大怪獣東京に現わる(1998/日) | ★5 舞台は福井県三国町、平和なこの町はやはり今日も平和だった。ただひとつ変わった事といえば、東京湾に巨大怪獣が出現し東京が壊滅状態になっているとの報道番組にかじりついているぐらいだ。刻々と伝えられるニュースにも、ここはあまりにも平和だった。だって遠かったんだもの・・。だが、福岡に二匹目の怪獣が飛来した事により、この地が決戦の場になろうとしていたのだ。日米両軍に加え、アジア義勇軍まで編成されるに及び事態は急変していく。★怪獣そのものは一切映像に出ないという異色作で全ての怪獣映画へのアンチテーゼでもある? (sawa:38) | [投票(3)] |
エスピオナージ(1973/仏) | ★4 駐仏ソ連武官のウラソフ大佐(ユル・ブリンナー)がモスクワへ召還されての帰国直前パリ空港で警察に駆け込み西側への亡命を求めた。SCE部長のベルトン(フィリップ・ノワレ)は外務大臣の命でウラソフをCIAに引き渡す。CIA局長デイビス(ヘンリー・フォンダ)とMI6連絡員ボイル(ダーク・ボガード)の取り調べに対しウラソフは西側の2重スパイのリストを持っていると言うが、一方亡命理由の反共思想は嘘発見器に激しく反応。ウラソフを6ヶ月隔離し、その間にリストの裏付け調査が開始されるが最初の2人が何者かに殺された…。冷戦下のスパイ戦を描いたアンリ・ベルヌイユの第29作。 (けにろん) | [投票(1)] |
ユリシーズの瞳(1995/仏=伊=ギリシャ) | ★2 男(カイテル)は「失われた映画」を探す旅に出た。それは、ギリシャ初の映画監督であるマナキス兄弟が撮った「未現像フィルム三巻」である。本当に存在するのかもどうなのかも知れない映画(フィルム)を求めて男は旅を始めた。ドナウを下り、国境を越え、民族と土地の歴史に思いを巡らす男。その彼の前に彼自身の母親が若い頃の姿のままで現れて、彼の旅路を導く。過去の記憶の出現と共に、現在は過去と重なり合い、民族間の争いと悲しみが彼を包み込む。旅の終着点は戦乱のサラエボであった・・・・そこで男が見て、体験するのは「人類の悲しみ」そのものであった。 [more] (ボイス母) | [投票(1)] |
征服されざる人々(1948/米) | ★4 まだアメリカがイギリスの植民地で、ピッツバーグがピッツ砦と呼ばれていた頃。大尉、クリスゲイリー・クーパーは船上で知り合った、アメリカに奴隷として流刑された美女、アビーポーレット・ゴダードを買い取って自由の身にする。アビーに目をつけていたガースハワード・ダ・シルバの策略で、再び奴隷にされるアビー。しかし、ガースがインディアンと内通していた事により、ピッツ砦はインディアンの大軍に包囲される。愛し合うクリスとアビーの運命はいかに? (りかちゅ) | [投票(1)] |
さすらいの二人(1975/仏=伊=スペイン) | ★4 高名なジャーナリストであるデビット・ロック(ジャック・ニコルソン)は、砂漠にあるホテルで偶然知り合ったロバートソンという男の死を利用して、彼と入れ替わってしまう。妻から、仕事から、そして世界から逃げるために。しかしながら、男の逃走は錯綜し迷走していき、その中で偶然出会った美しい女(マリア・シュナイダー)を巻き込みながら、二人はさすらいの逃避行を始めて行く。・・・・・・それにしても、アントニオーニの映画の物語を要約するということは、アントニオーニ的な‘愛の不毛’以上に、不毛なことではないだろうか。 (巴) | [投票(1)] |
