八岐之大蛇の逆襲(1985/日) | ★3 若き古生物学者・桐原祥子は、ヤマタノオロチ実在説を唱える鳥取大学の教授に会うため米子へ。だが証拠となる遺跡を調査中フトしたはずみでオロチが復活し、光とともに彼女はその中に取り込まれてしまう。実はオロチの正体は宇宙人の侵略兵器で、祥子は宇宙人によって勝手に操縦者にされてしまっていた。慌てふためく彼女を尻目に、自衛隊の面々は怪獣の撃滅に、TVクルー達はスクープをものにしようと躍起になり、教授もオロチの出現にはしゃぐばかり。そしてついに米子は戦場と化した! [more] (荒馬大介) | [投票(1)] |
幻の湖(1982/日) | ★2 琵琶湖で愛犬と共にジョギングを欠かさない主人公。 雄琴でトルコ嬢を営む彼女は「お市」と呼ばれていた。 ある日彼女は「不幸な事故」で愛犬を失うが、当然警察もそんな事はいい加減にしか相手にしない。 彼女は犯人の男を東京まで捜し求め、ジョギングで追いかける。 一見平凡なジョギング風景だが、それはなんと戦国時代の哀しい「お市伝説」の恨みの発露でもあったのだ^^; やがてストーリーは謎の笛吹き男、CIA要員、スペースシャトルをも巻きこんだ琵琶湖ジョギング対決へと・・・ いまだビデオさえ発売されず、ごく稀な自主上映位でしか公開されない、まさに幻の橋本忍製作・監督作品。 (YO--CHAN) | [投票(9)] |
日本のいちばん長い日(1967/日) | ★5 1945年夏、日本は長年戦争を続けていた連合国側から,、ついにポツダム宣言受諾を勧告された。だが日本政府ならびに軍部ははっきりとした回答を提示せず、結果としてこれが拒否ととられてしまい、事態の悪化――広島・長崎への原爆投下、ソ連参戦――を招いてしまう。本土決戦突入かと思われたその矢先、ついに時の天皇は戦争終結を決意する。進み始める受諾手続き、だが陸軍の一部では不穏な動きが……。ポツダム宣言受諾から玉音放送に至るまでの、激動の24時間を描いた戦争ドラマ(モノクロ/ワイド158分)。 [more] (荒馬大介) | [投票(6)] |
仁義なき戦い 代理戦争(1973/日) | ★4 呉で小さな一家を構えていた広能昌三(菅原文太)のもとに、人を介して山守義雄(金子信雄)が復縁を求めてきた。仮釈の身で事業基盤も弱かった広能はこれを受けるが、後に自分を利用するためと知る。山守の老獪さに不安を感じた広能は、広島・打本会会長、打本昇(加藤武)が神戸・明石組実力者と兄弟盃を交わすのに手を貸す。広能にしてみれば、自衛のための安全保障のつもりだったが・・・。前2作の流れが一本にまとまるシリーズ3作目。102分 [more] (G31) | [投票(1)] |
私のように美しい娘(1972/仏) | ★5 「男って女を見る目ないのよ!」と嘆く女性達へ「女は男をそれを武器に騙す悪魔!」と卑屈になる男性達に、恋愛映画の巨匠フランソワ・トリュフォーが紡ぎだしたコメディ映画の金字塔。 とある大学教授アンドレ・デュソリエは女性犯罪者心理の研究で美貌の囚人ベルナデット・ラフォンを取り上げ論文を発表しているはずの1年後・・・なのに・・・。 彼はどこに? 論文はどこ? 美貌を武器に男から男へ渡りのし上がっていくラフォンの魅力全開。そんなビッチを魅力的に物語を紡いだのはW杯日本代表元監督トルシエの通訳ダバディ君の父君ジャン・ルー・ダバディだってこともこの作品の楽しめる要素かも?! (のこのこ) | [投票(1)] |
