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[POV: a Point of View]
映画の教科書〜サイレント再考

音に頼らずにいかに映像で語ることができるか?コレがサイレントの楽しさ。技術の進歩の前になおざりにされがちな、様々なアイディアの原体験。教えられるものは今なお大きいデス。淀川先生の後継者の登場を祈りつつ・・・。A:有名どころ。普段サイレントを見ていなくても、接する機会が多いと思われるもの。B:名匠の原点。トーキーに移ってからも活躍している監督。C:散っていった才能。トーキー以降よりも圧倒的に知名度が高い、根っからのサイレント監督の作品。D:未見。その中でも知名度が高いものを挙げておきます。ちなみにチャップリンは別格として、あえて省きました。キートン、ロイドは一本づつ。(ちなみに作品はページに飛んで頂ければ詳細が分かると思いますので、一言コメントは簡単な監督紹介にさせて頂きました。)
D★0牡蠣の王女(1919/独)エルンスト・ルビッチ:『結婚哲学』参照。
D★0子宝騒動(1935/日)斎藤寅次朗:日本のスラップスティックコメディのパイオニア。代表作は『熊の八ツ切り事件』。
D★0朝から夜中まで(1920/独)カール・ハインツ・マルティン:ドイツ表現主義の忘れられた作家。元々舞台演出畑の人、とのこと。
D★0死滅の谷(1921/独)フリッツ・ラング:『メトロポリス』参照。
D★0シヴィリゼーション(1916/米)トーマス・H・インス(製作総指揮):アメリカ映画にプロデューサー・システムを初めて本格的に導入した。
D★0除夜の悲劇(1923/独)ルプ・ピック:脚本家マイヤーとのコンビで知られる。『最後の人』は彼が監督するはずだったらしい。
D★0アエリータ(1924/露)ヤーコフ・プロタザノフ:※資料不足。分かり次第補筆します。
D★0ボリシェビキの国におけるウエスト氏の異常な冒険(1924/露)レフ・クレショフ:『ポチョムキン』以前のロシアにおけるモンタージュ実験で知られる。
■未登録作品■ ●鑑賞済みで重要だと思われるもの ・『霊魂の不滅』ヴィクトール・シェーストレーム(C) ・『モヒカン族の最後』モーリス・トゥールヌール(C) ・『裏町の怪老窟』パウル・レニ(C) ●未見で知名度の高いもの。機会があれば鑑賞したいもの。 ・リュミエール兄弟作品 ・『カビリア』ジョヴァンニ・パストローネ('14) ・『テューブ博士の狂気』アベル・ガンス('15) ・『波高き日』ヴィクトール・シェーストレーム('16) ・『鬼火ロウドン』ウィリアム・S・ハート('18) ・『さらば青春』アウグスト・ジェニーナ('18) ・『生恋死恋』ヴィクトール・シェーストレーム('18) ・『吹雪の夜』モーリッツ・スティルレル('19) ・『戦争と平和』アベル・ガンス('19) ・『サタンの書の数ページ』カール・T・ドライヤー('19) ・『牧師の未亡人』カール・T・ドライヤー('20) ・『破片』ループ・ピック('21) ・『女郎蜘蛛』ジャック・フェデー('21) ・『エル・ドラド』マルセル・レルビエ('21) ・『雪崩』ジャック・フェデー('23) ・『キーン』アレクサンドル・ヴォルコフ('24) ・『ミカエル』カール・T・ドライヤー('24) ・『救いを求むる人々』ジョゼフ・V・スタンバーグ('25) ・『三人』トッド・ブラウニング('25) ・『栄光』ラオール・ウォルシュ('26) ・『帝国ホテル』モーリッツ・スティルレル('27) ・『忠次旅日記』(一部のみ現存)伊藤大輔('27) ・『港々に女あり』ハワード・ホークス('28) ・『帰郷』ヨーエ・マイ('28) ・『結婚行進曲』エーリッヒ・V・シュトロハイム('28) ・『クラウス小母さんの幸福』ピール・ユッツィ('28) ・『人生の乞食』ウィリアム・A・ウェルマン('28) ・『テレーズ・ラカン』ジャック・フェデー('28) ・『崇禅寺馬場』(一部のみ現存)マキノ正博('28) ・『武器庫』アレクサンドル・ドヴジェンコ('29) ・『一番強い者』アルフ・シェーベルイ('29) ・『アスファルト』ヨーエ・マイ('29) ・『トゥルクシブ』ヴィクトル・トゥーリン('29) ・『流し網船』ジョン・グリアスン('29) ・『何が彼女をそうさせたか』鈴木重吉('30) ●焼失などで現在観ることのできない「幻のサイレント」 ・『闇に落ちた人々』ニーノ・マルトリオ('14) ・『四人の悪魔』F・W・ムルナウ('29) ・『アマチュア倶楽部』栗原トーマス('20) ・『京屋襟店』田中栄三('22) ・『街の手品師』村田實('25) ・『荒木又右衛門』池田富保('25) ・『紙人形春の囁き』溝口健二('26) ・『足にさはった女』阿部豊('26) ・『彼をめぐる五人の女』阿部豊('26) ・『日輪』村田實('26) ・『海の勇者』島津保次郎('27) ・『村の花嫁』五所平之助('28) ・『新版大岡政談』伊藤大輔('28) ・『陸の王者』牛原虚彦('28) ・『彼と東京』牛原虚彦('28) ・『血煙高田馬場』伊藤大輔('28) ・『灰燼』村田實('29) ・『日本橋』溝口健二('29) ・『生ける人形』内田吐夢('29) ・『斬人斬馬剣』伊藤大輔('29) ・『首の座』マキノ正博('29) ・『逃げ行く小伝次』伊丹万作('30) ・『仇討選手』内田吐夢('31) ・『嵐の中の処女』島津保次郎('32) ・『弥太郎笠』稲垣浩('32) ・『抱寝の長脇差』山中貞雄('32) ・『熊の八ツ切り事件』斎藤寅次郎('32) ・『盤嶽の一生』山中貞雄('33) ・『風流活人剣』山中貞雄('34) ・『この子捨てざれば』斎藤寅次郎('35) ※他に「これは入れておいた方が良い」というものがあれば、お気軽にメール下さい。加えて、現在(特に日本映画で)観られるものと観られないものが違うことがあると思いますので、ご指摘頂ければ幸いデス。
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