★4 | デヴィッド・リンチの趣味はきわめて悪い。画面も音楽も趣味が悪すぎる。 [review] (3819695) | [投票(2)] |
★4 | 統覚として現出する以前の未整理の意識断片が、まるで握り手がいくつもあるクラインの壷のようにつながりあいながらやがて何か一つにまとまろうとしつつ結局断片のまま下意識になだれ落ちていく生々しい運動の軌跡。人格と名づけられたものの構造解析としてこれほどクリアなものはない。 (ジェリー) | [投票(2)] |
★4 | 本年屈指の実験的映像映画です。3時間のリンチ回遊ワールドへようこそといった感じのお楽しみ映画となっている。
[review] (セント) | [投票(2)] |
★3 | この悪くない倦怠感はさすがにリンチ。ただ、最終的に「結び」のパートが用意されていて、それが故に一見複雑に思える構造が実は非常に単純なカラクリであることが見えてしまうなんてところは、彼も歳を重ねて丸くなったのかという印象を受けた。 (ナム太郎) | [投票] |
★3 | パラレルワールドに時空を介した接点が垣間見えたとたん、脱関係指向のリンチパワーは半減し吸引力が下降する。展開される多層世界も妙に辻褄合わせの蛇足が蔓延し、女性性をめぐるただのミステリに成り下がった感あり。手だれた計算がイメージの萎縮を生んだか。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 泥沼のような悪夢世界に浸りたい人には絶対にお勧め。ただし観てるうちに酔いそうになるので、これをご覧の場合、それなりの注意が必要です。 [review] (甘崎庵) | [投票(5)] |
★2 | 断片化され重層化された映像群は、夢の中を彷徨うようだった。でも他人の夢話ほど眠たいものもなく。 (G31) | [投票] |
★4 | リンチはデジタルビデオの質感ととても相性が良い監督なのだろう。リンチ的アップにしてもフラッシュにしてもDVの殺伐とした映像によって酩酊感が増幅されている。次のシーンで、というか次のカットで何が起こるかサッパリ分からない、という緊張を2時間も味わわせてくれるのだから大したものだ。終盤の辻褄合わせがむしろ邪魔とさえ感じる程楽しめた。 [review] (赤い戦車) | [投票(2)] |
★3 | 入れ子の物語が均質で一体な戦慄に昇華するには、ポーランド劇中劇の比較的平易なエモーションがバランスを欠き、ローラ・ダーンのマジ怖い顔面演技全開ぶりだけでは楔効果は不足。瞬間的には戦慄すべき即物感を醸すデジカメだが全篇使用は好悪半ばか。 (けにろん) | [投票(5)] |