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Sigenoriyukiさんのお気に入りコメント(2/8)

ラ・ラ・ランド(2016/米)★3 カメラとダンサーの動きが複雑に交錯する高速道路の乱舞のアイディアは確かに面白い。その若者たちの熱気と出世欲のエネルギーは、パーティ―の狂騒を経て、ハリウッドの夜景に閉じ込められ、物語は一瞬にして「二人の世界」へ収斂し最後まで他人の介在を許さない。 [review] (ぽんしゅう)[投票(6)]
死刑台のエレベーター(2010/日)★3 何ともうそ臭い過剰さが心地よい。港町に舞台を設定したのは脚本家のアイディアだろうか。横浜(神戸もそうだが)という街が持つ映画的記号が、完璧なまでに「うそ物語」の成立を担保する。生真面目な阿部が二谷英明なら、吉瀬の苦悩顔は北原三枝だ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
死刑台のエレベーター(2010/日)★1 わざとセピア色に古びさせたようなテイストが何やら贋作じみた胡散臭さを漂わす。完全に現代を舞台としておきながら雰囲気は昭和という違和感が面白さにまで至っているとは思えず、「大佐」の登場や町の少女のシーンに見られる擬似外国映画風の作りが噴飯物。 [review] (煽尼采)[投票(3)]
死刑台のエレベーター(2010/日)★4 各方面からの酷評は避けられない出来かと思うが、これはこれで私は買ってみたい。角川映画であるというのが妙に納得される作りだが、無国籍風の劇空間やいかにもセット然としつつも確かな誂えの美術、また芝居がかった台詞とアフレコ的不自然な声の定位など、むしろ角川隆盛以前の撮影所映画の趣きが強い。 [review] (3819695)[投票(4)]
ラ・ラ・ランド(2016/米)★4 渋滞の車道が映画的空間であること。その発見の功はむろんデイミアン・チャゼルにではなく、『ウイークエンド』のジャン=リュック・ゴダールに帰せられるべきだが、ともあれこのアヴァンタイトル“Another Day of Sun”が私にとってはこの映画のほとんどすべてだ。この怒濤の多幸感から逃れる術はない。 [review] (3819695)[投票(9)]
ラ・ラ・ランド(2016/米)★4 何と云っても「Dancing in the Dark」のアステアとチャリシーを想起せずにはいられない「A Lovely Night」のシーンが秀逸だ。二人がベンチに腰掛けてからの脚の演出。ベンチの上に立ちあがった二人の頭を超えて、LAの夜景へ寄っていくカメラ。そしてカメラが引くと、二人のフルショットでのダンスを絶妙の構図で捕捉し続ける。 [review] (ゑぎ)[投票(9)]
プラトーン(1986/米=英)★1 これではつまらない。志が低い。別に無理に活劇にして欲しいと思っている訳ではないが、スペクタキュラーじゃない。つまり映画のノリが希薄というか映画的ではないというか。...いや、はっきり云おう、こんなものは映画じゃない! [review] (ゑぎ)[投票(4)]
プラトーン(1986/米=英)★2 もう何と云ったらよいのか。この際お話やイデオロギーに関してはノー・コメント。それでもやはりこれはダメだ。光を操れていないではないか。「暗さ」を志向するならなおのこと光の操作には厳密さが要求されるのにもかかわらず。 [review] (3819695)[投票(2)]
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016/米)★3 少なくとも終盤の円環への感慨はEP3より涙腺を刺激する。演出の空間把握力も発揮され惚れ惚れする画が頻出。だがシナリオ段階の構成難もあり絶対状況のイードゥでの3者の確執と思いの交錯は淡泊に流される。戦争映画だと言うなら悲惨も悲愴も通り一遍だ。 (けにろん)[投票(2)]
ビッグ・パレード(1925/米)★4 トラックが何台も何台も丘を越えて進んで行く。字幕‘To the Front.To the Front’。これがビッグパレード=大進軍。日本軍歌にも‘🎵兵は徐州へ前線へ’がある(麦と兵隊1938)。兵士はいつも前線へ追いやられるのです。当たり前ですが、哀しい。 (KEI)[投票(1)]
アイアムアヒーロー(2015/日)★3 ゾンビ映画としての遠近法(空間的、社会的)が未到達に終わったのが惜しまれる。 [review] (煽尼采)[投票(3)]
GODZILLA ゴジラ(2014/米)★3 殆ど「人間の視点」のみで設計された怪獣映画。POV映画を除けば今までにないコンセプトであり、それを距離感の巧みな数々のロングショットで表現する手腕に唸るも、その分ゴジラの大暴れがいまいち把握しづらいのとドラマ部の演出が微妙で燃えないのが惜しい。 (赤い戦車)[投票(2)]
サウルの息子(2015/ハンガリー)★3 主人公を中心に据え状況を限定的にしか示さない本作の手法は、確かに収容所の閉鎖性と拘束者の思考麻痺を表現して斬新だが、安易な恐怖映画が手持ちカメラの主観ショットを多用するのとどこか似ている。視線の強要は洗脳でもあり観客の想像力も限定してしまう。 (ぽんしゅう)[投票(3)]
続 夕陽のガンマン 地獄の決斗(1966/伊)★2 マカロニ弥次喜多珍道中(コント集)。「珍」と「ガチ」のバランスが悪い。キャラクタの博覧会だけでは、私は逝けません。 [review] (DSCH)[投票(2)]
ALWAYS 三丁目の夕日(2005/日)★5 ここ迄来たかのCGへの感嘆と予想外の守旧的カット繋ぎがもたらす映画的ダイナミズムが同居し小憎らしいまでに巧い。同時代的回顧イズムと「今」をを問う意味付けも勿論考えたが、突き抜けたのは疾走感の表現。疾走こそ映画だ。 (けにろん)[投票(9)]
SCOOP!(2016/日)★3 核となるべき福山の「無粋なやさぐれ感」が芝居っぽく類型的で、からむ二階堂のキャラも上滑り。後半、怒涛の展開と裏キャラたちで懸命に巻き返すも、すでに手遅れ。「憎み切れないろくでなし」は簡単なようで、役者の素のイメージに左右されるので難しいのです。 [review] (ぽんしゅう)[投票(4)]
BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント(2016/米)★5 宵闇に紛れ街を出て海嶺を大跳梁し至る彼我の距離感が微妙に的確に思われ、後半の現実世界との浸食も納得させられる。無垢で善なることを演じるライランスにあざとさは無く少年っぽい少女ルビーに子役の媚びは絶無なのだ。このささくれの無さは稀有。 (けにろん)[投票(1)]
SCOOP!(2016/日)★4 今まで演じてきた役柄からは180度違う超汚れ役を演じることにエクスタシーを感じたであろうまさに福山の映画なんだけど、それがプラスに出たかどうかは微妙ですね。 [review] (セント)[投票(4)]
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016/米)★3 自分が希少であることに由来する矜持が社会環境とリンクするために、社会や政治の表層をただ撫でるようなカジュアルさが個人的な倫理観の追求に遠心性をもたらしている。何が問題となっているのかよくわからないのである。 [review] (disjunctive)[投票(3)]
ハドソン川の奇跡(2016/米)★2 ぼちぼちイーストウッド作品だからと言って期待し過ぎてもいけない気がする。 [review] (deenity)[投票(2)]