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ぽんしゅうさんのあらすじ: 点数順

★5パリ20区、僕たちのクラス(2008/仏)アフリカや中国からの移民が多いパリ20区の公立中学。24人のクラス担任でフランス語教師のフランソワ(フランソワ・ベゴドー)の新学期が始まった。生徒たちは生意気ざかりで言葉は乱れスラングばかり。なかにはフランス語すらたどたどしい者もいる。自己主張と言い訳だけは一人前だが一向に授業に集中しない「問題あり」の生徒たちに、フランソワは正しい言葉を学ばせようと自己紹介文を書かせるのだが・・・。常に粘り強く正面から生徒に接するフランソワだが、ときに不用意な発言で生徒との間に溝を生んだりもする。そんな教師の1年がかりの悪戦苦闘と生徒たちの成長(?)がドキュメンタリータッチで描かれる。(128分/シネマスコープ) [more][投票]
★5ヒーローショー(2010/日)お笑い芸人を目指すユウキ(福徳秀介)は、先輩で元相方の剛志(桜木涼介)に誘われたヒーローショーのバイトで思わぬトラブルに巻き込まれる。ショーの司会役で剛志の恋人美由紀(石井あみ)に、メンバーのノボル(松永隼)が手を出した。激怒した剛志は、知り合いの人間凶器のような男、鬼丸(阿部亮平)に相談。鬼丸は金を巻き上げようとノボルと仲間の勉(米原幸佑)を襲撃する。ボコボコにされた二人から相談を受けた勉の兄拓也(林剛史)は、元自衛官で気性の激しい勇気(後藤淳平)をかつぎ出し逆襲をくわだてる。止めどない暴力の嵐。いつしかユウキ(福徳)も、その只中にいた。(134分/シネマスコープ)[投票]
★5発禁本「美人乱舞」より 責める!(1977/日)この世に、責め苦に絶え忍ぶ女の姿ほど美しいものはない。幼い頃から加虐の快楽にとらわれた責め絵師、伊藤晴雨(山谷初男)。彼にはシマ(工藤麻屋)とトキ(中島葵)という妻がいた。しかし、晴雨の想像を絶する数々の責めに、妻たちは恍惚の表情を浮かべながらも、あまりの執拗さに耐え切れず去っていた。そんな女房運のない晴雨が、亭主運のないカフェの女給タエ(宮下順子)の前に現れた。直感的にタエの本性を見抜く晴雨。タエもまた前妻たちに対抗するかのように、自ら進んで被虐の苦痛と快楽の陶酔に身を投じていくのであった。実在の責め絵師、伊藤晴雨をモデルにした日活ロマンポルノ(83分/カラー/シネマスコープ)[投票]
★5シリアの花嫁(2004/仏=独=イスラエル)シリア領ゴラン高原は、第三次中東戦争でイスラエルに占領された。花嫁のモナ(クララ・フーリ)はイスラエル統治下の村に住むシリア人だ。そして今、軍事境界線を越えてシリアの花婿の元へ嫁ごうとしていた。モナを祝うため一家が揃う。ロシア人と結婚して勘当された長男や、イタリアで商売を営む次兄も帰省してきた。姉のアマル(ヒアム・アッバス)は、自らの満たされなかった人生や娘の将来を妹に託し幸せを強く願っていた。そして家族で「境界線」へと向かうが、反イスラエル派として投獄された過去のある父(マクラム・J・フーリ)は警察ににらまれ、「境界線」に近づくことさえ許されないのだった。(97分/シネマスコープ)[投票]
★5遊び(1971/日)酒に溺れたすえ死んだ父(内田朝雄)の借金と、難病の姉をかかえ内職しかできない母(杉山とく子)を助けるため、その16歳の少女(関根恵子)は寮に住み込み町工場の工員として働いて家計をささえていた。給料をほとんど仕送りしてしまう少女は休日に遊びに出ることも出来なかった。一方、18歳のその少年(大門正明)の父は蒸発、屋台を引いて生計を立てる母(根岸明美)は酒を飲んでは男に身を任せるだらしのない女だった。街のチンピラたちの一員になり、兄貴たちに言われるまま風俗店へ売り飛ばすための女を物色していたその少年が、初めて声をかけたのがその少女だった。原作は野坂昭如の「心中弁天島」。(90分/カラー)[投票]
