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太陽と戦慄さんの人気コメント: 更新順(2/21)

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★4レッド・ロケット(2021/米)現状からの脱却願望と少女への欲望に突き動かされたクズ男を、悲惨さの中にもどこか可笑しさを見出すような語り口で描くところが町田康の小説にも通じる素晴らしさ。底抜けにダメな奴というのはどこか憎めない愛嬌がある。ストロベリーもエロくて最高。 [review]けにろん[投票(1)]
★4ぺトラ・フォン・カントの苦い涙(1972/独)憎悪と表裏一体の激しすぎる愛情。女主人公ペトラが一人の女に執着するあまり精神崩壊していく様子が、電話を待つシーンを筆頭にとことん痛々しく描かれインパクトが凄い。喋らない使用人の存在も謎めいており、彼女にズームしていくカメラワークがまた異様。ゑぎ[投票(1)]
★5戦場のメリークリスマス(1983/英=日)言うまでもなくデヴィッド・ボウイ坂本龍一ビートたけしの映画として多くの人に記憶される作品だろうが、改めて見るとトム・コンティの存在の大きさに気付かされる。 [review]pori, 水那岐, DSCH, ぽんしゅうほか5 名[投票(5)]
★3パーマネント・バケーション(1980/米)路上演奏するサックス奏者との会話の後主人公がその場を去っていく一連のショットの美しさ。良い画が撮れる監督であることは了解するが、なんかもうちょっと面白い映画が見たいってシンプルに思う。スカした登場人物にイマイチ好感持てないのも苦手の要因か。けにろん[投票(1)]
★4イチかバチか(1963/日)ハナ肇が最初から胡散臭く、いかにも何かありそうと思わせるものの展開にサプライズは希薄。なんとなくいい話に収束するのは微温的とも言える。ただ終盤の演説バトルが突出した迫力ある画面で、群衆描写が異様。物語と演出に乖離がある感じで不思議な遺作だ。けにろん[投票(1)]
★5放浪記(1962/日)この地味で辛気臭い話がどうしてここまで面白くなるのかが謎すぎる。とにかく見ていて退屈に感じるところがまったくない。個人的には成瀬のベストの一つ。 [review]緑雨, ぽんしゅう[投票(2)]
★3ミステリー・トレイン(1989/米)抑揚を抑えた演出が味わい深いような、ただ単に退屈なだけなような、何とも言えないジャームッシュらしい作品。構成は気が利いているのに、それが面白さに繋がっていかない微妙さがもどかしい。工藤&永瀬カップルの噛み合わない感じはそれなりに楽しめたが。寒山拾得, けにろん, 緑雨[投票(3)]
★4トラック野郎 御意見無用(1975/日)この猥雑な画面の中で繰り広げられるのは誤解やミスを起点とした意外にも本気の純愛ドラマ。お京(夏純子)と千吉(湯原昌幸)のエピソードはとりわけ感動的。登場人物が馬鹿ばかりでもそんな彼らに対する作り手の共感を根底に感じるからこそ泣けるのだ。寒山拾得[投票(1)]
★3宇能鴻一郎の濡れて打つ(1984/日)とことんバカバカしいけど後味が良く爽やかな青春コメディの佳作。ポルノとスポ根という組み合わせをしっかりギャグに昇華しており見事。天然キャラが炸裂する山本奈津子のモノローグが味わい深く、肉棒注射というワードチョイスには爆笑した。寒山拾得[投票(1)]
★5ベニスに死す(1971/伊)話しかけることすらできないなんて・・・悲しすぎるじゃないの!!緑雨, buzz, Linus, chokoboほか5 名[投票(5)]
★5少女暴行事件 赤い靴(1983/日)非行に走る無気力な少女少年たちを描きながら映画はまったく無気力な作りではなく、彼らの怠惰な生を瑞々しい映像で切り取っている。セックスシーンにさえ常に不吉な予感が漂い、悲劇的なラストへと徐々に近づいていく。虚しさが余韻として深く残る衝撃作。 [review]寒山拾得[投票(1)]
★4ヒポクラテスたち(1980/日)80年代的な軽さが充満してる一方で、内藤剛志のキャラやその周辺描写に学生運動の残滓を感じる。時代の端境期という雰囲気が全編濃厚。こういう作品を今狙って作ろうと思っても作れないんだろう。古尾谷雅人伊藤蘭も陰のある役柄を力むことなく好演。ぽんしゅう, けにろん[投票(2)]
★4暖流(1957/日)登場人物みんなどこかネジが外れている。でもみんな至って真剣。そういうところが異様なまでに面白いし、キャラクターがしっかり描き分けられてるおかげで、人間関係が入り組んでいても話が分かりやすい。 [review]ゑぎ[投票(1)]
★5テオレマ(1968/伊)パゾリーニ作品はどれもラストが良いのだが、とりわけ本作のラストの衝撃は比類ない。 [review]KEI, 寒山拾得, けにろん[投票(3)]
★5喜劇とんかつ一代(1963/日)これは凄い。喜劇映画然としたベタなギャグと後期ルイス・ブニュエルばりのシュールなテイストがぶっきらぼうに同居しているのだから、戦慄を禁じ得ない。 [review]ゑぎ, さいもん, 直人[投票(3)]
★4やくざ刑罰史 私刑!(1969/日)あの手この手で繰り出されるリンチ描写(オープニングでは分割画面を駆使して別々のリンチシーンを同時に見せる凝りよう!)の残虐さに較べ、ストーリーは意外と普通の人情モノだったりするのがかえって異様である。 [review]t3b[投票(1)]
★4佐々木、イン、マイマイン(2020/日)佐々木周辺の描写も勿論悪くないのだが、恋愛関係は終わっているのに惰性のような感じで同棲状態が続いてる男女の描写に生々しいリアリティがあり、私はむしろそっちに惹かれた。緑雨[投票(1)]
★4決着〈おとしまえ〉(1967/日)ストーリーは仁侠映画の定型を律儀になぞっているが、冒頭のスタッフ・キャストクレジットから輝男テイスト満載で大興奮!クセ者揃いの役者陣は本当に素晴らしいし、浅草の町の雰囲気も楽しめる。だがしかし・・・ [review]t3b[投票(1)]
★4徳川いれずみ師 責め地獄(1969/日)冒頭から次々と繰り出される残虐リンチシーンと、由利徹大泉滉の扱いのしょうもなさと、吉田輝雄の大真面目な大熱演と、そのいずれもが全く噛み合わずバラバラなのが石井輝男石井輝男たる所以なのだと思った。t3b[投票(1)]
★2アシャンティ(1978/スイス=米)人身売買という社会の闇を描いてるが切迫感はこれっぽっちも伝わってこない。壮絶だった『マンディンゴ』のたった3年後の作品なのに、このフライシャーの腑抜けっぷりはどういうわけなんだろう。そもそも何が売りでどのへんが見せ場なのかさえ不明な謎映画。けにろん[投票(1)]