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くたーさんのお気に入りコメント(2/72)

糧なき土地(1933/スペイン)★3 ブニュエルがどのような意図を持ってこの映画を撮ったのか、などということを私は当然のごとく知る由もないのだから、ただ映画を見たままの印象を述べる。このドキュメンタリは相当の「演出」の介在をもって成立している。「傾斜」の効いた実に映画的なロケーションやカットの配列の仕方にもそれは窺える。 [review] (3819695)[投票(2)]
巌窟の野獣(1939/英)★3 ヒッチコックが表現主義期のウーファにルーツを持つ演出家であるという事実は軽視されすぎているのかもしれない。英国時代の作品には多く共通して云えることだが、ここでの禍々しい美術にも表現主義の感覚が息づいている。ジャマイカ・インの歪んだ外観。ほとんど九〇度に曲がった木。吹き荒れすぎの嵐。 [review] (3819695)[投票(1)]
動物農場(1954/英)★4 共産主義の理念が素晴らしくとも、いずれは野心ある統率者によって独裁政治に容易に変質してしまうことは誰でも知っている。冷戦時代が首をもたげてきた頃、この作品に出会えた人々はその矛盾を大いに気づかされたろう。しかし、共産主義の衰退期に生きる我々とて、政権の腐敗に無縁になれない以上、この作品は生きている。 (水那岐)[投票(2)]
ドッグヴィル(2003/デンマーク=スウェーデン=仏=ノルウェー=オランダ=フィンランド=独=伊=日=米)★4 綺羅星の如き悪意。糞にも劣る誠意。村民の手から口から零れ落ちる虚栄の器。落ちたから壊れたのか。壊れたから堕ちたのか。 [review] (Lostie)[投票(4)]
サード(1978/日)★4 閉塞世界に穿たれた風穴から見える幻影の「九月の町」は蜻蛉のように儚いが、一方で確固たる現実世界は劇画チックに暑苦しい。モラトリアムということの平熱での表現。底流では通暁する寺山の相反する共闘を大人子どもなサードが嘲笑う。 (けにろん)[投票(1)]
天使と悪魔(2009/米)★4 前作のは、原作の要素をあれこれツメコミ過ぎで破綻していた。今回は原作を読まずに観たので、原作の要素をどれぐらいカットしたのか知らないが、前回の反省はきちんと生きているようだ。 (ノビ)[投票(1)]
ハプニング(2008/米)★3 絵の強い黒沢清か、新しいゾンビ映画か、特撮なきウルトラQか。 [review] (kiona)[投票(11)]
ハプニング(2008/米)★4 これでいい。 [review] (クワドラAS)[投票(9)]
1408号室(2007/米)★3 約束された展開だが、軽いジャブから強烈なアッパーカットへと至る展開は、時間と空間を歪曲しフェイントで絶望地獄を現出させた。ただ、主人公のトラウマ話が余りに予定調和で、その辺、ポランスキーコーエンならせんやろうと思えるのがまだ甘い。 (けにろん)[投票(2)]
28週後...(2007/英=スペイン)★4 揺れ動き、疾走し、闇に脅える主観ショット。広大な空間の上を滑走する俯瞰ショット。素早いカット割り。この動的でリズミカルな空間演出と、思い切りのいい暴力描写。感染という要素によって、死にゆく感染者から飛び散る血飛沫もそれ自体が暴力となる。 [review] (煽尼采)[投票(4)]
28日後...(2002/オランダ=英=米)★3 人類史上最高の歴史的転換点の期間・・・と思えば違う展開もあるだろうに [review] (torinoshield)[投票(2)]
28日後...(2002/オランダ=英=米)★3 普通の人間のほうがゾンビよりよっぽど凶暴というテーマをやりたいのはわかるが、逆にテーマ部のドラマは空回り気味。イギリス舞台のゾンビ映画だけでいいじゃん…。 (すやすや)[投票(1)]
28日後...(2002/オランダ=英=米)★3 「その後」の人間性を問う格好のテーマだったが、惜しいかな普通のヒューマニズムで衝撃感じられず。 [review] (ざいあす)[投票(4)]
ブラック・ダリア(2006/米=独)★4 LAという街の白痴的な底の浅さと、それ故の闇の深さを描いて、歪んだアミューズメントパークを見ているようだ。『マルホランド・ドライブ』や『チャイナタウン』ほどの域には達しなかったが。 ()[投票(3)]
ブラック・ダリア(2006/米=独)★4 映画産業の偽者性や警察が常に悪の側に通底してしまう弱さやそこに群がる蟻のような人間たちが作る社会への視点を基調に持ちながら、個人の友愛や欲望の物語を語ってしまうところが、フリッツ・ラングの『復讐は俺に任せろ』へのレスペクトを感じさせもする。 [review] (ジェリー)[投票(4)]
インフェルノ(1980/米)★3 刃物を扱わせたら変わらず凄い場面を作り出しますが、オチが気に入らない。 [review] (t3b)[投票(1)]
アフタースクール(2008/日)★4 何がどうなるか行く先不明のグルーヴ感。ただ前半にあった曲がりなりにもの不穏な空気はやがてマニュアル的に滅菌されていく。又、唐突の誹りを免れない佐々木大泉の確執は書き込み不足か。何かと詰めが甘いが撮影始め特筆点も多い。 (けにろん)[投票(4)]
アフタースクール(2008/日)★4 全部ネタバレで。(2008/06) [review] (秦野さくら)[投票(5)]
アフタースクール(2008/日)★3 ある意味タランティーノを感じさせる脚本 [review] (グラント・リー・バッファロー)[投票(3)]
アフタースクール(2008/日)★3 前半部のディテクティブ・ストーリーはテンポも小気味よく、巻き込まれ的要素もあって、テイストは違うもののヒッチコックばりの不穏さが佳い。それにしても佐々木蔵之介は巧い。 [review] (緑雨)[投票(3)]