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3819695さんのお気に入りコメント(103/180)

氾濫(1959/日)★4 不器用な欲望をもてあます真田(佐分利)と幸子(左)の関係や、突出しているようで、実はどこにでもいそうなご都合主義的欲望の漂流者、種村(川崎)と久我(中村)の言動に、いやらしさや嫌悪をいだきながらも滑稽さの混じった親近感を感じる。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
冬の小鳥(2009/韓国=仏)★4 子役のキム・セロンの眼差しがめちゃめちゃ良い。冒頭の笑顔から一転、親に棄てられて生気のない表情へと切り替わるのが見事。ほぼ彼女のための映画だが、各登場人物のサイドストーリーもそれぞれ魅力的。かなりの秀作。 (赤い戦車)[投票(1)]
バーレスク(2010/米)★3 2010年の映画とは思えないほどベタで素朴。潔いほどに御都合的。シェールさんを筆頭とするゲイゲイしい曲者役者陣をまとめて無臭にんにく扱いしてしまうほどに映画中むせ返るアギレラさんの芋臭さ。しかしそれらこそがこの映画の、他に代えがたい美点なのである。 (movableinferno)[投票(4)]
グーグーだって猫である(2008/日)★3 筆の走りすぎがいたるところにあって目をつぶるわけには行かないにしても、猫の越境的行動を描きつつ、人の越境というテーマを点綴するしかけは面白い。登場人物を減らしておちゃらけを薄めれば、この映画の白眉である生と死をめぐる幻想シーンの美しさが際立ったはず。 (ジェリー)[投票(4)]
ロビン・フッド(2010/米=英)★4 《原点》へと立ち返る物語。 [review] (Orpheus)[投票(3)]
冬の小鳥(2009/韓国=仏)★4 冒頭の数シーンで見せるジニ(キム・セロン)の屈託ない笑顔がすべてである。それは、どこにでもいる少女が平穏の証しとして見せる至福の表情だ。平凡さの発露である笑い顔を取り戻すために、彼女たちは自らの「運命」を引き受けなければならないという過酷。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
ずっとあなたを愛してる(2008/仏=独)★5  出来のいい映画だ。 終始、唸り声をあげていた気がする。 [review] (クリープ)[投票(1)]
BIRD★SHT(1970/米)★5 これは紛れもなく大傑作である!まさしくアルトマンにしか撮れない映画、異色の極みだ。 [review] (太陽と戦慄)[投票(3)]
BIRD★SHT(1970/米)★5 「鳥になって大空を飛びたい」などと言うメルヘンチック願望は、完膚なきまでに嘲笑され貶められ、糞まみれの毒で彩られる一大バーレスク。しかし、出演者が皆アルトマンに心から愛されているらしい羨望の楽園の現出。諦念や苦渋さえも暖かい。 (けにろん)[投票(3)]
無法松の一生(1943/日)★5 冒頭、二階屋から移動したカメラが映し出す路地。遊ぶ子供たち、叱る母親。歩いてくる巡査。。この時点で早や心は戦前にタイムスリップ。 [review] (緑雨)[投票(4)]
無法松の一生(1943/日)★5 この映画においても、宮川一夫のカメラの存在抜きに語り得ない。 [review] (ゑぎ)[投票(7)]
かもめ食堂(2005/日)★4 フィンランドの森 [review] (グラント・リー・バッファロー)[投票(1)]
かもめ食堂(2005/日)★4 人が集まる「居心地のよい場所」。そこには、その場をそういう場所にしている「人」がいる。そんな生活の断片を切り取って見せてくれる。 [review] (おーい粗茶)[投票(4)]
フレンジー(1972/米)★3 「沈黙」と「静止」の恐怖。物体と等価に置かれる「廃棄物」としての肉体。そのグロテスクさをユーモアにも転じるヒッチの余裕と妙技。 [review] (煽尼采)[投票(3)]
レボリューショナリーロード 燃え尽きるまで(2008/米)★2 「熱演」で見せるのは演劇出身監督の思惑だろうし、ラストの様な非凡な演出に感心するところもあるが、私は嫌い。身につまされる話を描くにもさじ加減があろうに、せっかくの『タイタニック』コンビの再現も、監督が妻に溺れていては話にならない。 (ナム太郎)[投票(1)]
アンナと過ごした4日間(2008/ポーランド=仏)★4 距離にすれば近いのに、なんとも遠い。男の行動を通してアンナの孤独が浮かび上がる。スリリングなミステリの展開の中に、絵的・映画的なセンスが光る良作。 (あちこ)[投票(2)]
「女の小箱」より 夫が見た(1964/日)★4 色と欲をめぐってカラフルな男女が闘争するピカレスク映画。と同時に、あるべきモラルを追求する観念ドラマでもある。日本におけるルネサンスこそ、戦後派・増村の主題だった。 ()[投票(5)]
「女の小箱」より 夫が見た(1964/日)★5 舞台になるどの部屋も、すごく狭いのね。テーブルやソファ、ベッドとかで床が見えないほど狭い。しかも物がごちゃごちゃしている。さらに影を活かすリアルなライティングなのでそこにうごめく人間たちが、なんか穴の中の昆虫というか爬虫類みたいでグロい。増村の美学は、こうしてつねにストーリーと密着しているのでした。 (エピキュリアン)[投票(4)]
「女の小箱」より 夫が見た(1964/日)★5 増村保造は今作でも絶妙なタイミングでエンドマークを入れてくる。この点、ホント達人。 [review] (檸檬)[投票(2)]
神田川淫乱戦争(1983/日)★4 黒沢は、川とは名ばかりのコンクリートで塗り固められた都会の裂け目にすら、あっちとこっちの世界を作り出し、頻繁に登場する落下イメージとともに川は、以後黒沢清映画のシンボルとなる。ピンク映画女優麻生うさぎ美野真琴の可愛いこと。 (ぽんしゅう)[投票(2)]