寒山拾得さんの人気コメント: 更新順(55/61)
人気コメント | 投票者 | |||
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息子(1991/日) | 名もなく貧しく・東京物語の本筋は緩いが、鉄工所や私鉄沿線、マンションの谷間や村の深雪など、端々の描写に松竹直系の諧謔と情緒があり、捨て難い。田中邦衛の乱暴な造形にバブル崩壊が重なる。 | けにろん | [投票(1)] | |
子猫をお願い(2001/韓国) | バスの車中から屋外を捉えたショット、夜半に猫を追ってトタン屋根を歩むショットなど、これ見よがしでない柔らかな光と影がとても魅力的。 [review] | 水那岐 | [投票(1)] | |
早春物語(1985/日) | 角川お得意の生意気女子高生の生態もの、リアルタイムでは恥ずかしかったが、おっさんになって観直すと存外面白い。若い奴はこのくらい生意気にやれ、と肩を叩いているようで、原田の造形は好ましい。 [review] | サイモン64 | [投票(1)] | |
春との旅(2009/日) | 私の読解力ではついていけない。何か見落としている? [review] | 水那岐 | [投票(1)] | |
嘆きのピエタ(2012/韓国) | マリアの哀れみは誰も救わない。 [review] | DSCH, ぽんしゅう, けにろん | [投票(3)] | |
天国の門(1981/米) | 舞踏から戦争へ、ボンダルチュク『戦争と平和』の向こうをはる大作に、かなたの愛国戦争に対して移民の抵抗を語らせるハリウッドのスタンスは賞賛に値する。5時間版はないのか。 [review] | 3819695 | [投票(1)] | |
黒猫・白猫(1998/独=仏=ユーゴスラビア) | 全編で行列をつくるガチョウと、クルマを解体し続けるブタがいい。酒場の女主人は東山千栄子、娘は倍賞美津子にそっくり。金銭を巡るリアリズムも、ひまわり畑のラブシーンも、ジプシー音楽もいい。猥雑万歳。 | 3819695 | [投票(1)] | |
鳥(1963/米) | 鳥籠とともに家宅侵入に成功するメラニーもまた鳥の一味であり、先導獣だ。ミッチ宅をボートから眺める秀逸な主観ショットは、狙いを定めた鳥の目線そのものである。 [review] | 3819695, けにろん, DSCH | [投票(3)] | |
沓掛時次郎 遊侠一匹(1966/日) | 物語がウェットになればなるほど映画が凛としてドライになる不思議。錦之助と池内の強い眼力の賜物。歌舞伎の隈取の異形さが踏襲されており、突然の花吹雪や書割の美しさと併せ、舞台の伝統が継承され、見事に具現化されている。 [review] | けにろん | [投票(1)] | |
スケアクロウ(1973/米) | この強面と道化のふたりは小市民を不愉快にさせる何かを抱えており、そのリアリティーは凡百の放浪物を凌駕している(共同体に受け入れられるのは酒場の芸だけとは日本の旅芸人のよう)。関係の貧しさが結実するラストの美しさは小市民の手の届かないところにある。共感などおこがましい。 | ぽんしゅう, 緑雨, けにろん | [投票(3)] | |
史上最大の作戦(1962/米) | 西部劇系のユーモアが勝って官軍のニヤけた笑みに見事に転化されており、げんなり。客観的なふりしてドイツの二等兵たちは描かない策略も空々しい。ベトナム戦争向け金満好戦映画。 | ぽんしゅう | [投票(1)] | |
舟を編む(2013/日) | 「善人」の「ワーカホリック」による「癒し」。控え目にいって苦手。 [review] | ぽんしゅう | [投票(1)] | |
リンダ リンダ リンダ(2005/日) | 体育館におけるぺ・ドゥナの、背景なしの一人芝居の美しさは無類。成瀬の遺作の構想を想わせる。続く扉の中を明かりで切り取った部室の演奏はミゾグチを更新。堂々の傑作邦画。 [review] | ぽんしゅう, DSCH | [投票(2)] | |
悪魔の手毬唄(1977/日) | 石坂浩二が蜜柑を前に考える件、写真のコマ送りみたいなコン・ショットでバシバシ決める。あの辺りの痛快さはたまらなくいい。 [review] | けにろん, ぽんしゅう | [投票(2)] | |
やくざ観音 情女仁義(1973/日) | 女の性により出現したオイディプスを描く、ロマンポルノならではの佳作 [review] | ぽんしゅう | [投票(1)] | |
無理心中 日本の夏(1967/日) | 若松ポルノへの回答か。点景描写はハマっているが佐藤慶を日本版キリーロフにするには膨らみがない。しかし最大の欠陥は女優の選択で桃井かおりがあそこにいたら秀作になっただろう。当時の日本映画の限界。 [review] | けにろん, 水那岐 | [投票(2)] | |
ブエノスアイレス(1997/香港) | 滝の上空撮影は穴の隠喩か [review] | 緑雨 | [投票(1)] | |
怪獣大戦争(1965/日) | 無個性で科学信奉、女は皆美人な宇宙人の胸には赤いバッジ、核兵器(ゴジラ)輸出交渉に相対するは日米同盟という、訳が判ってしまえば実に紋切型な国際政治の寓話。ボート爆破の特撮が凄い。 | 荒馬大介 | [投票(1)] | |
伽耶子のために(1984/日) | シュールなフェティシズムに寺山が想起されるが、在日一世の苦難を扱うにもかかわらず津軽の閉鎖性に比べてこの北海道には未来へ向けた開放感がある。 [review] | けにろん | [投票(1)] | |
エル・スール −南−(1983/スペイン=仏) | 年齢に応じて父の謎は異なるのだが、これに応じてショットを変化させるのが凄い。 [review] | ゑぎ | [投票(1)] |