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★3 | ニュー・シネマ・パラダイス(1988/仏=伊) | とても映画的な映像に溢れてるので、物語を忘れても楽しめる作品だとおもいます。それにしても、映画づくりのためには捨てなければならないものがある、という非常に過酷で反ロマンチックで反人間主義的なテーマなのに、多くの人がこの映画を好きというのはなぜ?それが一番の不思議。テーマは好きだけど何か「あざとい」感じなんだよなー。 | モノリス砥石 | [投票(1)] |
★4 | シザーハンズ(1990/米) | きれいで清潔だけど個性がまったくない住宅街と、汚くてぼろぼろだけど血が通った感じの城。その中で、個性=才能=アーティストに対する、大衆の気まぐれで自分勝手な歓迎と嫌悪、選民意識が図式的に描かれる。図式的でご都合主義も散見するけど、でもこの作品が心に響くのは、すべてがシャイだからだと思う。 | モノリス砥石, けにろん, mimiうさぎ, inaほか11 名 | [投票(11)] |
★4 | ローズマリーの赤ちゃん(1968/米) | 恐怖の表現が、天才的。っていうか、彼にとっては、それは技巧ではなくて、自然なことだったような気がする。小さい頃から何度も夢で見て、よーく知ってる世界、って感じ。 | モノリス砥石, 甘崎庵, ジェリー, ダリアほか9 名 | [投票(9)] |
★3 | ラブ&ポップ(1997/日) | ところどころ、淡いかすかな心の揺れとか、痛みとか、ふ、と捕まえてるシーンはあるけど、ここまでナレーションで説明するなんて、怠惰。もっと映像で考えてほしい。それと、男の視線とそれに答えたい女の子の視線が、ありきたりで退屈。こういう試みは、偉いとは思います。 | モノリス砥石 | [投票(1)] |
★3 | 蒲田行進曲(1982/日) | これって、映画でやると、階段落ちを、その映画のなかで、演技として実際にやってみせる、という構造になってるわけで、でも、他のいろんな映画でたくさんの役者さんやスタントさんが階段から落っこちてるから、何とも言えない気分になるのでした。 | モノリス砥石 | [投票(1)] |
★5 | マクベス(1971/米) | 原作そのままの台詞が力強くて怖い。泥と曇天と石と濡れた木。湿気たスコットランドの霊気が肌寒いぐらい。権力者の孤独と不信と恐怖があざやか。プレーボーイのヒューヘフナーが出資したのは、そこに共感したのだろうか。私には黒沢の『蜘蛛巣城』と一卵性双生児。 | けにろん | [投票(1)] |
★5 | パープル・レイン(1984/米) | 畸形として生まれたマイテとの子供を亡した絶望から立ち直ってRainbow Childrenからそのツアーへとエネルギーが開いてゆくPrinceの活動をみていると、なぜかふたたびこの映画を思い出してしまうのね。パープル・レインのコード進行を発展させるシーンは、もう涙なしには見られません。秘密主義といわれる殿下は、しかし作品では自分をそのままさらけ出す正直モンですぜ。 | モノリス砥石 | [投票(1)] |
★4 | 悪魔のいけにえ(1974/米) | ものすごく計算つくされているなー、と思いながら、しかし、画面に起こることの恐ろしさにビビりました。カメラの視点が、そこに居合わせた人の視線か、そこにカメラがあったらどう写るか、という役割で貫かれているので、全体を俯瞰するいわゆる神の視線がない。ないゆえに観客も全体を見えないので、激怖いのね。 | モノリス砥石 | [投票(1)] |
★4 | セイ・エニシング(1989/米) | 自分を特別だと願ったりすることなく、ごく普通に善良でありたいと生きる人のなかに、じつは勇気や挑戦があるってことを見せた功績は大きいと思う。ベトナム戦争も遠くおわり、ピッピーも伝説になった80年代終わりに、悲劇や惨劇、ホラーやエロやグロに流れがちな好奇心に、目の前のものを気づかせてくれた、って感じ。 | カフカのすあま | [投票(1)] |
★5 | 華氏911(2004/米) | ブッシュ政権が情報を断定していないように、M・ムーアも慎重に断定を避けてる。にもかかわらず、ほとんどすでに公開された映像を再編集するだけで、意味の方向がこんなに違って見える、ということを示しただけでも、素晴らしいと思う。メディア、あるいは映像のリアリティそのものへの批判になってるところが素晴らしい。 | おーい粗茶, リア, 町田, シーチキン | [投票(4)] |