旅立ちの時(1988/米) | ★5 17歳ダニー(リバー)は半年事に名前を変えていた。それは1971年マサチューセッツ大学の軍事研究所を両親が爆破して以来、潜行生活を安全に送るためだった。爆破の原因は、ベトナム戦争で使われるナパーム弾の製造を中止する為。母はアメリカ心霊協会の会長の令嬢であり捜査の厳しい中、弟を含む4人家族は慎重に逃亡を続けてゆく。ある土地に落ち着きダニーは高校に通い音楽と家庭科を選考する。音楽教師は自宅のピアノをダニ−に使用しても良いと許可。翌日学校をサボり、教師の家を訪れピアノを弾き出す。のち、教師の娘ローナ(マーサ)はダニ−と出会い学園生活を共にするが、ダニ−に心境の変化が現れる。青年の過酷な物語です。 [more] (かっきー) | [投票(2)] |
フェリーニのアマルコルド(1974/仏=伊) | ★3 タイトルの「アマルコルド」とはフェリーニの故郷イタリア・リミニ地方の、既に死語になっている方語で“エム・エルコルド(私は覚えている)”が訛ったもの。文字どおりフェリーニの少年時代の「特別な一年」をユーモラスかつノスタルジックに描く。フェリーニが1920年生まれなので第二次世界大戦直前の1935年。北イタリアの港町に暮らす15歳の少年チッタの春夏秋冬をニーノ・ロータのメロディにのせ温かくスケッチした作品。子守歌に聞こえてくるけど眠ってしまうと素晴らしいシーンを見逃してしまいます。その美術は『フェリーニのローマ』に続いてダニーロ・ドナーティが担当。 2時間4分 1974年アカデミー外国語映画賞受賞 [more] (ルッコラ) | [投票(4)] |
天国への階段(1946/英) | ★4 撃墜されて死んだはずの英国パイロット(デビッド・ニーブン)は天国の間違いで何故か生きて戻ってくる。天国の番人が収容しようとする間に地上の世界で恋に落ちた彼は、天国に陳情を願い出て裁判を受けることに・・・。地上はカラー、天国はモノクロに色分けされた独創的なアイデアが話題を呼んだファンタジー映画。(104分) (AONI) | [投票(1)] |
続 夕陽のガンマン 地獄の決斗(1966/伊) | ★5 原題は「いい奴、悪い奴、醜い奴」なのだけど。いい奴って、誰だったのか。いや、三人ともいい奴ともいえるが。賞金稼ぎのジョーイーストウッドが、20万ドルを盗んで死んだ男に関わる。そして彼をとりまく軍隊、賞金稼ぎ、賞金首の男。男たちの欲望が、友情と裏切りの狭間で死闘を繰り広げ。果たして20万ドルは本当にあるのか?という西部劇の王道のような話に。セルジオ・レオーネ、エンニオ・モリコーネにイーストウッドという黄金の三人が組んだ最後の作品が、こんなに癖のある映画になってしまうとは! (ALPACA) | [投票(3)] |
殺しの烙印(1967/日) | ★3 飯の炊ける匂いが好きな、日本でナンバー3の殺し屋・五郎(宍戸錠)が謎めいた女(真理アンヌ)に殺しを依頼される。しかし彼はその仕事を失敗してしまい、このために組織から抹殺されかけるハメになる。崖っぷちに立たされた五郎は単身組織に立ち向かうのだが…。[91分/モノクロ/シネマスコープ] [more] (Yasu) | [投票(6)] |
アイリスへの手紙(1990/米) | ★5 製菓工場で働くアイリス(ジェーン・フォンダ)は、高校生の娘と小学生の息子を持つ母親です。最愛の夫を病気で亡くして8ヶ月が過ぎました。ある日、アイリスは帰宅途中のバスの中でバックを奪われ、犯人を追いかけると、同じ工場内で働く男、スタンレー(ロバート・デ・ニーロ)も協力して犯人を追いかけてくれました。スタンレーは老父と二人で慎ましく暮しています。のちに彼は文盲で職を失い、アイリスに文字を習う事で二人の関係は急接近へと変貌を遂げました。しかし、二人の前に立ち憚る問題が次々と襲い掛かります。乗り越える試練、互いの心情、人間の奥深さが綴られた、新しい旅立ちのエピソードです。 (かっきー) | [投票(1)] |