北京好日(1993/中国=香港) | ★4 京劇の劇場に住込みの守衛を続けてきた韓(ホワン・ツォンルオ)さんは独り暮らし。人手不足の劇場で上演の手伝いに明け暮れてきたが、もう定年。退職後あり余る時間を潰すのはつらい。ある日公園でゲートボールならぬアマチュア京劇の老人グループを発見。京劇ならまかせろと、この爺ぃ、みんなの前で腕前を披露し一目置かれる存在に。これに舞い上がってしまって稽古場や指導員の手配に奔走、正式に京劇団を設立してすっかり団長気取り。頑固で強情な爺ぃは口うるさく「指導」に励む。お祭りの日、ハレの舞台を踏んだ劇団。爺ぃはここで「指導」に大失敗して落選。劇団員との感情的亀裂は深まる……。さぁ頑固爺ぃの韓さん、どうする? [more] (Amandla!) | [投票(2)] |
陽炎座(1981/日) | ★4 大正時代の東京。病院へ見舞いに行く途中だという品子と石段で出会った劇作家の松崎は、その後も何度か偶然としてはできすぎの出会いを重ね恋におちる。
やがて、その品子は自分のパトロンである玉脇の後妻だと知り、また、やはり石段で遭遇したイネが、すでにその時は死んでいたはずの玉脇の先妻であることも知る。
品子の恋文に導かれて金沢へ向かった松崎は、和田というアナーキストに出会い、人形を通して裏返しの世界を教えられる…。
じゅうぶんエンターテイメントだと思っていた『ツィゴイネルワイゼン』を難解だ芸術だと評された清順が(やや立腹し)「本当に難解で芸術的な作品を撮ってやる!」と挑んだという説もある139分。 (tredair) | [投票(2)] |
話の話(1979/露) | ★4 住んでいた人が引っ越していき廃屋となった家の前で、狼の子は回想する。親子が平和に暮らしていた時代。子どもたちが縄飛びで遊んでいたあの昔。男女が街燈の下でダンスを踊ったあの頃。そして男たちが戦争に駆り出されていったあの時…。どことなくノスタルジックな、また淡々とした画面の中で、狼の子の想い出と現在が交錯する。[27分/カラー/スタンダード] (Yasu) | [投票(5)] |
二百三高地(1980/日) | ★3 1904年、ヨーロッパ列強によるアジア植民地化が進む中、誕生間もない明治政府は大陸において軍事大国ロシアと衝突。ここに日露戦争が始まる。戦いのポイントは極東ロシア艦隊の潜む旅順港と世界最大と称される旅順要塞であった。この要塞攻略の為に新設された第3軍の司令官が乃木希典(仲代達矢)。ヨーロッパから増援のバルチック艦隊が到着する前に要塞を陥落せねば日本の未来は無い。だが幾度もの総攻撃は失敗し、死傷率46%という驚異的な大失態を重ね、日本兵の屍が荒野を埋めた。苦悩する乃木と乃木への信任を崩さない明治天皇。やがて戦いの帰趨は海抜203mの丘に絞られた。(東映、185分) (sawa:38) | [投票(2)] |
ウィークエンド(1967/仏=伊) | ★5 30歳で5回の結婚歴を持つコリンヌ(ミレーユ・ダルク)と車好きのロラン(ジャン・イアンヌ)は、週末旅行に出た。だがハイウェイには、都会を離れようとするマイカー族が延々長蛇の列をなし、路脇には血まみれの死体が積み重なる。田舎町ではトラクターがスポーツカーに激突、運転した男は死に、連れの女と農夫が階級闘争をやり合っている。コリンヌとロランの車に、神とデュマとの間に生まれたと称する男(ジャン・ピエール・レオー)が乗り込んで、大パニックに・・・。(104分) (ダリア) | [投票(1)] |