★5ジキル博士とハイド氏(1931/米)先鋭的な学者ジキル(フレドリック・マーチ)は、人の善悪の意識について独自理論を展開し学者仲間の反発をかう一方、貧しい者たちに暖かい手を差し延べる慈悲深い医者でもあった。そして、ジキルは自説を立証するめに、人の善と悪を完全に分離する薬の開発を行なっていた。ある日、婚約者ミュリエル(ローズ・ホバート)の父(ハリエル・ホブズ)と対立したジキルは、彼女と引き離されてしまう。苛立ちのなか薬を完成させたジキルは、自ら実験台となり悪の化身ハイドへと変身。欲望と邪悪の権化ハイドは、以前ジキル姿の彼を誘惑した酒場女アイヴィ(ミリアム・ホプキンス)を暴力で強引にモノにしてしまう。(98分/白黒/スタンダード)[投票]
★5人間蒸発(1967/日)結婚を控えた32歳の営業マン大島裁(ただし)が、ある日こつ然と姿を消してしまった。婚約者の早川佳江は、今村昌平監督の要請を受け、俳優の露口茂とともに大島を捜す過程を記録するドキュメンタリー映画への出演を承諾した。取材から浮かぶ金や女の問題、そして口を閉ざす大島の故郷の人びと。話はお決りの、男の転落物語のていを見せ始めた。そんなとき、今村監督がスタッフ会議で発言する。「情念の世界に持ち込めないか」。そして映画は、佳江のほのかな心変わりをへて彼女の姉妹を巻き込みながら新たな展開を見せ始めるのだった。ノンフィクションとフクションの狭間を行き交い、現実の危うさを問う問題作。(130分/白黒/スタンダード)[投票]
★5歩いても 歩いても(2007/日)夏のある日、良多(阿部寛)は妻のゆかり(夏川結衣)と息子あつし(田中祥平)を連れて東京近郊の海の見える高台にある実家を訪れた。失業中でもある良多は、開業医を引退した気難しい父恭平(原田芳雄)とは昔からそりが合わず、どうにも気か重い。明るく陽気な母とし子(樹木希林)は、ひと足先に着いた姉のちなみ(YOU)とみんなを迎える準備に余念がない。やがて、ちなみの夫(高橋和也)と子供たちも合流。15年前に亡くなった一家の長男の命日に、久しぶりに家族全員がそろった。そして、それぞれの思いとこだわりを心に秘めて、どこにでもありそうな帰省家族の一日が始まった。(114分/ヴィスタサイズ)[投票]
★5人のセックスを笑うな(2007/日)地方の美術学校生、みるめ(松山ケンイチ)は19歳。その39歳の臨時教師ユリ(永作博美)は、彼の前に突然現れた。ユリの自由奔放さに興味を抱いたみるめを、ユリはあっと言うまに、半ば強引に恋人にしてしまった。気が気でないのは、みるめに、思いをよせていた同級生のえんちゃん(蒼井優)だ。一方、ユリとみるめの仲を知った親友の堂本(忍成修吾)は、これはチャンスとばかりえんちゃんの気を引こうとするのだが・・・。純粋で不器用な学生たちの一方通行の恋心を、女教師の気ままで大胆な恋がかき乱す。はたして、この一方通行は、どこえへ行きつくのやら。原作は第41回文藝賞受の同名小説。(カラー/137分/ヴィスタサイズ)[投票]
★5サッド ヴァケイション(2007/日)健次(浅野信忠)は5歳の時に自分を捨てて家を出た母と偶然再会した。偶然、いや、人は人生において出会うべきことと必ず出会うのだ。健次は復讐のための秘策を胸に母千代子(石田えり)と同居を始めたのだった。千代子には、小さな運送会社の社長(中村嘉葎雄)と結婚し高校生の息子(高良健吾)がいた。さらに、バスジャックの被害者(宮崎あおい)や借金取りに追われる青年(オダギリジョー)、医師免許を剥奪された中年男(川津祐介)ら、世間のはみ出し者たちを従業員として雇い同じ敷地の寮に住まわせて生活していた。『Help less』(96)と『EUREKA』(00)の後日談的続編。(136分/カラー/ヴィスタサイズ) [投票]