大空港(1970/米) | ★3 航空パニック映画の傑作。一人の男が人生に行き詰まり苦労を掛けた妻にせめて保険金を残してやろうとローマ行きの便に爆弾を持ち込む。通報により機内でスチュワーデス=ジャクリーン・ビセットが彼から爆弾を奪おうとするが、運悪く爆発してしまう。事故に遭ったこの便をケネディ空港に緊急着陸させようとするが大雪のため、滑走路が使える状態ではなかった・・・。機長にディーンマーチン、空港の整備責任者をジョージ・ケネディなど豪華配役でサスペンスを盛り上げる。ヘレン・ヘイズ演ずる無賃搭乗の常習犯のおばあさんなど様々な登場人物のエピソードや人間模様を盛り込み、薄っぺらいパニック映画になっていない。この後、数年間隔で”エアポート”の名前を冠する作品が作られている。正統な続編の証はジョージ・ケネディが出演していること。 (kinop) | [投票(1)] |
五月の七日間(1964/米) | ★4 ライマン大統領(フレデリック・マーチ)はソ連と核兵器廃絶条約を結ぼうとしていた。この条約の賛否について世論は真っ二つに分かれていたが、軍部の反発は大きかった。その急先ぽうは国粋主義の陸軍参謀本部長スコット将軍(バート・ランカスター)だった。そんな五月のある日、将軍の秘書官ケイシー大佐(カーク・ダグラス)はふとしたきっかけで「ECOMCON」なる軍の秘密組織の存在を知る。さらに軍のトップクラスの間で競馬の予想が極秘扱いでやりとりされているとの報告を受ける。スコット将軍を中心に軍に不穏な動きがある・・・ケイシー大佐はクーデターの可能性を大統領に進言する。初めは半信半疑だった大統領だが・・・ (ジョー・チップ) | [投票(1)] |
不思議惑星キン・ザ・ザ(1986/露) | ★5 テレビから「ママ!ママ!ウニャウニャニャー」と軽快な曲が響く中、「マカロニ買ってきてよ」と頼まれて、しぶしぶ家を出るウラジミール。唐突だが、小僧・ゲデバンに声を掛けられ、自称異☆人の変なおじさんと出会う。「この星のクロスナンバーは?」とか、妙な装置や下敷きを取り出して何やら説明するので、「かなり逝ってるようだ」とウラジミールは呆れて苦笑しつつ、「どれ!」と装置を触る。と、晴天の砂漠へ。「な、何が?」呆然とするロシア人二人。とりあえずここはロシアだよな?と、歩き始めると、空の彼方からグッフォン〜グッフォン〜と音が!て、鉄のカタマリ!そして男が2人降りてきて「クー!」「ク〜!」。謎は深まる。 (ピロちゃんきゅ〜) | [投票(10)] |
ビリケン(1996/日) | ★3 ベベン!大阪は新世界にそびえたちまするわ通天閣!!オリンピック誘致に必死な大阪人達は新世界を再開発、通天閣をブチ壊そうやないか何て話してましたんや。でも、そんなん困る!困るでぇ!!と通天閣の社員達はあの手この手で開発阻止をする為、人気を復活させる企画を考えるがどれもこれも冴えないんや、これがまた。んなある日、ひょんなことから物置に置かれてたビリケンさん(杉本哲太)という幸運の神様の像を見つけ、塔のPRに使いはじめると、願い事が叶う!!と大好評。しかし実の所、願い事は、久々の出番に大はりきり!なビリケンさんの影ながらの努力によるものやったんや・・・なのに!なのに、だんだんと無理がでてきて願いを叶えられなくなったビリケンさんは次第に人気を失い、ついに像は捨てられてしまう事に・・・ [more] (奈美) | [投票(5)] |