緯度0大作戦(1969/日=米) | ★3 海洋学者の田代(宝田明)らは海底潮流の調査中、海底火山の噴火に巻き込まれるも近くにいた潜水艦に救助される。艦の名はアルファ号、艦長はマッケンジー(ジョセフ・コットン)。海底二万メートルに存在するユートピア「緯度0」を拠点とし、世界中の科学者が最高の技術を研究する理想郷の住人だった。そんな中緯度0に来訪予定の原子学者・岡田(中村哲)が、その研究を悪の科学者マリク(シーザー・ロメロ)に狙われ誘拐される。マリクは孤島ブラッドロックに居を構え、マッケンジーを敵対視しているのだ。それを知ったマッケンジーらは、マリクの野望を打ち砕かんと出撃する! [more] (荒馬大介) | [投票(2)] |
海の神兵(1945/日) | ★4 桃太郎一行、犬、雉、猿が蘭領インドネシアへ鬼退治に出かける。メナド降下作戦での海軍落下傘部隊の成功に材を取り、戦意高揚を目的として製作された国策アニメーション映画。封切り時は戦況の悪化からガラガラの入りだったが、若き日の手塚治虫に深い感銘を与えた。
戦後、GHQの統制下、内容のヤバさからプリントは廃棄されたと思われていたが、39年後に松竹の倉庫に眠っているのを発見された。 (coma) | [投票(1)] |
フランケンシュタイン(1931/米) | ★5 「死」を乗り越えたその先に待ち受けるものはいったいなに?…人類史のある時代…今よりも「死」がより身近であった時のおはなし。医学博士のフランケンシュタイン(コリン・クライブ)は助手のせむし男・フリッツ(ドワイト・フライ)と共に人間の死体集めに奔走していた。「死体を繋ぎ合わせて新しい生命を生み出す」…あるいは狂気だったのかもしれない。だがそれは、ある嵐の夜ついに具現化する。…「It's Alive…It's Alive!」…19世紀に活躍した女流作家メアリー・シェリーが19歳で書き上げた恐怖の物語を、稀有の人材ボリス・カーロフにより映像化した怪奇映画の金字塔。(本篇70分) (ガブリエルアン・カットグラ) | [投票(1)] |
青葉繁れる(1974/日) | ★4 名門・仙台一高の稔(丹波義隆)は、東京の一流大学を目指していた。目的はひとつ。有名大学に入って、可愛い女の子とヤ・リ・タ・イ!ただそれたけ。頭の中は、ヤリタイヤリタイヤリタイ・・・だから成績はビリから七番目なのである。東京の日比谷高校から俊介(草刈正雄)が転校してきた。秀才でスマート、端正なマスク、女子とのナニにも詳しいらしい。そんな中、稔たち憧れの宮城二女高、演劇部と合同で英語劇を開催する話が持ち上がる。すぐに入部する稔、デコ(伊藤敏孝)、ジャナリ(粕谷正治)のヤリタイ三人組。そして両校、顔合わせの席には二女高のモナリザ(秋吉久美子)が!・・・ヤリタイヤリタイヤリタイ!(87分) (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
M(1931/独) | ★5 幼女連続殺人事件が起きるドイツの町。犯人は一体、誰なのか?捕まえられぬまま、犠牲者の数だけが増えてゆく。ある日、学校帰りの少女が男に声を掛けられた。男の口笛が奏でる『ペール・ギュント』のメロディ。男は少女に、目が見えない風船売りのお爺さんから風船を買って与えてやる。喜ぶ少女。男と手を繋いで一緒に何処かへ歩いて行く。一方、家では少女の母親が帰りが遅い少女の身を案じていた。警察は、懸賞金までかけても何の情報も得られない犯人像に業を煮やして、暗黒街の一斉手入れを敢行。暗黒街のギャング達も「通りに街娼よりサツの数が多いので仕事がやりにくい」と困り果てる。ソコでギャングの会議を開き、妙案をひねり出すのだった。 [more] (ボイス母) | [投票(1)] |
