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ぽんしゅうさんのあらすじ: 投票数順

★4伊豆の踊子(1963/日)教え子の学生(浜田光夫)から仲人を頼まれた哲学科の老教授川崎(宇野重吉)は、婚約者(吉永小百合)がダンサーだと聞かされた。身分の違いや将来への不安などまるで気にせず、屈託ない二人を見て川崎は40年前の自分を思い出していた。それは大正も終わりに近い頃。一高生だった川崎(高橋英樹)が、伊豆山中で出会い下田まで一緒に旅をした芸人一座とその踊子(吉永小百合)との淡く切ない青春の思い出であった。川端康成原作『伊豆の踊子』の田中絹代大日方伝版(33)、美空ひばり石浜朗版(54)、鰐淵晴子津川雅彦版(60)に続く4度目の映画化。(90分/カラー/シネスコ)[投票]
★2絶唱(1975/日)30年前の話。村の大地主の家へ、それはそれは美しい娘が嫁いできたという。しかし、娘はその時すでに死んでいたのだという・・・。昭和17年、山陰。大地主園田家の跡取順吉(三浦友和)は、父惣兵衛(辰巳柳太郎)の勧める美保子(木内みどり)との縁談を断って、使用人の娘小雪(山口百恵)と駆け落ちしてしまう。激怒した惣兵衛は息子を勘当し、小雪の両親(大坂志郎・菅井きん)も雇い主惣兵衛への遠慮から二人を援助してやることができないでいた。浅丘ルリ子小林旭(58)、和泉雅子舟木一夫(66)に続く3度目の映画化で、百恵・友和 東宝ゴールデンコンビの第3弾。(86分/カラー/シネスコ)[投票]
★5スキンレスナイト(1991/日)加山(石川欣)はピンク映画を何本か撮った後、今は仲間とプロダクションを経営しながらアダルトビデオの監督をしていた。幼い娘としっかり者の妻千恵(八神康子)との生活は、まずまず幸せだ。しかし、映画志向の強い加山のAV作品は刺激を求めて過激さを増す業界の流れから徐々に取り残されつつあった。仲間や後輩との衝突。学生時代の友人(趙方豪)の癌。彼の周りで何かが変わり始めていた。そんな時、加山は学生時代に作りかけた未完の8ミリ映画を完成させたいという思いに駆られ、昔の恋人依子(桂木文)の家のそばに部屋を借り、そこから彼女の生活を見つめ始めるのだった。(105分/カラー/ワイド)[投票]
★2雪華葬刺し(1982/日)雪のような白い肌を持つ茜(宇都宮雅代)は、勤め先の上司で恋人の藤江田(滝田裕介)が刺青のある女に強く引かれ、背中一面に彫り物を入れた情婦の春菜(白石奈緒美)とかつて激しく愛し合っていたことを知り、彼女への嫉妬から自らも刺青を入れる決心をした。茜は日本一と謳われた刺青師・彫経こと大和経五郎(若山富三郎)を訪ね京都へと赴いた。しかし彫経はすでに引退し京友禅の下絵を書きながら弟子の春経(京本政樹)とひっそりと暮らしていた。やがて彫経が引退した理由が彼の妻の失踪にあることが判る。彫経は世にもおぞましい方法で自らの妻の背中に墨を入れたのだった。(103分/カラー/ビスタサイズ)[投票]
★3連続殺人鬼 冷血(1984/日)京都郊外の地元有力者の家に生まれながら父親への反発から非行に走った清志(中山一也)は、鑑別所に送られる。高校卒業後、教習所で知り合った真知子(吉宮君子)と結婚するも非行歴と根気のなさで仕事は長続きしない。そして、真知子の妊娠中に、友人の妹(小川菜摘)に関係を迫り第一の殺人事件は起きた。その後、消防士となり優秀な成績を残すレンジャー隊員の仮面を被ったまま清志の犯行は10年間誰にも知られずに続くのであった。72年から82年にかけて22人の殺人事件(内8人のみ立件)に関与した勝田清孝の半生をピンク映画のベテラン渡辺護監督が映画化。原作は大下英治。(118分/カラー/ワイド)[投票]
