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ゑぎさんのコメント: 投票数順

★4MEMORIA メモリア(2021/コロンビア=タイ=仏=メキシコ=カタール)まずは強烈な音の映画。また、この監督らしく眠る人の映画でもある。ファーストカットから、人によっては音使いに飛び上がりそうになるだろう。この音が全編を支配するテーマだが、単なるマクガフィンと云ってもいい、人を食った扱いでもある。 [review][投票(2)]
★4おかあさん(1952/日)これは、成瀬の中でも、一二を争う凝った繋ぎの映画だろう。まずは、香川京子が今川焼きの露店で岡田英次と本を読む場面。「今川焼き」の幟(のぼり)が、「アイスキャンディー」に変わって、冬(春?)から夏に、季節をジャンプするのだ。 [review][投票(2)]
★4さがす(2022/日)力のある映画だ。映画の倫理と現実レベルのそれを切り分けることをしない人には受入れられない作品だとも思われるが、力があることは事実だし、立派なものだと思う。『岬の兄妹』に比べ、演出の洗練も図太さも、随分と増しているだろう。 [review][投票(2)]
★3江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(1969/日)私も乱歩を好んで読んだのは、随分と昔のことなのだが、本作を見ながら、一番思い出したのは、矢張り「孤島の鬼」でした。まずは、冒頭の精神病院のシーンが異様な演出だ。上半身裸の女たち。なぜか、女性監房に一人だけ男子−吉田輝雄がおり、女たちに囲まれる。 [review][投票(2)]
★3レイジング・ファイア(2021/香港)あまり詳しく無いながらも、ドニー・イェンについては思っていた通りの凄さ、カッコ良さで満足した。しかし、それ以上に、ニコラス・ツェーの悪役としての魅力に興奮した。 [review][投票(2)]
★3COME&GO カム・アンド・ゴー(2020/日=マレーシア)多くの男女が一つの街周辺で遭遇したり、ニアミスしたり、数珠繋ぎになる状況を淡々と描く類いの映画。舞台は主に、大阪の梅田、中崎町。一部、中之島や伊丹周辺(旅客機が低空を飛ぶカット有り)も出てくる。 [review][投票(2)]
★4ブンミおじさんの森(2010/タイ=英=仏=独=スペイン=オランダ)幽霊や精霊が普通に日常生活の中に存在し、人々も少し驚くだけで、それほど驚かない、ということが面白い。これが最初に描かれる、ブンミの家での夕食のシーンの演出、表現力に、我々は驚かされる。 [review][投票(2)]
★4刑事マディガン(1968/米)アクション映画としては、終盤の銃撃戦ぐらいしか大きな見せ場はないのだが、それでも全編しっとりとしっかりとよく見せてくれる、十分に佳編と呼んでいい出来だ。まずは、何と云っても、ラッセル・メティの撮影でしょう。 [review][投票(2)]
★4偶然と想像(2021/日)三話共、ズームの使用がワンシーンのみある。一話目はズームインとズームアウトの往復2カット。二話、三話目はワンカットのみのズームイン。いずれも被写体を強調したい、という生理というか思いが明確で、納得できる使い方だ。ホン・サンスと全然異なる。 [review][投票(2)]
★3少年と自転車(2011/ベルギー=仏=伊)本作の主人公シリルは、全編、上半身は赤いモノ(ジャンパーやシャツ)を着ている。『イゴールの約束』などのジェレミー・レニエ(本作ではシリルの父親役)も、赤いジャンパーを着ていたが、本作はさらに徹底しているように思う。 [review][投票(2)]
★3パーフェクト・ケア(2020/米)全体に楽しく見たが、ちょっと気になる点が、多く目についた。まず開巻、ロザムンド・パイクのナレーションと共に、老人ホームの情景を見せる部分で、既に、ちょっとこれヤだな、と思った。 [review][投票(2)]
★4スウィート・シング(2020/米)モノクロ、アイリスインのオープニング。本作も歩く足から始まる映画の系譜だ。全編基調はモノクロ。一部カラー画面がとても効果的に挿入される。それは、概ね規則性がある(例えば、ビリー・ホリデイの幻想や水中カットが、多くはカラーの画面)。 [review][投票(2)]
★3映画大好きポンポさん(2021/日)アカデミー賞授賞式セレモニーのイメージで始まる。この映画でも、オスカー(みたいな賞)が、動機づけとして機能しているように描かれている。 [review][投票(2)]
★3燃えよ剣(2021/日)五稜郭の戦い直前の土方が、フランス軍士官ブリュネからのインタビューに答える、その回想形式でプロットが進み、五稜郭の戦いがクライマックス、という構成だ。 [review][投票(2)]
★2悪人(2010/日)後半の灯台のロケーションはかなりいい。眼下に広がる海を背景にしたカットが登場した際は、かなり感動したし、エンディングの夕陽の光にも涙が出そうになった。全体に笠松則通の仕事には感心する。 [review][投票(2)]
★3MINAMATA -ミナマタ-(2020/米=英)冒頭は、有名な入浴する母子の写真の場面。すぐに舞台はNYへ移るので、この入浴場面へは、中盤か終盤にまた戻って来るのだろうと予想する。はたして、この場面がクライマックスのような扱いだ。 [review][投票(2)]
★4モンタナの目撃者(2021/米)原題のタイトルロールは、殺人者側だ。やはり、この2人の殺し屋(エイダン・ギレンニコラス・ホルト)の描き方が秀逸で、こゝを一番に書きたくなる。 [review][投票(2)]
★3好色一代男(1961/日)雷蔵を世之助にして、当時の大映の女優をとっかえひっかえ絡ませて見せ場を繋ぐ、一種、おちゃらけたオムニバスなのだが、やっぱり、増村は真っ当な映画監督なので、真面目にやらないと面白くならない。 [review][投票(2)]
★4すべてが変わった日(2020/米)本作もきめ細かく作られた現代西部劇の佳作だ。いや同時に、『ギャングママ』モノ(『クレイジーママ』でもいいが)としても、注目すべき作品ではないか。時代は1963年、モンタナからサウスダコタへの自動車の旅。 [review][投票(2)]
★417歳の瞳に映る世界(2020/米=英)二人の少女のペンシルバニアからNYへの旅。原題は、NYでのカウンセラーの質問に対する4つの選択肢だ。このシーンには本当に心揺さぶられる。 [review][投票(2)]