アトランティス(1991/仏) | ★3 好きだとイワシて バディちゃん。 メクジラたてるな マンタくん。 ソードフィッシュはトラフグならぬトラボルタ。 チョウチョウウオ ウメイロモドキ サザナミヤッコ ナポレオンフィッシュ 蘇我イルカ グリズリーはクマノミ 鮫肌男と桃尻女。 サカナ サカナ サカナ サカナのために潜りすぎると アタマ アタマ アタマーが蓄膿で痛くなる〜。 サカナ サカナ サカナー をニコノスで撮り過ぎると カラダ カラダ カラダーが窒素酔い〜♪ さあさー みんなで 中性浮力 サカナはぼくらをー まっている Oh! (アルシュ) | [投票(4)] |
砲艦サンパブロ(1966/米) | ★4 1926年中国。利権を求める列強が各地に設けられた租界に自国の軍隊を駐留させている。揚子江沿いに停泊する米海軍の旧式の砲艦サンパブロの1等機関士ホルマン(スティーブ・マックィーン)もその1人だった。蒋介石率いる国民党軍が中国統一の動きを加速させ、外国人排斥思想が強まる中、奥地に取り残された米人宣教師の救出の任務が下されるも艦内の士気は上がらない。「何の為に戦い、何の為に死ぬのか」製作当時、泥沼の様相を呈してきたベトナム戦争を批判すべく、米帝国主義、アジア蔑視の痛烈な皮肉を込めて描いている。宣教師の娘がホルマンに問う台詞がある。「ミシシッピ川に中国の軍艦が浮かんでいたら、アメリカ人はどう思う」 [more] (sawa:38) | [投票(7)] |
アビス(1989/米) | ★5 深海油田探査基地ディープコアの現場監督バド「俺は、ディープコアを設計した妻リンジーと会うたび喧嘩になる。仲間の和を乱す困った女だ。そのリンジーが沈没原潜の救助命令で海軍特殊部隊 SEALs を4人も連れて来やがった。参ったな。ここは海上に出るために3週間かけて減圧しなけりゃ死んじまう深海の密室。海上は大嵐で今にも音信不通になりそうだ。ヤバい」●SEALs隊長コフィー「とっとと原潜を片付けないとソ連に軍事機密を盗られちまう」●リンジーは"それ"を見て思った「あれは人間の手で作られたものではないわ」●深海の極限状況で、互いに心の深淵(アビス)を見つめあって、「深い悲しみ」(アビス)のなか「未知との遭遇」をした彼らは……。
[more] (Amandla!) | [投票(4)] |
いちご白書(1970/米) | ★2 1968年コロンビア大学、遊園地を軍の施設へ建て替える計画に端を発する学生運動にノンポリである筈のサイモン(B・デイビソン)が参加する羽目になる。理由は活動家のリンダ(K・ダービー)に恋をし近づきたかっただけなのに・・だが運動は過激さを増し、大学当局の不正が明るみにされるに及び、サイモンも真剣に運動に取り組まざるを得なくなった。そして遂に大学側は警官隊の導入を決意し、学生たちと対峙する・・・・<余談>翌年1月18日、東京、この事件に触発された学生500名が東京大学安田講堂を占拠し、機動隊員と血で血を洗う攻防戦を展開するも、これを機に日本での学生運動は終息する。レビューは音楽との関係について [more] (sawa:38) | [投票(9)] |
モスラ(1961/日) | ★5 南の孤島・インファントはロリシカ国の水爆実験場だったが、有人島である事が判明。原田博士(上原謙)を始めとする合同調査団が島で見たものは、身長30センチ程の小人の女(ザ・ピーナッツ)だった。同行の新聞記者・福田(フランキー堺)によって「小美人」と命名された彼女達だったが、ロリシカ国隊員ネルソン(ジェリー伊藤)によって密かに連れ去られ日本で見世物にされてしまう。その頃島では伝説の守護怪獣・モスラが孵化、小美人を取り戻すため日本へ向かって進撃を始めた。事実を知った福田らは、ネルソンから小美人を取り返そうとするのだが……。 [more] (荒馬大介) | [投票(3)] |