★2すてごろ(2003/日)昭和20年代後半。高森朝樹、真土、日佐志の三兄弟は喧嘩に明け暮れる少年時代を送っていた。昭和33年、編集者として活躍していた父・龍夫の急死で自暴自棄になり財産を使い果たした朝樹(奥田瑛二)は、少年院から戻った真土(哀川翔)を用心棒兼バーテンダーにし店を経営するかたわら梶原一騎のペンネームで作家活動を開始。影響を受けて物書きに興味を持ち始めた真土に、兄は真樹日佐夫のペンネームを与え共に文章修行に励み始めた。そんな時、「少年マガジン」編集長の牧野武朗(内田裕也)が二人の下宿に現れた。真樹日佐夫の原作を自ら脚本化・プロデュースした梶原一騎17回忌追悼記念作品。(104分/カラー/ビスタ)[投票]
★2ふくろう(2003/日)開拓に失敗し村人が去った寒村に最後に残ったユミエ(大竹しのぶ)と娘のエミコ(伊藤歩)は、電気も水も止められ垢まみれで木の根っこをかじる生活をおくっていた。このままでは餓死する日も遠くない。二人は意を決して「女」を武器に最後の手段にでる。手作りで衣装を新調し化粧をして、次々と男を家へ呼び込み始めたのだ。訪ねて来たのはダム工事現場の男たち(木場勝己柄本明)。そして電気工事屋(六平直政)、水道局員(田口トモロヲ)、ついに麓の駐在(池内万作)まで現れた。黒い笑いに包まれた風刺コメディ。大竹しのぶがモスクワ国際映画祭・最優秀主演女優賞受賞。(119分/カラー/ビスタ)[投票]
★3借王〈シャッキング〉 THE MOVIE 2000(2000/日)億単位の借金を抱えた銀行マン安斉(哀川翔)、刑事の水沼(志賀勝)、クラブのママ怜子(夏樹陽子)が巧妙痛快な手口で大金をせしめるピカレスクコメディ・シリーズ第6弾。大阪の街では悪徳システム金融の巧妙な罠と激しい取りたてで自殺する人たちが後を立たなかった。怜子をお姉さんと慕うホステス時代の後輩(海野けい子)も多額の借金返済のために、今はシステム金融の一員として血も泪もない女に成り果てていた。そして、安斉の義兄(嶋大輔)もその犠牲者の一人になってしまう。三人はシステム金融グループの黒幕向井(宍戸錠)に狙いを定め3億5千万円の奪取を企てる。(94分/カラー/ビスタサイズ)[投票]
★3青春の夢いまいづこ(1932/日)大学の同級生哲夫(江川宇礼雄)と一郎(斎藤達雄)、そして熊田(大山健二)と島崎(笠智衆)はキャンパス生活を謳歌する親友同士。校門前のベーカリーの娘(田中絹代)が彼らのマドンナだ。しかし、会社社長の父親が急死し哲夫はその後を継ぐために大学を去ってしまった。そして時がたち、卒業をむかえた一郎たち。だが折からの不景気で就職先がみつからない三人は、哲夫に頼み込んでなんとか彼の会社に入れてもらうことになった。学生時代の遊び仲間は一転して雇い主と使用人という立場に。やがて親友達の間に微妙な隙間が生まれ、それはベーカリーの娘をめぐる哲夫と一郎の恋心にも影響し始めた。(87分/白黒/無声)[投票]
★3卍(1964/日)弁護士婦人の園子(岸田今日子)は、絵画教室で知り合った商家の娘光子(若尾文子)に好意を寄せていた。ついに園子は絵のモデルとして目にした処女光子の裸身に激しく欲情し、光子もそれを求めるかのように受け入れ二人は愛し合うようになった。園子の熱愛ぶりは日ごとにエスカレートし夫の孝太郎(船越英二)も二人の関係に気づき始める。しかし二人の間に思わぬことから亀裂が生じ始めたのだった。園子は光子に男の恋人(川津祐介)がおり、しかも妊娠しているらしいことを知り逆上したのだ。谷崎潤一郎の同名小説を新藤兼人が脚色。監督は増村保造。(91分/カラー/大映スコープ)[投票]
