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3819695さんのお気に入りコメント(87/180)

エッセンシャル・キリング(2010/ポーランド=ノルウェー=アイルランド=ハンガリー)★3 逃げるという行為は黎明期からの映画の基本モチーフのひとつで、古今東西、出つくした感の「ただ逃げるだけ」の話しなど、と期待と不安半々で臨む。スコリモフスキは、物語でも撮影でもなく編集で、それも映像というより音響編集でこの今さらな題材をねじ伏せた。 [review] (ぽんしゅう)[投票(4)]
チョン・ウチ 時空道士(2009/韓国)★3 突き抜けてなければあかんと言うつもりもないが、エッジの欠片も立っていない。丸まった鉛筆ばかりの筆箱のまったり感。恥ずかしい描写もないが、心の奥底も突いてこない。せめて、30分短ければとも思うし、本気汁の怨嗟や激怒も笑いと共存出来るはず。 (けにろん)[投票(1)]
キートンの蒸気船(1928/米)★4 延々と続く父親との掛け合の、いわば狭くて小さい笑いによって溜め込まれたフラストレーションから一気に大きな笑いへ転調する強風ネタの凄まじさ。背景や舞台そのものが崩壊し、寄って立つ場が揺らぐ大胆な仕掛けの連打。「呆れ」が引き起こす爆笑の解放感。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
猿の惑星 創世記(ジェネシス)(2011/米)★4 純粋な驚きと満足と期待。 [review] (ナム太郎)[投票(3)]
みえない雲(2006/独)★4 いい映画というのは見始めたときからその気配というか、映画のリズム、映像タッチ、エネルギーを感じさせる何か、そのようなもので分かるものである。 [review] (セント)[投票(2)]
娘・妻・母(1960/日)★4 ホームムービーで高峰を虐使するのは序の口で、それを嘲笑する形で原の人格を貶めるねちっこい私憤(=小津しね)。笠智衆の虐待を美談としてしまうラストに至り、私憤が人類不信を超えてしまうのも、感動しつつ混乱。 (disjunctive)[投票(1)]
冬の小鳥(2009/韓国=仏)★4 殆どのカットが少女ジニ(キム・セロン)を中心に捉え続け、また、彼女の眼差しの対象を、彼女の目線の高さで捉える。それによってジニの孤独も際立つのだが、と同時に、カメラだけはずっとジニを見守り続けているという温かみをも感じることができる。 [review] (煽尼采)[投票(2)]
快楽の園(1925/英=独)★3 ヒッチコックの監督第1作。こういう珍品が出てくるからBS2のチェックはやめられないのだ。(『下り坂』はしっかり録画し損ねたが‥‥‥) [review] (ジェリー)[投票(1)]
プッチーニの愛人(2008/伊)★4 スタンダードな画面。セリフがほとんど無音。心理描写は作曲者が奏でるピアノ。状況説明は手紙等。これは完全無声映画です。現代において誰もがやってなかったことを実践しようとしたベンヴェヌーティ。否、 [review] (セント)[投票(1)]
キートンの探偵学入門(1924/米)★5 素直に面白く観る事もできるけど、ここまで高度なものをこの時代に作っていた事に驚かされる。 [review] (甘崎庵)[投票(1)]
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001/米)★4 何食わぬ顔をした完璧主義者が描く、悪人のいない世界に生きるとっぴな人々のありふれた傷と癒し。と来れば、嫌味すれすれなのは間違いないのだが、(2011.10.3) [review] (HW)[投票(2)]
借りぐらしのアリエッティ(2010/日)★3 大きさと小ささ。こんな見知らぬ世界がすぐそこに広がっているかも知れないというイマジネーション。そして「借り」ぐらし。 [review] ()[投票(2)]
キートンのカメラマン(1928/米)★3 ひとり野球。建物の上り下り。電話口から電話口へ。更衣室の着替え。公営プールで抜ける水着。割れるガラス窓。およそ後世の手本にならなかったものはない神話的身体芸のオンパレード。宇宙的に凄まじい雨は、MGMの山中を伏流して『雨に唄えば』で再び表出する。 [review] (ジェリー)[投票(2)]
キートンのカメラマン(1928/米)★4 舞い落ちる紙の白は映えてる。 階段の上り下りを捕らえる撮影、バスのティルトダウン(だったか)、猿が岸辺に上がる移動(パンだったかな) ガックリするキートンを猿が写真に収めるズームとか。ズームで言えば始まりにもあったけ、(曖昧な記憶で記述してるんでそこの所ご了承を) 今までのキートンとは違うカメラワークがある感じ。それでも乗り物の移動は欠かせない。 (モノリス砥石)[投票(1)]
キートンのカメラマン(1928/米)★5 キートンも中国人も猿も一所懸命。 (96k)[投票(1)]
キートンのカメラマン(1928/米)★5 このラブコメには感動するしかない。無表情の帝王、バスター・キートンの優秀作と評したい(笑)MGMに移籍して、ある意味「自らの手で作り出した最後の作品」だけあって尚更。これからもキートンワールドに酔いしれたい・・・。 [review] (ナッシュ13)[投票(1)]
七つまでは神のうち(2011/日)★2 シナリオの辻褄合わせがホラー映画としてのサスペンス効果を殺いでいく。何かに「恐怖」するという感覚は、単なる緊張感の高まり(それは簡単に造り出せる)とは似て非なるものである筈ではないだろうか。 [review] ()[投票(2)]
トランスフォーマー ダークサイド・ムーン(2011/米)★3 箱庭効果で時々、玩具の戦闘機やロボが闘っているように見えるのもご愛敬。ベイの能天気なアメリカ性はバンブルビーとのやりとりなどでは微笑ましいが、政治絡みになると時に醜悪。[IMAX 3D 吹替] [review] (煽尼采)[投票(1)]
世界侵略:ロサンゼルス決戦(2011/米)★3 溜めが無い直截さを美点と思おうとしても、一方で海兵隊の面々を描くに情緒を垂れ流している。ミクロなエリアでのロボット兵じみたエイリアンとの戦いは『ブラックホーク』以後の映画内での近代市街戦描写のトレースでしかない。全く退屈で新味の欠片も無い。 (けにろん)[投票(5)]
愛の勝利を ムッソリーニを愛した女(2009/伊=仏)★4 独裁に熱狂する時代と、愛憎入り混じる女の半生が、ザック、ザックとナタでえぐられるような荒らしいタッチで浮き彫りにされる。その陰影のなかに立ち現れるのはファシズム禍の人為としての輪郭。頻出する感情的な映像群は、それを司る者としてのベロッキオの自戒。 (ぽんしゅう)[投票(2)]