★5 | 生きるべきか死ぬべきか(1942/米) | 説明的な演出や音楽、大げさな演技、情緒もへたくれもない展開。なのに、なんで、こんなに面白くて悲しくておかしいのだろう。あっという間の90分なのに3時間分ぐらい充実した複雑な展開。なのに、めちゃくちゃわかりやすい。この映画からは、学ぶことがいっぱいある。 | けにろん, ina | [投票(2)] |
★3 | 彼女を見ればわかること(2000/米) | 個々のエピソードはすごくいいけど、その繋がりが、なんの必然もなく脚本の都合だけって感じなので、ただ、いろんな女がいる、いろんな人生があるよ、ってだけになってる気がする。ちょっとがっかり。親の後光を照明に使って撮影したな!って感じ。 | ダリア | [投票(1)] |
★5 | ベレジーナ(1999/スイス=独=オーストリア) | 大人の童話、って言葉は、真の意味でこの映画のためにあったのね、って感じ。あまりに滑稽で残酷で美しい。個々の部屋の選び方が、なんていうか、まるで物語の一部であるかのよう。いや、個々の部屋は、人間と共演する一連の共演者たちに違いない、トンネルも含めてね。 | くたー, tredair | [投票(2)] |
★5 | ヒート(1995/米) | すごい引いたワイドショットと、近視眼的なクローズアップを巧みに組み合わせた描き方が、秀逸。必死で生きているときは人間は全体見えないもんね、だから人間は切ないよね、バカやるんだよね、と頷きながら、あっというまの3時間でした。 | tredair, kiona | [投票(2)] |
★3 | キルミー・レイター(2001/米) | 初めから、サスペンスのなかにコメディの香りがあって、独特の体温のある映画でした。それにしても、後半に向かって、あまりドキドキもしないし、かといって笑いをとるわけでもなくて、意外性もなく終わってしまう。でも、なんかどこか憎めない作品なんだけど・・・。音楽のレナート・ネトは2002年のPrinceのツアーで美しくもキレたプレイを聞かせてくれたブラジル出身のキーボードプレーヤーですね。 | Madoka | [投票(1)] |
★5 | 列車に乗った男(2002/仏=独=英=スイス) | やっぱルコントは、男に興味があるのね(笑)。こんな素晴らしいテーマを、説明なしに映像と役者で語ってしまうセンスと技術に敬服です。若い頃、交通事故で顔をつぶしたシルビーバルタンを捨て、フランス人なのにアメリカ的な軽薄さに身を削ったジョニー・アリディの表情の凄さ!静かな凶暴さ!男の憧れが行き違う。 | 草月, セント | [投票(2)] |
★5 | パリ、テキサス(1984/独=仏) | よく、あんな結末の出逢いを考えたなあ。あのシーンは、なぜか分からないけど、何度みても、涙が止まらなくなってしまう。あの部屋の構造そのものが、ふたりのエゴのありかた、世界の見方なのかな。しかも、その大きな喪失を受け入れるんだよね。ハリーDスタントン、最高! | おーい粗茶, JKF, グラント・リー・バッファロー, 鯖ほか15 名 | [投票(15)] |
★5 | ドッグヴィル(2003/デンマーク=スウェーデン=仏=ノルウェー=オランダ=フィンランド=独=伊=日=米) | あー退屈かも・・と思って見たら、めちゃくちゃ面白かった!。演技ってなんだろう、って考えちゃうぐらい、個々の役者の感情が赤裸々で、それが壁のない空間で透けて見えちゃうことが、ひとつの演出なんだなー、と感心した。見る物を悪へとつれてゆく手並みが鮮やか。しかし命を削って撮ってるね、トリアーは。 | 新町 華終, きわ, なかちょ | [投票(3)] |
★4 | 鬼龍院花子の生涯(1981/日) | 汗くさく隔離された二階の様子、任侠とチンピラの間をゆれる屋敷の明かりと陰。、河の土手に揺れる電球を縦につかった見事な死闘。その舞台セティングのすばらしさと、それをあまりアップを使わず冷淡に眺めるカメラがすごいと思いました。それはまた、仲代のオーバーな演技をうまく中和していたと思う。 | 直人, terracotta | [投票(2)] |
★5 | ゴーストワールド(2000/米) | 感受性が鋭くて何でも判ってしまう人は、その分、世間との距離感や自分自身との調和に苦労する。とくに若いときは、それは地獄だ。その全能感と自己嫌悪の間を激しく行き来してぼろぼろになる。それでも日々、なんとか自分なりのおしゃれを絶やさないイーニドは愛おしい。が、それにもまして、こういう映画にお金を出す人がいる社会って、羨ましいぜ。 | グラント・リー・バッファロー, はっぴぃ・まにあ, 伊香, 隼ほか10 名 | [投票(10)] |