[コメント] スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(1999/米)
上記のコメントは、ルーカスがどこかで言ってたこと。細かな言葉は違うと思いますが、まあだいたい似たようなことを言ってたわけです。
これはとんでもない勘違いだ。映画に待ったはねえんですよ。ハッキリ言って、この作品ごときCGなどビタ一文なくても作れる。1作目の『スター・ウォーズ』の技術があれば充分だ。残酷な言い方だが、構想した時点ですぐに作っていれば、みんなびっくりして「名作!」と言われた可能性すらあったのではないか(さすがにそれはないか?)。 そのタイミングはズバリ『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』公開の2、3年後だった。あれからいったい、何年たったのだろうか?
賞味期限切れの映画を、バカみたいに金をかけて作っても感動しねえんですよ。人は「今できる精一杯の映画」に感動するんです。「今できることの限界」に必死で挑戦すれば、人はちゃんと感動するんだ。そして『エピソード1』の「今」は、もう遠い昔なのだ。オレはこの映画を劇場で観て、「映画というジャンルはもう、そこは通り過ぎたんだよ…」と何度も思った。映画の可能性を劇的に広げた、輝かしきスターウォーズ・シリーズ。その最新作を観ながら、どうして古臭さを感じなければならないのか? やはりこの映画は遅すぎたんです。
1作目の『スター・ウォーズ』を作ったときのルーカスは、満足できぬ状況の中で必死に面白い映画を作ろうと苦しんだはずだ。その気持ちと頑張りは、ハッキリ画面に出るんです。オレはそのことを、ルーカスに信じて欲しかった。そんなことがわからないほど、観客はバカじゃないんですよ。だからこそ、『エピソード1』ははるか昔に作られるべきだった。今作っても、それは悲しいかな「金持ちの道楽」でしかない。そしてそれが見抜けないほど、観客はやっぱりバカじゃあないんです。
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