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太陽と戦慄さんのコメント: 投票数順

★5女は女である(1961/仏)ゴダールってこんな楽しいラブコメも撮れるんじゃん!と驚かされる本作を見るたび、これはアンナ・カリーナの存在、当時のゴダールとカリーナの関係性があったからこそ成立した一度きりの奇跡だったんじゃないかと思えてくる。 [review][投票(2)]
★4遊星からの物体X(1982/米)正義対悪という対立構図が成り立たないシチュエーションで一触即発の戦いが繰り広げられるのだが、クールに徹し一切情に流されないカーペンター演出がこの物語に見事にハマった感じ。ラストまで途切れない緊張感。火炎放射器が大活躍する映画としても忘れ難い。[投票(2)]
★4破れかぶれ(1961/日)母性愛溢れる女がひたすらクズ野郎に尽くすベタな物語ではあるが、川地民夫渡辺美佐子も素晴らしい存在感。しかしそれ以上に、ロケ撮影のカメラワークや室内シーンの照明が最高にかっこいい。走る描写のダイナミズムも良いが、何と言ってもラストカットに痺れまくった。[投票(2)]
★4今年の恋(1962/日)ウェルメイドなラブコメだが、口喧嘩の描写がとにかく笑える。岡田茉莉子の不機嫌顔と毒舌ぶりが素晴らしく、見事なハマり役と言っていいと思う。幸福感溢れるラストシーンも良い。[投票(2)]
★4俺たちに明日はない(1967/米)フェイ・ダナウェイのクールな美しさに尽きる。ウォーレン・ベイティにセックスを拒否された時の表情、母親の冷淡な態度に接した時の表情、そして何と言ってもラストの表情!どのシーンを取っても彼女の表情が絶品だ。 [review][投票(2)]
★4天使のはらわた 赤い教室(1979/日)ポルノでありながら、主眼として描かれるのはプラトニックな愛だ。ロクデナシ男の一途な想いは純粋とも独りよがりとも言えるが、いずれにせよ悲しく、蟹江敬三の演技の説得力が僕の胸を打つ。 [review][投票(2)]
★4悲愁物語(1977/日)物語が収束に向かうわけでもなく、全てをぶん投げるようなラストの呆気なさゆえの感動。その演出のキレもさることながら、破壊のエネルギーもまったく圧倒的。日本映画史に残る凄まじいエンディングだろう。 [review][投票(2)]
★3太陽を盗んだ男(1979/日)何がしたいのか分からないという苛立ちはテーマとして面白いが、この作品のアナーキーさも荒唐無稽さもさすがに衝撃度は薄れていると感じる。結果として、見所は多いがどこか野暮ったく冗長な映画という印象にとどまる。「ターザンごっこ」の意味不明さは良い。[投票(2)]
★4みな殺しの霊歌(1968/日)加藤泰の描く情念の世界が、どこかおかしな方向に突き抜けてしまった異形のサスペンス。台詞で語られる倍賞千恵子と兄のエピソードは、寅さんのダークサイド版とも言うべき怖さがある。この陰惨なムードだけでも凄い。[投票(2)]
★3雪夫人絵図(1950/日)不幸な女を好んで描く溝口の嗜好はまあいいとして、木暮実千代が夫を心では憎みながら体は受け入れてしまうという、まるでAVのような説得力のない設定はどうにかしてほしい。演出は相変わらず格調高いが、こういう話はむしろ俗っぽくやったほうがよさそう。[投票(2)]
★2アバター(2009/米)この映画の映像美は「ラッセンのイルカの絵」のそれに近いものがある。まあまあ、綺麗といえば綺麗だね・・・と軽くあしらいたくなる感じ。アクションにせよ恋愛描写にせよ、エモーションの欠如が如何ともし難く、空疎な物語に付き合わされた徒労感だけが残る。[投票(2)]
★4八月の狂詩曲(1991/日)画面は澄み切っていて爽やかなのに、どこかシュールで歪な世界観。モノクロ時代のギラギラ感は完全に消え、気恥ずかしいまでの愚直さが前面に出ているが、それはそれで本作の味にもなっていると思う。村瀬幸子の静かだが鬼気迫る存在感も特筆すべき。[投票(2)]
★5隣の女(1981/仏)何度観ても最高の恋愛映画。ファニー・アルダンジェラール・ドパルデューが同時刻に電話をかけあって繋がらないシーンの焦燥感。拒否したり受け入れたりを何度も何度も繰り返す、恋の駆け引きの緊張感。ああもう堪らない。胸がざわざわする。 [review][投票(2)]
★5動物農場(1954/英)非常に論理的で分かり易いシナリオ。共産主義思想がいかに魅力的なものであって、そして同時に脆いものであるかがよく伝わる。物語の禍々しさと裏腹に、動物たちの一挙一動はあくまで可愛らしく描かれていることが、かえって異様な世界観を生み出している。[投票(2)]
★4女体(1969/日)この浅丘ルリ子は、キチガイすら超越してもはや珍獣にしか見えない。こんなキャラクターを作り上げる増村監督も凄いが、ノリノリで演じてしまうルリ子もルリ子だと思う。とにかく強烈という以外に言葉はない。[投票(2)]
★5硝子のジョニー・野獣のように見えて(1962/日)芦川いづみの圧倒的な存在感。アイ・ジョージが過去について語るシーンや芦川の目前に列車が迫ってくるシーンなど、蔵原演出のテンションの高さも驚愕的。それぞれが誰かに裏切られ傷付いた登場人物たちの姿に胸を打たれる傑作。[投票(2)]
★5復讐は俺に任せろ(1953/米)正義漢の刑事を演じるグレン・フォードが非常にカッコいい。暴力描写の切れ味も凄いし、クライマックスの銃撃戦など感涙モノの素晴らしさ。 [review][投票(2)]
★4イノセント(1975/伊)ラウラ・アントネッリの裸体が完璧。[投票(2)]
★5赤線地帯(1956/日)どのエピソードを切り取ってもシビアで、甘さのかけらもない映画。これが遺作というのは、畏敬の念を抱くほど凄いです。[投票(2)]
★4裸足の伯爵夫人(1954/米)長年願い続けた夢も、叶ってみれば理想とはまるで違う。おとぎ話を信じてしまう人間の悲しさ。マンキーウィッツのシビアな視線に打たれる。[投票(2)]