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★4 | 女生きてます 盛り場渡り鳥(1972/日) | 山崎努は最初の登場からインパクトが凄まじく、『8 1/2』のサラギーナみたいな風貌の春川ますみも強烈。ラストも物語的にはクライマックスにはなりようがないようなシーンなのに、何故か感動的。この中村メイコのアップにはグッとくるものがある。 | ゑぎ | [投票(1)] |
★2 | カメラを止めるな!(2017/日) | 最後まで見れば誰もが成程と思える、破綻のない巧い構成なのだが、だから何なんだという気もする。全体としては鈍臭いドタバタ劇でコメディ演出も陳腐だ。長回しという技法は好きなのだが、ただ長く回せば興奮や感動が生まれるわけではないという学びがあった。 | DSCH | [投票(1)] |
★5 | 市民ケーン(1941/米) | 鮮烈なショットで描かれる幼少期の情景がラストに繋がる美しい構成に唸る。一方で尊大な男が尊大であるがゆえに逃れられない孤独を描き、栄光と没落の物語として説得力が物凄い。若きウェルズの拘りが隅々まで行き渡り完璧にコントロールされたかの如き傑作。 | ゑぎ, けにろん | [投票(2)] |
★2 | 復活の日(1980/日) | ウィルス蔓延の恐怖を描いた前半は不慣れな題材ながらも深作が頑張ってる感が伝わり意外と悪くないが、冗長な後半で台無しになっており勿体ない。南極ロケの映像に魅力がないうえ、大仰で湿っぽい音楽の使い方が作品を更にチープな印象に引き下げてしまった。 | ぽんしゅう, けにろん | [投票(2)] |
★5 | 幸福の設計(1947/仏) | 夫がダメっぽい奴なのがいい。嫉妬深い、すぐ癇癪起こす、おっちょこちょいという卑小なキャラクターなんだが、彼がそんなだからこそ宝くじをめぐって一喜一憂する展開が面白くなっている。ラストも鮮やかで気持ちいい傑作コメディ。 [review] | ぽんしゅう, ゑぎ, けにろん | [投票(3)] |
★4 | 悲愁物語(1977/日) | 物語が収束に向かうわけでもなく、全てをぶん投げるようなラストの呆気なさゆえの感動。その演出のキレもさることながら、破壊のエネルギーもまったく圧倒的。日本映画史に残る凄まじいエンディングだろう。 [review] | ゑぎ, ぽんしゅう | [投票(2)] |
★4 | 1941(1979/米) | 戦争を描きながらいかなる思想も主張も表出しない。ただ無秩序に物を壊しまくるカタルシスがこの映画の肝であって、ここまで無内容に徹する姿勢は清々しいと言える。中盤の大規模乱闘、終盤の観覧車や家屋の破壊がとりわけ絶品。 | 3819695, けにろん, DSCH | [投票(3)] |
★4 | 自由への闘い(1943/米) | 抗ナチスのレジスタンス映画としては、敵側の論理にも深く踏み込んでおり、善対悪の単純な図式にとどまらない多面的な描き方がなされている。それぞれの立場と言い分、そこから浮かび上がってくる人間の強さと弱さ。 [review] | ゑぎ, ぽんしゅう, 寒山拾得, 3819695 | [投票(4)] |
★4 | 桃尻同級生 まちぶせ(1982/日) | インポ青年を勃たせるために女たちが奮闘する描写も楽しいが、何と言っても森村陽子のキャラクター、台詞回しが気持ちよく、活き活きとした快作に仕上がっている。明るく屈託なくエロを描けるようになった80年代という時代の開放感も伝わり、感銘を受けた。 | さず, けにろん | [投票(2)] |
★4 | ヨコハマBJブルース(1981/日) | 優作のかっこよさもさることながら横浜の街やライブバー店内をスタイリッシュに切り取った撮影が出色。話が分かりにくくいろいろ描写が足りてないようにも思えるが、これを見れば工藤栄一が光と影の魔術師と呼ばれる所以は理解できる。凝ったショット満載。 | ぽんしゅう, けにろん | [投票(2)] |
★4 | 戦争のはらわた(1977/独=英) | 病院シーンでのシュールな繋ぎには驚愕した。こりゃブニュエルか? | 寒山拾得 | [投票(1)] |
★4 | クリーピー 偽りの隣人(2016/日) | 何故そうなるのか?の合理的説明に関心がなく、不安を煽る映像演出で押し切る黒沢清のいつもの芸当だが面白いんだからしょうがない。竹内結子が終始虚ろで不安定なキャラクターをうまく表現できており、強引とも思える展開に不思議な説得力を与えている。 | ゑぎ, けにろん | [投票(2)] |
★4 | ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019/米) | 他愛ないといえば他愛ない話だがとにかくささやかではあっても一歩踏み出すことに価値を見い出す、青春映画の王道的な作りが好ましい。お互いをストレートに褒め合える2人の関係性も素直に羨ましく思えた。 | けにろん | [投票(1)] |
★4 | 夢見通りの人々(1989/日) | 登場人物の誰もがカッコ悪くて情けないんだけど、でもだからこそ、人間的で胸に迫る。こういう世界を描いてあざとく感じさせないのは、森崎東の人柄ゆえだろう。小倉久寛と大地康雄の名演は心底泣かせるし、原田芳雄の怪しさも素晴らしい。 | 寒山拾得, ぽんしゅう | [投票(2)] |
★5 | 女は女である(1961/仏) | ゴダールってこんな楽しいラブコメも撮れるんじゃん!と驚かされる本作を見るたび、これはアンナ・カリーナの存在、当時のゴダールとカリーナの関係性があったからこそ成立した一度きりの奇跡だったんじゃないかと思えてくる。 [review] | ゑぎ, けにろん | [投票(2)] |
★5 | 海辺のポーリーヌ(1983/仏) | ロメールの他の作品にも言えることではあるが、登場人物が自由恋愛を謳歌しながらそれで満たされるわけでもなく悶々としている姿に堪らなく惹かれる。明確な答えが導き出されるわけでもない、堂々巡りの恋愛談義もまた楽しい。 [review] | ゑぎ | [投票(1)] |
★4 | 遊星からの物体X(1982/米) | 正義対悪という対立構図が成り立たないシチュエーションで一触即発の戦いが繰り広げられるのだが、クールに徹し一切情に流されないカーペンター演出がこの物語に見事にハマった感じ。ラストまで途切れない緊張感。火炎放射器が大活躍する映画としても忘れ難い。 | 3819695, DSCH | [投票(2)] |
★4 | ライムライト(1952/米) | 実際チャップリンの芸の衰えが顕著なので、この物語はリアルに同情したくなるほど切ない。しかし、あんな美人で若い姉ちゃんにモテモテな有様には逆にジェラシーを覚える。 | irodori, りかちゅ, モノリス砥石 | [投票(3)] |
★4 | 愛する時と死する時(1958/米) | 爆撃を受けて瓦礫の山と化した街の描写が鮮烈。防空壕に逃げ込んだ人々をカメラが追うシーンが素晴らしく、多くを語らずとも戦時下を生きた人々の生々しい情感が伝わる。メロドラマとしてもよくできてるが、理不尽さを突きつけてくるような苦い映画である。 | ゑぎ | [投票(1)] |
★4 | 宮本から君へ(2019/日) | 見ているほうもメンタルをガリガリ削られるような苛烈さ。恋愛映画でありながら幸福感やキラキラ感が絶無で驚く。クライマックスの喧嘩もあまりにエグい内容で爽快感とは程遠いが、全編をこれほどまでの過剰さで貫き通したことには感嘆する。 | けにろん | [投票(1)] |