★3その夜の妻(1930/日)病気の娘の治療費のために強盗を働いてしまった橋爪(岡田時彦)は、タクシーで妻のまゆみ(八雲恵美子)と娘(市村美津子)が待つ家へ逃げかえった。これで娘を医者に見せることができると安堵したのもつかのま、刑事の香川(山本冬郷)がすぐに訪ねてきた。夫は不在だと告げるまゆみに、香川はいっこうに耳を貸そうとしない。それもそのはず、先ほど橋爪を家まで送り届けたタクシーの運転手こそが変装した刑事の香川だったのだ。病気の娘を抱えた夫婦と刑事の息詰まる駆け引きが、その夜密室のなかで繰り広げられる。原作はアメリカの作家オスカー・シスゴールの「九時から九時まで」。 (67分/モノクロ/サイレント)[投票]
★2季節風(1977/日)大学受験に失敗し家を飛び出した地方暮らしの浪人生の慎次(野口五郎)は、地元にロケに来ていたモデルの圭子(宇佐美恵子)と偶然知り合い、彼女について東京に出てきてしまった。行くあてのない慎次は昔世話になった先輩の山本(田中邦衛)と妹の美紀(大竹しのぶ)を頼って二人のアパートを訪ねてみたが山本は失業中。美紀が働き詰でなんとか生活をささえているありさまだった。都会の片隅での出会いと別れを通して青年の成長を描く青春映画。郷ひろみ西城秀樹とともに当時歌謡界の新御三家とよばれた野口五郎の『再会』に続く主演第二作、だがその後彼の主演映画はない。(89分/カラー/ワイド)[投票]
★3女はバス停で服を着替えた(2003/日)東京でのダンサー生活に見切りをつけた充(遠藤憲一)は、故郷の北海道鹿追町で蕎麦屋を開く準備に追われていた。同級生の岩淵(安村和之)が見つけてくれた空き店舗を改装し、蕎麦打ち職人佐々木(北村和夫)のもとに通い技を学ぶ日々が続く。一方の岩淵は理髪店の未亡人栄子(片桐夕子)との結婚を控えていながら、栄子の娘典子(中村麻美)の反発に悩んでいた。そんな時、一人の女が街のバス停に降り立った。何も告げづに東京を去った充を探し追ってきたサルサダンスのパートナー瑞枝(戸田菜穂)だった。都会での傷を乗り越えて明日を生きようとする者たちの心の再生が北の大地に描かれる。(100分/カラー/ワイド)[投票]
★3戸田家の兄妹(1941/日)実業家として財をなした戸田家の主・進太郎 (藤野秀夫)が急死し多額の借金があることが判明した。次女綾子(坪内美子)の嫁ぎ先雨宮(近衛敏明)の発案で、残った財産を処分し返済にあてることになる。独身で気ままな次男昌二郎(佐分利信)は、屋敷まで処分してしまった母(葛城文子)と三女節子(高峰三枝子)を、長男夫婦(斎藤達雄三宅邦子)に預け海外勤務を申し出て中国へ渡ってしまった。しかし、母と長兄の嫁は上手くいかず、二人は長女千鶴(吉川満子)の家に身を寄せるのだが・・・。(106分/白黒)[投票]
★2ベッドタイムアイズ(1987/日)基地のクラブバンド歌手キム(樋口可南子)は歌に自信をなくしていた。バンドのメンバーで同棲相手の市来(奥田瑛二)も、もう優しい言葉をかけてはくれない。その夜も何とか無難にステージを終えたキムだが心は渇ききっていた。そんな時声をかけてきたのが黒人兵のスプーン(マイケル・ライト)だった。キムはスプーンにされるがままに身をまかせ、そして激しく燃えた。それは忘れることの出来ない高揚感だった。市来に別れを告げたキムはその足で、10年前この街に流れてきたときに世話になった黒人としか寝ない女マリア姐さん(大楠道代)のもとを訪ねるのだった。原作は山田詠美の同名小説。(118分/カラー/ビスタ)[投票]
