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★4 | 千年の愉楽(2012/日) | 不評だなあ。私はついに枯淡に至った老境の作品として好ましく観た。若松はつねに「過激な図式」を提示し続けた監督だったが、この美男列伝は屈指のものと思う。 [review] | 3819695 | [投票(1)] |
★4 | この国の空(2015/日) | 防空壕や菜園の糞壺、庭の鶏など豊かな細部が丹精な撮影で捉えられ、大道具小道具劇場の趣がありまるで美術館のよう。この細かさが描写にリズムを生んでいる。 [review] | セント, けにろん, ぽんしゅう | [投票(3)] |
★3 | 独立愚連隊(1959/日) | 『人間の条件』の軟派版とはあらまほしき作品なのだが不満。全員が躁状態で踊り出さんばかりの喜劇演出が、テーマをヒステリックに叫ぶのを厭うばかりの照れ隠しに見え、この含羞を観る映画かとも思うが好まない。意外な中北千枝子がいい。 | けにろん | [投票(1)] |
★2 | きっと、うまくいく(2009/インド) | 立身出世に対する実にあっけらかんとした肯定も含め、軍隊もののハリウッド・ミュージカルにやたら似ているが、撮影のどうしようもなさはいつものボリウッド。 [review] | disjunctive | [投票(1)] |
★3 | ラブ&ピース(2015/日) | 園が誇大妄想なのは園以外の誰でも知っていることだが、ついに本人もこれに気づいてしまったようだ。
[review] | けにろん, セント | [投票(2)] |
★4 | 純喫茶磯辺(2008/日) | 屈折した世界の報告者である仲里依紗もまた女子高生らしい屈託した視点から報告しているという捻くれ加減が絶妙で、ギャグとシリアスの垣根が無くなる瞬間がある。 [review] | 3819695 | [投票(1)] |
★4 | 桐島、部活やめるってよ(2012/日) | 吹奏楽部が奏でるのが「ローエングリン」なのだから、このクライマックスは『チャップリンの独裁者』だ。 [review] | 3819695 | [投票(1)] |
★4 | ペコロスの母に会いに行く(2013/日) | 大切なのは人に歴史ありという平凡な事実なのだろう。 [review] | 3819695, ぽんしゅう, けにろん | [投票(3)] |
★4 | 暖簾(1958/日) | 川島は立身出世を喜劇のモチーフとして肯定し続けた監督で、大島・増村世代とは一線を画している。本作はこの一面でもって成功した作品。 [review] | disjunctive, 3819695 | [投票(2)] |
★5 | 生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言(1983/日) | 現代日本版『地の果てを行く』。 [review] | ゑぎ | [投票(1)] |
★4 | 吹けば飛ぶよな男だが(1968/日) | 同じ美人局話、『青春残酷物語』への松竹喜八路線からの回答だろう、現状肯定の主張が強い。青年版寅さんは生気に溢れ、シリーズの屈託は本作の無茶の反省に思える。ミヤコ蝶々の独演や犬塚弘の包帯など脇役の見せ場がとてもいい。 | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★4 | 若草の萌えるころ(1968/仏) | 混乱の時代を小娘の視点で眺めるスタンスは藤田敏八等との同時代性を感じる。だから中国語やスペイン難民、娘の父が主役とも解せる。「ジタ伯母さん」という原題を尊重すべき。娘は伯母の魂とともに彷徨するのだろう。 | さなぎ | [投票(1)] |
★3 | 悪い奴ほどよく眠る(1960/日) | 浮ついた調子が、公団職員の連中もまた被害者でもあるという認識を欠いたがゆえの浅墓さに見えてしまう。 [review] | けにろん | [投票(1)] |
★5 | 妻よ薔薇のやうに(1935/日) | 世の中女の配慮で回っているのだ、という世界観が端々に滲んでおり、この滲み具合の濃淡の色合いが抜群だ。タイトルは刺すような皮肉。 [review] | 3819695, ゑぎ | [投票(2)] |
★4 | 月曜日のユカ(1964/日) | いい断片のとても豊富な作品。 [review] | ゑぎ | [投票(1)] |
★5 | 浪華悲歌(1936/日) | 官憲など庶民の敵という認識をミゾグチがブレヒトと共有していた動かぬ証拠。 [review] | ゑぎ | [投票(1)] |
★5 | 死の街を逃れて(1952/日) | 第一級の厭戦映画。細部がリアルで胸に迫ってくる。とんでもない話だ、全く。 [review] | 青山実花 | [投票(1)] |
★4 | 地の群れ(1970/日) | 何よりもまず井上光晴の作品なのだろうが、熊井も当時ならではのシュールな映像で応えており見応えがある。幾度かみせる縦方向への人物の極端な移動が印象的。 [review] | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★5 | もず(1961/日) | 水木洋子の冷淡残酷が極まった傑作。針鼠のジレンマにモズの早贄とは。淡島千景の軽みが悲劇を呼び、有馬稲子の重さがこれを蔓延させている。最悪だ。 [review] | ぽんしゅう, ゑぎ | [投票(2)] |
★3 | そして父になる(2013/日) | 車中での暗転する母子像が印象的。尾野真千子は相変わらず巧い。 [review] | おーい粗茶, jollyjoker, G31, けにろんほか5 名 | [投票(5)] |