★5幽閉者 テロリスト(2006/日)同志達とともに空港襲撃を決行したテロリストM(田口トモロヲ)は、自爆に失敗。ただ一人、身柄を拘束されてしまった。死を望むMの訴えは認められず、犬小屋のような牢につながれ精神的にも肉体的にも耐え難い拷問と拘束の生活が始まる。光の無い独房。水攻め。糞尿まみれの日々。宗教導師の「自分の原点へ帰れ」という言葉で、Mの記憶は劣等感に苛まれた遠い少年(柄本時生)時代へとたどり着く。これが俺の原点なのか!。やがて精神錯乱に陥ったMの前に、肖像画の人物(ARATA)、イタリアの革命家、マフラー男(大久保鷹)が現れては消え、さらにMを混乱へと導き始めるのだった。(113分/カラー/デジタルビデオ) [more][投票]
★5楽日(2003/台湾)かつては熱気に溢れた数百人は収容できそうな大映画館も、今はすっかり老朽化し客も数人だけだ。上映されているのは傑作活劇『血闘竜門の宿』。スクリーンを凝視する初老の男や幼い少年もいれば、マナーの悪いカップルやパートナーを求め客席を徘徊する男たちもいる。受付係の女(チェン・シアンチー)は、不自由な足を引きずり雑用をこなしながら巨大な館内を巡り、映写技師の男(リー・カンシェン)は、くわえタバコで黙々と仕事をこなす。やむことのない土砂降りの雨の中、過去の栄光を漂わせながらひっそりと閉館を迎える映画館を舞台に、いつか見た映画への賛歌と切ない恋の物語が静かに静かに歌われる。(82分/カラー/ヴィスタサイズ)[投票]
★5グエムル 漢江の怪物(2006/韓国)ソウルの中央を流れる漢江に米軍の薬物投棄が原因と思われる怪物〈グエムル〉が出現。パニックの中、中学生ヒョンソ(コ・アソン)が姿を消してしまった。祖父ヒボン(ピョン・ヒボン)と父親カンドゥ(ソン・ガンホ)、そして、かつての民主化闘士で伯父のナミル(パク・ヘイル)とアーチェリーのメダリストで叔母のナムジュ(ペ・ドゥナ)らパク一家は、ヒョンソ生存の手がかりをつかみ彼女の行方を追い始めた。しかし、一家の行く手を阻むのは、怪獣と接触した者を隔離するという国の命令だった。ユーモアを交えながらも現代社会の矛盾を浮き彫りにするポン・ジュノ監督の新基軸怪獣映画。(120分/カラー/ヴィスタサイズ)[投票]
★5ゆれる(2006/日)仕事に追われ、母の葬儀に参列できなかった写真家の早川猛(オダギリジョー)は、一周忌を迎えようやく帰省してきた。父の勇(伊武雅刀)はそんな猛を激しく叱責するが、実家で父とガソリンスタンドを営む温厚な兄の稔(香川照之)が何とか仲をとりもってくれた。翌日、兄は従業員で兄弟の幼なじみ智恵子(真木よう子)を誘って3人で山奥の渓谷に出かけたのだった。その吊橋で突然事件は起こった。いや、それは事故だったのか。やがて始まった裁判の中で、兄は猛にこれまでとは別人のような一面を見せ始める。これが自分が慕ってきた兄なのだろうか。その言動に、猛の心もまた激しくゆれるのだった。(119分/カラー/ヴィスタサイズ)[投票]
★5アナーキー・インじゃぱんすけ 見られてイク女(1999/日)81年。奔放なセックスライフの渦中で身も心も傷つき、女優になる夢を断念したミズキ(佐々木ユメカ)は東京を離れ生まれ育った山あいの街にいた。同級生と一夜を共にしても、その深い喪失感は癒すことは出来ない。そんな時、ミズキは放置された車の中にいた乳児を衝動的に連れ去ってしまった。時は流れ89年。新聞勧誘員グミョウジ(下元史朗)、アル中のナカザト(諏訪太朗)らと連れ立って、子供のように遊びまわる独身中年フリーターでコンビニ店員のタツトシ(佐野和宏)の店に、男の子を連れたミズキがぶらりと現れた。女を失った女と、男らしさを見つけられない男の18年間に渡る世紀末クロニクル。(68分/カラー/ワイド)[投票]
