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太陽と戦慄さんのコメント: 投票数順

★4男性の好きなスポーツ(1964/米)主人公が迷惑女に振り回されながらも恋に発展していく『赤ちゃん教育』の変奏とも言うべきラブコメだが、こちらは鮮やかなカラー映像が魅力的。室内のセットがとても洒落ている。軽妙な会話が楽しく釣りのシーンでのロック・ハドソンの悪戦苦闘が笑える。 [review][投票(1)]
★2カメラを止めるな!(2017/日)最後まで見れば誰もが成程と思える、破綻のない巧い構成なのだが、だから何なんだという気もする。全体としては鈍臭いドタバタ劇でコメディ演出も陳腐だ。長回しという技法は好きなのだが、ただ長く回せば興奮や感動が生まれるわけではないという学びがあった。[投票(1)]
★4佐々木、イン、マイマイン(2020/日)佐々木周辺の描写も勿論悪くないのだが、恋愛関係は終わっているのに惰性のような感じで同棲状態が続いてる男女の描写に生々しいリアリティがあり、私はむしろそっちに惹かれた。[投票(1)]
★4女生きてます 盛り場渡り鳥(1972/日)山崎努は最初の登場からインパクトが凄まじく、『8 1/2』のサラギーナみたいな風貌の春川ますみも強烈。ラストも物語的にはクライマックスにはなりようがないようなシーンなのに、何故か感動的。この中村メイコのアップにはグッとくるものがある。[投票(1)]
★3スパイの妻(2020/日)戦時下の狂った状況では正常な人間が狂人扱いされてしまう。ごもっともなメッセージではあるが、多くのリベラルな反戦映画が描いてきたことを黒沢が拙くなぞってるだけにも見えてしまい、物足りなさが残る。そんな中でも東出の不気味な存在感には惹かれた。[投票(1)]
★4ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019/米)他愛ないといえば他愛ない話だがとにかくささやかではあっても一歩踏み出すことに価値を見い出す、青春映画の王道的な作りが好ましい。お互いをストレートに褒め合える2人の関係性も素直に羨ましく思えた。[投票(1)]
★5海辺のポーリーヌ(1983/仏)ロメールの他の作品にも言えることではあるが、登場人物が自由恋愛を謳歌しながらそれで満たされるわけでもなく悶々としている姿に堪らなく惹かれる。明確な答えが導き出されるわけでもない、堂々巡りの恋愛談義もまた楽しい。 [review][投票(1)]
★4宮本から君へ(2019/日)見ているほうもメンタルをガリガリ削られるような苛烈さ。恋愛映画でありながら幸福感やキラキラ感が絶無で驚く。クライマックスの喧嘩もあまりにエグい内容で爽快感とは程遠いが、全編をこれほどまでの過剰さで貫き通したことには感嘆する。[投票(1)]
★4愛する時と死する時(1958/米)爆撃を受けて瓦礫の山と化した街の描写が鮮烈。防空壕に逃げ込んだ人々をカメラが追うシーンが素晴らしく、多くを語らずとも戦時下を生きた人々の生々しい情感が伝わる。メロドラマとしてもよくできてるが、理不尽さを突きつけてくるような苦い映画である。[投票(1)]
★4寝ても覚めても(2018/日)理性的な判断ではなく衝動に突き動かされるままに行動するヒロインを描いてるのだが、その振り切れ方の極端さが尋常ではない。まがりなりにも人の情を感じさせる登場人物たちの中で、一人別世界にいるような唐田えりかのモンスター的存在感に震え上がる。[投票(1)]
★4探偵事務所23 くたばれ悪党ども(1963/日)清順の中ではシュールさ控えめでシンプルに楽しい映画だが、川地民夫が女の部屋に入る時のやたら真っ赤な照明など、らしい部分もある。割れた鏡にヒロインが映るショットも良い。豪快だが愛嬌もある宍戸錠が素晴らしく、得難い個性であったと思わせる。[投票(1)]
★4静かについて来い(1949/米)オープニングから雨が印象的で、これが手に汗握るクライマックスに繋がるという作りがいかにも巧い。捜査過程で登場するマネキンの不気味さ。若きフライシャーの才気を充分に感じ取れる小品で、テーマ的にも後の傑作『絞殺魔』に繋がる部分があり興味深い。[投票(1)]
★5皆殺しの天使(1962/メキシコ)この不条理を切迫したリアルな状況として描き出すブニュエルの力量。本作独自の法則で物語が進み、それについての説明が一切ないのに引き込まれるんだから物凄い。『アンダルシアの犬』から描き続けた悪夢描写も冴えており非の打ち所がない。[投票(1)]
★3ハナ子さん(1943/日)いかなる状況下でも映画を娯楽たらしめようとするマキノ正博の姿勢は逞しい。ただ、登場人物たちの底抜けの明るさがどうしても痛々しい空元気に見えてしまう・・・というのは穿った感想か。 [review][投票(1)]
★4伊賀野カバ丸(1983/日)映画内映画のノリで唐突に時代劇風になるところや、クライマックスの早食い対決など、遊び心満載でめっちゃ楽しい。これでもかと言わんばかりにアクションとギャグを隅々までブチ込み、無内容の馬鹿騒ぎに徹する潔さ。溢れんばかりのサービス精神に感動した。[投票(1)]
★5その女を殺せ(1952/米)おそらく手持ちカメラによる殴り合いシーンの撮影や、列車と並走する車が窓ガラスの外に見える画の圧倒的なかっこよさ。低予算ながらスピーディー且つテク満載の演出で、リチャード・フライシャーの溢れんばかりの才気が漲っている。フィルム・ノワールの傑作![投票(1)]
★4リアル〜完全なる首長竜の日〜(2013/日)キャストや主題歌のみならずミステリ仕立ての展開や泣かせっぽい演出などメジャー作品であることを意識した形跡は見られるが、結局は終末観の描写や廃墟の画や突拍子もない笑えるシーンなどといった黒沢清らしさばかりが目につく異様にバランス悪い珍品。[投票(1)]
★5マックス、モン・アムール(1986/仏)やましいことなど何もないと言わんばかりに、チンパンジーのマックスと恋をするシャーロット・ランプリングの超然とした佇まいも良いが、夫を演じるアンソニー・ヒギンズが何と言っても素晴らしい。 [review][投票(1)]
★5カリフォルニア・ドールス(1981/米)ピーター・フォークの魅力的な破天荒さ、バットやサングラスといった小道具の使い方の面白さに終始ニヤニヤさせられつつも、ラストの試合に至って興奮は最高潮に達する。アルドリッチの遺作にして大傑作。映画を観ることの至福を味わいつくした。[投票(1)]
★4白夜(1971/仏=伊)映画史上最も「そりゃねえだろ!」と言いたくなるヒロインかもしれない。 [review][投票(1)]