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3819695さんのお気に入りコメント(17/180)

ファンタスティック・プラネット(1973/仏=チェコスロバキア)★4 諸星大二郎の画に似ている。諸星の作品は日本の古来の臭いがするが、ローランのは洋風のそれだ。気持ち悪いのは、同じ。創造力を駆使した色んなモノが、面白い。私的一番は‘結晶’。口笛でこなごなになる発想がスゴい。 (KEI)[投票(3)]
スプリング・ブレイカーズ(2012/米)★4 コリンの狂ったアメリカ潜入記はここでも徹底している。何ちゅう自分探しだ。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
アンストッパブル(2010/米)★4 デンゼル・ワシントンに任せておけば万事大丈夫という安心感で観ていたが、途中から「もしかすると『アルマゲドン』的な人柱ラストでは?」と最後までハラハラさせられる。軋む車輪、飛び散る火花、傾く車輌、凶悪的な777のビジュアル、不安を煽るカメラアングル。どれを取っても暴走機関車モノの最高峰。 [review] (IN4MATION)[投票(1)]
新学期 操行ゼロ(1933/仏)★4 さすが、バスティーユ襲撃やレ・ミゼラブルのデモと革命の国の子供たち。連帯と結束はイデオロギーではなく自然発生的アナーキズムに宿るのだ。同じころ日本では小津安二郎清水宏の庇護のもと突貫小僧が憎めない悪戯で大人を笑わせるのが関の山だった。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
アタラント号(1934/仏)★3 船乗りなんかと結婚した変り者、と式の参列者に陰口されるプチ漂泊癖の娘が、河川を労働と定住の場とするウブで勤勉な船長と、ネコとモノに埋もれた怪人副長と、何ごとにも一心な若き助手によって、己の居場所を知るまでの“あぶない嫁さん”のラブ・アクション。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
マイノリティ・リポート(2002/米)★3 活劇を志向するスピルバーグはやっぱり素敵。これはあくまでも、巻き込まれ型の犯罪映画を作ろうとしたんだと思う。ただ、同じ原作者を持つノワール志向SFとして、『ブレード・ランナー』という巨大な先達がおり、あの映画の豊かさ(訳の分からなさも含めての魅力というか)にはかなわないけれど。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
ヒューゴの不思議な発明(2011/米)★4 話の継ぎ目が弱く、物語としては感動が少。主題曲メロディは佳いが、シーンに曲を付け過ぎで、前半は煩わしい。が、その欠点を補って余りあるのが美術だ。 [review] (KEI)[投票(1)]
ロシュフォールの恋人たち(1967/仏)★5 いつもオープンで青い空、潔いほど白い壁、モダンだが類型的なインテリア。MGMではあり得ない微笑ましくも不揃いで緩い群舞。ひたすら心地よく物語を牽引するジャジーでポップなルグランの巧みな楽曲。楽しかろうが、悲しかろうが鷹揚なドゥミの“ドラマ”演出。 [review] (ぽんしゅう)[投票(4)]
父、帰る(2003/露)★5 湖の側にある櫓から飛び込む子供たちのシーンから始まる。弟のイワンは怖気づいて飛び込めない。このシーンが後半で反復される時、驚愕の展開が待っている。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
女の座(1962/日)★4 とんでもなくブラックなナルセ最後の喜劇 [review] (寒山拾得)[投票(3)]
娘・妻・母(1960/日)★3 日本映画黄金の50年代の終わりを示す平凡作。カラー・ワイドに最も映えたのは端役の笹森礼子だった。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
妻(1953/日)★4 女三界に家無しの詠嘆。「私、心なんてそんな重大に考えないわ」。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
怒りの河(1952/米)★4 アンソニー・マンジェームズ・スチュワートのコンビによる西部劇2作目。本作も見所満載の良く出来た作品だ。舞台設定として、岩山こそ出て来ないが、多くのシーンで雄大な雪山がバックにあり、随所で高低を活かした画面設計もある。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
遠い国(1954/米)★4 本作の敵役はジョン・マッキンタイアだが、彼が雇っているガンマンで、ロバート・J・ウィルクジャック・イーラムが出てくる。残念ながら、イーラムはさしたる見せ場がないのだが、ウィルクが、今まで見た中で一番カッコいい! [review] (ゑぎ)[投票(1)]
フレンジー(1972/米)★5 両極に振り切れる残酷と諧謔がヒッチ枯淡の境地とギル・テイラーのシュアな撮影のもとで熟れて並存している。逸脱を繰り返した物語がエスプリの極致のような落しどころにピタリと収まる快感。アップ使いの衝撃がトラックバックの詠嘆に連なるケレン。 (けにろん)[投票(2)]
ブルージャスミン(2013/米)★3 ケイト・ブランシェットの圧倒的な女優映画。やはり、アレンの出ないアレン映画はムダが少なくていい。クレジット開けの旅客機の飛行カットの簡潔さからグッとくる。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
東京暮色(1957/日)★5 小津らしからぬ下世話な作品である。しかも、嫌らしいほどに下世話だ。更に音楽の瑕疵も気になる。それでも脚本が良いのだろう。昔捨てた子供と再会した女の複雑な心情―戸惑い、喜び、哀しみ、諦め―が後々まで心に残る傑作だ。 [review] (KEI)[投票(4)]
大日本人(2007/日)★3 映画監督松本人志の蹉跌の第一歩だったわけだが、私はあまり嫌いになれない映画だった。それにしても本当にこの人は「浅い」人だな、と思った。 [review] (イリューダ)[投票(3)]
惑星ソラリス(1972/露)★5 脅迫的に回帰する記憶という主題をタルコフスキーはここで掴み、最後まで放さなかった。 [review] (寒山拾得)[投票(4)]
浮雲(1955/日)★4 映画は近松だが小説はモーリアック。小説のほうが断然優れている(含原作のネタバレ)。 [review] (寒山拾得)[投票(5)]