★5地の群れ(1970/日)米軍の艦船が港に溢れ、戦闘機の爆音が轟く昭和40年代前半の佐世保。そこは過去から引きずる根深い差別と、新たに傷を受けた者たちのどす黒い恩讐が渦巻く地であった。長崎で被爆し体と心に傷を負った者たちがいつしか住みついた集落。住人らを奇異の目でながめ蔑視する地元民。しかし、その土地にはもうひとつ部落差別の暗い歴史が存在していたのだ。少女(紀比呂子)への強姦容疑をかけられながら被爆死した母の影を追い続ける青年(寺田誠)。原爆症に苦しむ娘をもちながら自らの体験をひた隠しにする母親(奈良岡朋子)。それを目の当たりにする開業医の宇南(鈴木瑞穂)にもまた、暗く拭いきれない過去の傷があった。(127分/白黒)[投票]
★5カミュなんて知らない(2005/日)都心の大学。元映画監督の中條教授(本田博太郎)が映像ワークショップの課題に選んだのは、愛知県豊川市で起きた主婦刺殺事件を題材にしたノンフィクション「退屈な殺人者」だった。クランクインまであと5日。主役の急な交代で演劇サークルの池田(中泉英雄)への出演依頼に追われる助監督の久田(前田愛)。監督の松川(柏原収史)は、演出に集中するために恋人のユカリ(吉川ひなの)を冷たく突き放す。制作に向かって集中する若いエネルギー。その興奮と緊張の中、彼らの間に只ならぬ空気が漂い始めた。果たして学生達の「不条理な殺人」映画はどんな結末を迎えることになるのだろうか。(115分/カラー/ヴィスタサイズ)[投票]
★5永遠の人(1961/日)昭和7年。阿蘇山の麓の村。大地主・小清水家の跡取り平兵衛(仲代達矢)は片足の自由を奪われ失意の内に戦地から帰還した。復員を祝う宴の夜、平兵衛は小作の娘さだ子(高峰秀子)が幼馴染みの隆(佐田啓二)と、自他ともに認める恋仲であることを知った。昔から何かと比較され隆を嫌っていた平兵衛は、隆が復員する前に力ずくでさだ子を犯し奪ってしまう。愛を求めながらも憎しみしか得ることのできな男と女の年代記が、その息子や娘たちも巻き込みながら30年間に渡って綴られる。(107分/モノクロ/シネマスコープ)[投票]
★5色情女狩り(1981/日)身を焦がすような夏の陽光が男(上野淳)の目をくらませた。男は吸い寄せられるように街角の銀行へと向かい、銃を手に立てこもった。無抵抗の男性行員を無残にも射殺したその銃口は、やがて女子行員たちに向けられる。男は銃の前にひれ伏した女たちに服を脱ぐよう命じる。それが目的も意味もない陵辱行為の始まりだった。蒸し風呂のような行内で繰り広げられる性と暴力の宴は「ソドムの市」そのものだった。大阪で実際に起きた銀行篭城事件をもとに作られた西岡琢也脚本、井筒和幸監督コンビによるピンク映画時代の知る人ぞ知る傑作。新東宝作品。(60分/カラー/ワイド)[投票]
★5栄光への挑戦(1966/日)天才ボクサーとして名をはせた宗吾郎(石原裕次郎)はチャンピオンのタイトルには目もくれず、ボクサー仲間の長田(川地民夫)とともに稼いだファイトマネーをつぎ込み弱冠32歳にして一大レジャー企業グループ「ムネ興行」を築きあげた。破竹の勢いで事業を拡大する宗の存在を恐れた同業の八田産業は、政界の黒幕と暴力団野沢会(浜田寅彦)の手を借りてムネ興行に圧力をかけ始める。さらに、八田らの嫌がらせに屈しようとしない宗に業を煮やした野沢は関西から凄腕の策略家伊吹(垂水悟郎)を呼び寄せたのだった。(101分/カラー/ワイド)[投票]