら喰べても腹膨らまない精進料理の類。 [review][投票]