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ゑぎさんのコメント: 投票数順

★3雷鳴の湾(1953/米)タイトルバックは亜熱帯風の木立でこれがアンソニー・マンの映画かと少々驚く。クレジット中にティルトダウンすると、大きな鞄を二人で持って歩いてくるジェームズ・スチュワートダン・デュリエ。 [review][投票(1)]
★4サマー・ストック(1950/米)このような映画を見てしまうと、演技が上手い下手という世俗的な価値判断を超えて、ジュディ・ガーランドは恋する感情の切なさを表現したとき最強の女優ではないかと思えてくる。 [review][投票(1)]
★4眠狂四郎無頼控 魔性の肌(1967/日)これもシリーズ中かなり良く出来ている部類だろう。特に前半部、京都への旅になるまでがいい調子だ。開巻、矢場女で久保菜穂子登場。いきなり同衾した後の雷蔵の疲れた表情が新鮮だ。 [review][投票(1)]
★3ブルージャスミン(2013/米)ケイト・ブランシェットの圧倒的な女優映画。やはり、アレンの出ないアレン映画はムダが少なくていい。クレジット開けの旅客機の飛行カットの簡潔さからグッとくる。 [review][投票(1)]
★5天が許し給う全て(1955/米)カメラワークの端正さ、美しい色遣いという観点で云えば、ダグラス・サークラッセル・メティの最高傑作は本作ではないかと思えてくる(『悲しみは空の彼方に』よりも)。 [review][投票(1)]
★4弥太郎笠(1960/日)中村錦之助丘さとみ主演の東映版セルフリメイク。1952年版(鶴田浩二岸恵子、新東宝版)に比べると、洗練された部分もあるが、全体にスケールが小さく感じられる。しかし、男女の機微の演出はやっぱり素晴らしい。 [review][投票(1)]
★4眠狂四郎 悪女狩り(1969/日)全編凝りに凝ったカットが続くが、特にアップが効果的に使われる。中でも捕えられ縄で縛られた雷蔵を久保菜穂子がいたぶるシーンで酒を口移しで飲ませるカットが口唇のエクストリーム・クローズアップ、さらに口唇だけでなく、雷蔵の耳だけのアップカットが続くという艶かしい演出は特筆すべき。池広一夫も侮れない。 [review][投票(1)]
★3眠狂四郎人肌蜘蛛(1968/日)これはシリーズ中でも異彩を放つ変態映画だ。『吹けば飛ぶよな男だが』と同年の緑魔子が紫姫という色情狂、サディスティックな変態姫を演じ映画を支える。 [review][投票(1)]
★4A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017/米)矢張り、この人は一筋縄ではいかない作家性のある監督だ。ディズニーのファミリー向け映画の後に、こんなとんでもない問題作をぶっこんで来る。まずは前半の3つの長回しは、かなり挑戦的な姿勢じゃないか。 [review][投票(1)]
★55時から7時までのクレオ(1961/仏=伊)面白い!どこを切り取っても、可愛らしさに溢れているが、理知による抑制も同居している。クレオは、若干分裂しているかのように、シーンによって感情の表出が異なって見える部分もあるのだが、映画的な二面性として納得できるバランスを確保している、というか、映画的な見せ場を作り出し続ける。 [review][投票(1)]
★3M:i:III(2006/米)やっぱり、フィリップ・シーモア・ホフマンが敵役、というのはストロング・ポイントで、彼が登場している場面は見ることができる。開巻、お話全体のクライマックスと思しき場面から始まるが、このバカ高いテンションにまず引き付けられる。 [review][投票(1)]
★3ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015/米)予告編にあった、クルーズが飛行機の扉につかまったまま離陸するスタントのシーンがオープニングなのだが、続くロンドンのレコード店での指示伝達の場面。店員の女性とのジャズについての会話。コルトレーン、モンク。この店員、ハーマイオニー・コーフィールドという女優、すこぶる印象に残る。 [review][投票(1)]
★4呪われた者たち(1962/英)いやあこのロージーには惚れ惚れする。お話はよく分らないけれど、もう画面としての魅力満載だ。まずトップシーン、海岸道路沿いの時計台を上からティルトダウンすると、マクドナルド・ケリーが旅行本かなんかを見ながら入ってくる。 [review][投票(1)]
★5マジェスティック(1974/米)リチャード・H・クラインの撮影は全編端正だが、特に、パンニングしながらのズーミングがとても気持ちのいい、見ていて快くなるスムーズなカメラワークだ。これみよがしな嫌らしいズームアップはワンカットもない。 [review][投票(1)]
★4ライフ・アクアティック(2004/米)ウェス・アンダーソンも、近作の『犬ヶ島』や『グランド・ブダペスト・ホテル』や『ファンタスティック Mr.FOX』なんかになると、ジャック・タチのような完璧な世界の構築が目指されているように思えるのだが、この頃は、まだ緩々というかグダグダな作りで、そういう良さでもある。 [review][投票(1)]
★3太陽の中の対決(1967/米)エルモア・レナードの原作(村上春樹訳)を読んだので、興味がわき見る。原作との比較の話になって申し訳ないのだが、改変部分は悉く上手くいっていないというか、プロットもキャラクターも薄められてしまっている。 [review][投票(1)]
★3コマンチェロ(1961/米)マイケル・カーティスの遺作は、ジョン・ウェインの西部劇なのだ。ありとあらゆるジャンルを撮った、というイメージの監督として、ある意味相応しい無差別感だと思う。 [review][投票(1)]
★4カンサス騎兵隊(1940/米)これはちょっと、マイケル・カーティスを見直してしまった(意外にやるやん、という意味の方)。まずは、活劇シーンがよく撮れている。最初の戦闘場面、2頭立て馬車に飛び移るスタントを含めたチェイスシーンは、『駅馬車』の二番煎じとも云えるが、 [review][投票(1)]
★4天使の顔(1953/米)ムードのあるシーンの連続だし、唐突なアクションで瞠目させられる場面も持つ犯罪映画なのだが、どうも、人物の一貫性に難があるというか、少々分裂気味のキャラクターが目立つ。却ってそこが予測不能である、理屈の無い良さである、という部分もあって、複雑であるということでは、オットー・プレミンジャーらしい。 [review][投票(1)]
★5肉体の悪魔(1986/伊=仏)圧倒的な演出力の映画だ。もう冒頭から異様なテンション。屋根。画面奥に、学校の教室の窓。黒人の女性がスリップ姿で屋根に出てきて、泣きわめく。飛び降り自殺をするつもりなのか。近所の人達や教室の生徒達が窓やテラスに現れる。その中に、マルーシュカ・デートメルスが鮮烈に登場する。 [review][投票(1)]