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クワドラASさんのお気に入りコメント(1/55)

Cloud クラウド(2024/日)★3 老境に差し掛かる黒沢の70年代映画への郷愁を塗した出涸らし集大成の感があるのだが、乾いた反リアリズムの一方でナウな時代性への追っつかなさが露呈して気持ち悪い。『クリーピー』で到達した映画言語弄士の域からの後退。買えるのはバスシーンのみ。 (けにろん)[投票(2)]
ボーはおそれている(2023/米)★3 愛よりも憎しみを確かめあう仁義なき戦い。帰省って確かにそんなものなのかもしれない。罪悪感が現実認識を歪める信頼できない語り手の画面にその観察が乗せられて、全てが哀しくオモロな人生の比喩表現になる。そんな中で開陳されるホアキンの痴態が面白くないわけがなく、ネイサンの垂れ眉などナイスキャスティングなのだが、どうにも突き抜けず、「壮大な茶番走馬灯」の域を出ない。 [review] (DSCH)[投票(2)]
あんのこと(2023/日)★3 厚い唇のあん(河合優実)の口は、いつも半開きにみえる。彼女の存在は始終受け身で河合が意識している“芝居”はこの口元だけのように思えた。何かを訴えようにも言葉が見つからないとか、自分が置かれた境遇に呆然としているとか、そんな意思の表れではなさそうだ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
エイリアン:ロムルス(2024/米)★3 「1」と「2」へのリスペクトが高じてエッセンスの継ぎ接ぎになる。どっかで見知ったプロット&シークェンスの連打は作品をお行儀良く縮こまらせる。新種登場も「女王」ほどのインパクトなく突き抜ける術は弟ヒューマノイドの覚醒くらいの筈が覚醒せんのね。 (けにろん)[投票(1)]
ミッシング(2024/日)★3 石原さとみは気合十分で、少なくともアイドル女優からの脱皮という意味ではもちろん及第点。激昂ぶりは過剰だが、あれくらいやったほうが映画にエネルギーが生まれる。 [review] (緑雨)[投票(5)]
流浪の月(2022/日)★4 日本映画にしては題材といい、野心的な取り組みと感じられる映画です。この種の映画は映画館にいる人だけが、彼らを理解できるが、その他大勢の一般人は既成事実だけで判断してしまう題材と言えます。 [review] (セント)[投票(1)]
ヤジと民主主義 劇場拡大版(2023/日)★3 警備課は公安課と兄弟だから政権の権威に乗じて恣意的に「人を黙らせるやり口」はこんなものだろ。むしろそれを漫然と傍観している道警になめられた北海道のテレビメディアがなさけない。で、一番ヤバイと思ったのは取り締まりの理由が「迷惑だから」だったこと。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
黄龍の村(2021/日)★4 これは、大好物笑 [review] (ひゅうちゃん)[投票(1)]
冬薔薇(ふゆそうび)(2022/日)★4 伊藤健太郎更生映画。絶妙なキャスティング。下請けの悲哀物語。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(5)]
こちらあみ子(2022/日)★3 さて困ったものを観てしまったなあというのが正直な感想。他者に対して真摯であろうとしたときに、お前なら“あみ子”的な存在とどうかかわるのだ、という問いを突き付けられたからだ。私はすでに十分に"ずるい”大人なのですぐにレッテルを貼ってすまそうとする。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
ちひろさん(2023/日)★4サイドカーに犬』みたいだったら嫌だと思ったら、スーパーウーマンの話ではなかった。孤独が好きだけれど、同類の人間とはちょっと絡みたいな、と気まぐれを起こす猫みたいな女の子の話。そう思ったら、少しは好きになれたようだ。 [review] (水那岐)[投票(1)]
バービー(2023/米)★3 ピンクが強調された作り物感溢れるポップな背景。その非現実世界の中で生身の人間が人形を演じる異様さ含め妙な味わいはある。歌やダンスのシーンが豊富なのも嬉しく、充分楽しめる出来だが不満も多い。 [review] (太陽と戦慄)[投票(2)]
聖地X(2021/日)★4 同じ前川知大による『散歩する侵略者』と同様の男と女の永遠に分かり合えない哀しみみたいのが根底にあるようだが生煮えでコメディとしてもホラーとしても届かない。でも入江悠はその届かなさを楽しんでる風情がある。生真面目な黒沢清との違い。 (けにろん)[投票(1)]
TAR/ター(2022/米)★2 俳優らしい演技は、ケイト・ブランシェットにだけ許され、他の俳優は意図的な方法論として「普通の人」の演技が強いられているかのようだ。確かに新鮮味を感じたのは事実ではあるが、ストーリー、照明、美術いずれも優等生くさいメッキ映画だった。 (ジェリー)[投票(2)]
#マンホール(2023/日)★2 一気にBPMがアップするSNSを使ったやり取りは面白い。きっとこのアイディアが先で、後から穴落ちシチュエーションをくっ付けたのだろうが、その脚本の細部が雑で展開も陳腐。落下男(中島裕翔)の行動に必然性や合理性がなく、なんて頭の悪い男だろうと思った。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
#マンホール(2023/日)★2 本来はある種の仕掛けを楽しむ映画なのだと思うが、雑すぎて笑、ユーチューバーあたりで限界を迎える。。 (ひゅうちゃん)[投票(2)]
ダンケルク(2017/英=米=仏)★2 冒頭の、木製扉に撃ち込まれる銃弾の音がピーク。それ以降はドラマも感情移入のしどころも無い、戦場という舞台を借りたパニック大作と化す。結局はハーディの一人無双を楽しんだだけ。46/100 [review] (たろ)[投票(4)]
ゴジラ-1.0(2023/日)★4 なんと言っても伊福部昭の音楽の使い方が素晴らしい。「おお、ここでこのサントラか」としびれるような迫力をもって流れる音楽は、ゴジラの脅威を数倍にしている。 [review] (シーチキン)[投票(6)]
ノック 終末の訪問者(2023/米)★4 終わった時にスリラーを飛び越して「良いものを観ていたのだ」と気が付いて驚いた。原作が良いのかもしれないが、強迫観念的に物語を説明しひっくり返しにくるシャマランも、寓意の余白を残して冷静に踏ん張ったと思う。抑制の利いたバウティスタさんにも加点。 [review] (DSCH)[投票(4)]
夜がまた来る(1994/日)★4 ルーティンワークのプログラムピクチャーとは言え『死んでもいい』から『GONIN』までの石井隆絶頂期の渦中に作られた勢いと艶がある。名美・村木シリーズの流れを汲んでるが濡れ場よりむしろ暴力描写が冴え渡り、寺田農はじめ役者が皆乗ってる。 (けにろん)[投票(2)]