トットチャンネル(1987/日) | ★3 ごきげんよう、私、黒柳徹子(斉藤由貴)でございますわ。今でこそタマネギおばさんなんて呼ばれてますけど、私にも若くてそそっかしいひよっ子だった時代があったんでございますのよ。そう、あれはテレビが日本で産声をあげた頃、私たちは最初のTV女優として放送局に出入りするようになったのですわ。音声が途切れないようにとケーブルを踏まないようにしたり、録音されたおのれの声のアンマリといえばアンマリさにショックを受けたり…とにかく、本邦初のTV女優の涙と笑いの奮戦記、じっくりとご覧あそばせ!〔東宝・97分・カラー・ビスタ〕 (水那岐) | [投票(7)] |
レジェンド 光と闇の伝説(1985/英) | ★4 昔々、地上は暖かく清んだ空気に包まれ、動物や精霊たちと人間は豊かな自然を分け合い、まさに楽園の地だった。ところが、暗闇を支配する大王ダークネス(ティム・カリー)は、地球を闇で覆い支配しようと企てたのだった。そして、彼の唯一の弱点である「太陽の光」を消すため、それをつかさどる一角獣を、手下のブリックスに始末するよう命じるのだった。その頃、リリー王女(ミア・サラ)は、いつものように城を抜け出し、森に住む美しい青年ジャック(トム・クルーズ)と楽しい時を過ごしていた。ところが、リリーのせいで一角獣が殺されてしまったのだ。一瞬にして氷と闇に包まれる地上。果たしてそれを救う事が出来るのだろうか。 (mimiうさぎ) | [投票(2)] |
弟切草(2001/日) | ★1 ゲーム会社のフリーター(注:CSコメンテータではない)奈美(奥菜恵)は、本当の父親が別にいて、その父が亡くなり遺産を受け取ることになる。奈美は元恋人でゲーム会社社長の公平(斉藤陽一郎)と共に、その遺産である亡父の屋敷に向かう。その洋館には、奈美の亡父=有名な前衛画家であった階沢蒼一(カイザー・ソゼをもじっているぞ!)の未発表作が残されていた。屋敷の中で奈美は自分のルーツを知るに至るが、屋敷に張り巡らされた罠に陥っていく。 同名作のスーパーファミコン・ゲームソフトの映画化で、DVCPRO(デジタルビデオ)で撮影が行われた。弟切草(セントジョーンズワート)・・・花言葉は「復讐」。 (アルシュ) | [投票(2)] |
WASABI(2001/仏=日) | ★2 [ネタバレ?(Y2:N3)] NYの殺し屋じゃないかと思えるほど、危険で凄腕の刑事ユベールは、20年前姿を消した恋人の死を聞いて再びニホンへ。ニホン…そこはショウジとチョウチン、オジキとキモノの古風な国だが、爪の隙間のわずかな土をキョートの土だと分析できる優れたカガクの国。そこには、二百数十億円を三日で使い切る少女がいて、そこの軍隊・防衛庁の情報部は、なぜか犯罪組織「ヤクザ」に潜入捜査をしている。そして役人天国ニホンでは、国庫に入ってもおかしくない「ヤクザ」から没収した二百数十億円のブラックマネーが、潜入捜査官の個人口座に渡り、その娘へと受け継がれていく。この不思議の国ニホンでのユベールの活躍や如何に。 (シーチキン) | [投票(7)] |
ウォーターボーイ(1998/米) | ★4 ウォーターボーイ(給水係)、それはフットボール選手が休憩の時に飲む水を提供する少年の事。普通は、少年達のアルバイトに過ぎないのだが、それを天職と考えている奴がいた。ルイジアナ州バイユーの湿地帯、31歳のボビー・ブーシェ(アダム・サンドラー)だ。彼のおいしい水への情熱は人一倍、自家製蒸留器まで持ち込む拘りよう!そんな水が命のボビーに転機が訪れた! [more] (mimiうさぎ) | [投票(2)] |