★3 | 対象への没入を避け、距離を保つことで品質の維持を図る多作家・三池崇史は、特定の時代に依拠した物語を扱うに際しても積極的に時代感覚の混乱を導入する。それはたとえば当世風の間合いを刻む台詞ギャグに、またリズム・セクションを強調して編曲・録音された歌謡曲が持つ優れて現代的な音像に顕れる。 (3819695) | [投票(2)] |
★4 | この物語(原作)の核心は、はたして早乙女愛的な善は悪に対して有効かという問題に尽きるのであり、今更そんな命題、こっ恥ずかしくて正面きって映画になどできないわけで、その点で三池のアプローチは実に正しいのだが、音楽劇の完成度と意地の悪さの詰めが甘い。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(7)] |
★4 | かつて量産された邦画プログラム・ピクチャーの良質な復刻。こういうものを制作できる立ち位置にいる三池崇史は現在の邦画界において貴重な存在だ。賞レースには絡まないだろうが、こういう作品こそ劇場に足を運んで支持していくべきなのでは? [review] (赤い戦車) | [投票(2)] |
★4 | 三池崇史の『けんかえれじい』にして『オペレッタ狸御殿』。ナンチャッテ70年代を彩る美術セットの見事なことよ。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(4)] |
★3 | 梶原一騎がど真面目に描き上げた昭和の劇画世界をこれでもかと脱構築。あの早乙女愛がイタさ満開の勘違い天然女としてキャラ構築されるとは! [review] (緑雨) | [投票] |
★4 | 今時「ブルジョワ」対「不良」のお笑い構図をやる為の納得コンセプトではあるが、にしては終盤結構マジ涙腺を刺激され、嘗ての三池が必ず陥った破綻を回避するネバリ腰。ただ、その一歩手前を線上で維持したのは安藤と余であったのは間違いない。 (けにろん) | [投票(2)] |