★3泪橋(1983/日)かつて鈴ヶ森の刑場に送られる罪人と、その家族が最期の別れをしたという泪橋。百科事典のセールスマン白井(渡瀬恒彦)は、その橋のたもとにある和装店の窓辺に美しい女の姿を見つけた。その部屋は10年前、機動隊に追われた学生の白井を店主の加吉(瀬川新蔵)と趣味仲間の一兵(殿山泰司)がかくまってくれた部屋であった。懐かしさと女への興味から店を訪ねた白井に、加吉と一兵は、その千鶴(佳村萠)という女も事情など聞かずにかくまってやっているのだといった。やがて、千鶴のホステス時代の事件と悲しく忌まわしい過去が明らかになる。原作は村松友視で、脚本も唐十郎と共同執筆。(117分/カラー/ワイド)[投票]
★4NAGISA なぎさ(2000/日)勉強は今ひとつだが水泳が得意な小学6年生、西宮なぎさ(松田まどか)の夏休みが始まった。電気屋さんのウィンドウに飾られたレコードプレーヤーを手に入れてザ・ピーナッツの歌を思いっきり聞くこと。それがこの夏の目標。叔母さん(根岸季衣)の海の家でアルバイトを始めたなぎさの前に従姉で不良の麗子ちゃん(松本智代美)が現れたり、リゾートホテルの娘で同級生の真美(稲坂亜里沙)に悩みを相談されたり、秘密の入り江で東京の少年(佐々木和徳)と知り合ったり、ほんの少し大人の世界を覗くことになった夏なのでした。原作は村上もとかのコミック。松田まどかがキネ旬新人女優賞。(89分/カラー/ビスタ)[投票]
★4怪異談 生きている小平次(1982/日)旅芝居一座の小平次(藤間文彦)と太九郎(石橋正次)、そして太九朗の女房おちか(宮下順子)の三人は幼馴染。小平次と太九郎は、いづれは大きな舞台を踏みたいと互いに切磋琢磨しあう仲であった。しかし、奔放な太九朗に比べおとなしい小平次には一人思い悩む事があった。以前からおちかに思いを寄せ続けていたのである。募る思いに耐え切れず「おちかを俺にくれ」と詰め寄る小平次を太九郎は釣り舟から池へ突き落とし殺してしまう。そして、その日から太九郎とおちかは小平次の幻影に悩まされ続けるのだった。新東宝で数々の怪奇映画を撮った中川信夫監督の13年ぶりのカムバック作で遺作。ATG作品。(78分/カラー) [投票]
★2櫛の火(1975/日)大学闘争の同志で恋人の弥須子(桃井かおり)との別れと再開、そしてその死を経験した広部(草刈正雄)は深い喪失感から淡々と空疎な日々を過ごしていた。そんなある日、広部は先輩の松岡(名古屋章)から大学講師の矢沢(河原崎長一郎)と、その妻柾子(ジャネット八田)を紹介された。柾子に興味をもった松岡は、矢沢夫婦の愛はすでにさめ二人は別居状態であることを知り柾子との密会をかさねるようになっていく。一方、夫の矢沢は同棲中のあけみ(高橋洋子)の奔放な異性交遊に嫉妬し悩まされ続けていた。一人の青年の喪失とその回復を描く古井由吉の同名小説の映画化。(88分/カラー/シネスコ)[投票]
★2もう頬づえはつかない(1979/日)恋人で売れないルポライターの恒雄(森本レオ)が、突然姿を消してしまい落ち込んでいた早大生のまり子(桃井かおり)は、バイト先で知り合った学生の橋本(奥田瑛二(英二))となりゆきで同棲をはじめた。まり子は、恒雄のために薬剤師になる夢をあきらめ、実家とももめて仕送りも留められてしまっていた。そんな、まり子のまえに恒雄がひょこり現れ、彼女の心は大きくゆれ始めるのだった。女性の自立を描いた小説や映画が社会現象化した79年に、早大の卒論として書かれベストセラーとなった見延典子の同名小説を、同年に『もっとしなやかに もっとしたたかに』で城戸賞を受賞した小林竜雄東陽一が脚本化。(113分)[投票]