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★4 | ウルヴァリン X-MEN ZERO(2009/米) | これは監督というより、プロデューサーにも名を連ねているヒュー・ジャックマンの刻印が刻まれた作品だ。育ちのよさを感じさせる彼のキャラが、肉体派とは意を異にする貴族的な年代史に陰影を与えている。 [review] | カルヤ | [投票(1)] |
★4 | G.I.ジョー(2009/米) | オープニングから軟派を宣言しており、頭を切り替えて遊びに付き合うつもりで見ていくとかなり楽しめる。アクション、ヴィジュアル、キャラクターいずれにも破天荒な大らかさがあって憎めない。抑え目のユーモアも絶妙。 [review] | 3819695, けにろん | [投票(2)] |
★3 | 守護神(2006/米) | WOWOWで見たからということもあるが、暑苦しくなく、意外に楽しめた。『ダンス・ウィズ・ウルブス』のごとく、孤独な生き様と神秘主義の組み合わせが成功すると、コスナーはその本領を発揮する。師弟関係とトラウマはその見せ方がうまいし、カヤッカー救助のロケ撮影も迫力があった。世代交代の結末もさほど悪くない。 | verbal | [投票(1)] |
★4 | ダーティ・メリー クレイジー・ラリー(1974/米) | 秀作。タランティーノを経由してから改めて見ると発見も多い。私としては『バニシング・ポイント』よりこちらを買う。 [review] | けにろん | [投票(1)] |
★4 | LOFT ロフト(2005/日) | オープニングで中谷美紀が映った鏡がスチール写真に見えたりとか、中盤で階段を上がる彼女の左腕の影とか、最初から最後まで画面から漂う緊張感が半端ではない。だからこそ芝居がかった台詞回しや俗っぽいサプライズ演出が陳腐ではなく一周回って巧い!となる。この転換こそ映画ならでは。 | の, おーい粗茶, 3819695 | [投票(3)] |
★3 | 伝染歌(2007/日) | 年季の入った映画ファンを虜にする安定した語り口を見せてくれるのだが、そうしたファンが盲目的にスルーしてしまいそうなポジションにこの映画はある。結果、Jホラー目当てで見に来た観客から総スカンを食らってしまうのだ。 [review] | 小紫 | [投票(1)] |
★5 | 荒野の決闘(1946/米) | フォード編集の104分特別編をDVDにて初見。ダリル・F・ザナックがハサミを入れた97分公開版では失われてしまった、本来のフォードの詩情がここにある。 [review] | 煽尼采, PaperDoll, 3819695 | [投票(3)] |
★3 | 気のいい女たち(1960/仏=伊) | モノクロのフィルムを見ていると、時に既視感めいた思いが湧き上がることがある。この映画のパリジェンヌたちと、鈴木英夫や市川崑の映画の、我がニッポンの若い女性たちの日常の暮らしぶりの類似性に、郷愁と愛着の感情を覚えずにはいられないのだ。職場における雑談や、動物園、演芸場、レストランといった余暇の過ごし方がこれほど身近に感じられるのは驚きだ。 [review] | ゑぎ | [投票(1)] |
★4 | イーグル・アイ(2008/米) | 例によってこの映画の冒頭にもイスラム系武装組織が登場するが、ここで私がシーア派であることは白状すべきだろう。むろん、ラブーフのほうだが。 [review] | Orpheus, カルヤ, プロキオン14, けにろん | [投票(4)] |
★3 | 消されたヘッドライン(2009/米=英) | ベテラン記者、ラッセル・クロウの身辺に纏わるサスペンスとして見れば十分面白いのだが、社会派としての仕立てに少しずつボロが出てくる。細部にハラハラしつつ、描かれる大きな絵に白けてしまうというのが大多数の観客の声なのではなかろうか。 [review] | プロキオン14, カフカのすあま | [投票(2)] |
★4 | あの頃ペニー・レインと(2000/米) | 久々にDVDで見直した。視点人物がパトリック・フュジットからビリー・クラダップにシフトするNY以降の展開に納得。少年の成長ではなく、青年が童心に返る話なのだ。その道具立てとしてのロックと恋。だから甘い感傷に気持ちを委ねるのが心地よい。 [review] | ユリノキマリ | [投票(1)] |
★3 | 天使のくれた時間(2000/米) | フランク・キャプラ風味の、野暮が持ち味なホームドラマ。入れ子の内部であるニコラス・ケイジのロウワーミドル家庭人だけで成立するように作られているのがいい。日常生活を再発見するきらめきの瞬間も数箇所ある。終盤は冗長。 | ユリノキマリ | [投票(1)] |
★3 | NEXT -ネクスト-(2007/米) | 脳内イメージですよという映像エフェクトを効かせていないから、観客はそれが「現在」なのか「2分後」なのか瞬時に判別することはできない。この叙述スタイルを奇作として受け取ればまずまず楽しめる。 [review] | けにろん | [投票(1)] |
★4 | ブラック・スネーク・モーン(2006/米) | 巨体サミュエル・L・ジャクソンとベイビードール、クリスティーナ・リッチの取り合わせ。彼女の細いウェストに太い鎖を巻きつけること。それらの視覚的な独創性が映画に豊かなディテールをもたらしている。 [review] | 3819695, 煽尼采 | [投票(2)] |
★5 | 秀子の車掌さん(1941/日) | 高峰秀子の登場シーンは後ろ姿、まだ幼さの残る顔のショットに先立って、擦れた言い回しの声(「だって、口癖になってんのよ」)を聞かせるところなど、子役ではなく職業女優としての成瀬の期待が伺える。 [review] | G31, ジェリー | [投票(2)] |
★4 | ラブソングができるまで(2007/米) | ラブコメというジャンルは、映画におけるポピュラー音楽のようなものだ。すぐに忘れ去られてしまう紙クズの中に、時たまキラリと心に響くものがある。 [review] | junojuna | [投票(1)] |
★3 | ヤッターマン(2008/日) | あのアイマスクで強調される目ぢからを最大限に生かした、視線の演出がよい。実写素材をCGのテクスチャーに引き寄せる二次元的な画作りの中、深田恭子の眼差しはスクリーンから観客席に突き抜ける勢いを有している。 [review] | けにろん, シーチキン, Myurakz | [投票(3)] |
★3 | ワルキューレ(2008/米=独) | 導入部は史劇に取り組む気概も感じられたが、作戦決行前の優雅な倦怠が退屈。終盤になってようやく綱渡りのサスペンスが味わえる。眼帯、義眼といったアイテムはもっとヒロイックに扱ってもいいと思う。 [review] | 3819695 | [投票(1)] |
★3 | ミスト(2007/米) | スピルバーグ『宇宙戦争』が描いていたガラス一枚で隔てられた脆弱な平穏、その陰画のごとくダラボンは冒頭から盛大に窓ガラスを打ち破って見せる。 [review] | t3b | [投票(1)] |
★4 | パラノイドパーク(2007/仏=米) | よくこなれている小品。私小説的な一人称の語り口が、青春映画にありがちな教訓臭を消している。審美的な映像も少女趣味として見れば、その計算された構成は上手いと思う。 [review] | けにろん | [投票(1)] |