コメンテータ
ランキング
HELP

「愛憎の狭間の3人の男〜憎み切れないろくでなし〜(邦画篇)」(けにろん)の映画ファンのコメント

3−4X10月(1990/日) あの夏、いちばん静かな海。(1991/日) ソナチネ(1993/日) HANA-BI(1997/日) BROTHER(2000/日=英) 菊次郎の夏(1999/日) 愛と希望の街(1959/日) 太陽の墓場(1960/日) 日本の夜と霧(1960/日) 青春残酷物語(1960/日) 日本春歌考(1967/日) 無理心中 日本の夏(1967/日) 絞死刑(1968/日) 帰って来たヨッパライ(1968/日) 新宿泥棒日記(1969/日) 少年(1969/日) 儀式(1971/日) 愛のコリーダ(1976/日=仏) 愛の亡霊(1978/日=仏) 戦場のメリークリスマス(1983/英=日) 御法度(1999/日) 春婦伝(1965/日) 東京流れ者(1966/日) けんかえれじい(1966/日) 殺しの烙印(1967/日) ツィゴイネルワイゼン(1980/日) 陽炎座(1981/日) カポネ大いに泣く(1985/日) ピストルオペラ(2001/日) その男、凶暴につき(1989/日)が好きな人ファンを表示する

流れる(1956/日)************

★4垂涎の成瀬ワールド。満喫できる女優の激しいバトル。衰退の美学。ヴィスコンティを思わせる。 [review] (chokobo)[投票(7)]
★5華やかな過去を持ちながら成功者(栗島・賀原)の威光と、時の重圧に耐え忍ぶ中年女(山田・杉村・中北)たち。それを目の当たりにしながら将来を生きる若い女(高峰・岡田)たち。彼女らを気遣いながらも醒めた目で見つめる女中(田中絹代)。 [review] (ぽんしゅう)[投票(4)]
★5成瀬の集大成といえる日本映画の名品。傾き始める柳橋の遊郭に日本の滅びを描く。なんといっても女優の演技でしょう。 [review] (セント)[投票]
★4女優魂というのはこれでしょうね。 [review] (甘崎庵)[投票(2)]
★5豊穣な時代のあとの斜陽の鈍色の残光。山田栗島の放つ黴た残り香と新たな世代岡田高峰の香しき風。その絶妙なアンサンブル。廃れてゆくことへの諦念は美しきかな。そして、微かにせよ息づく新たな時代への希望の奥ゆかしさも。 (けにろん)[投票(1)]
★4おかみが山田五十鈴、その娘が高峰秀子、女中が田中絹代で、杉村春子までいる。こんな芸者屋が傾くはずがない。 (kenichi)[投票(2)]
★4看板女優が勢揃いしているせいかバストショットや一人しか映ってないカットが多く、いわゆる「成瀬目線」がどんなものか実感するのに参考になった。なんだか本作はルノワールのようだ。 (赤い戦車)[投票]
★5時の流れの非情に翻弄される花柳界の灯の、嵐を前にした輝き。山田五十鈴のごとく芸者衆を自らの芸で語り得る女優はもはや出まい。そして終始我を殺した田中絹代の女中が、雄弁にこの世界のディテールを物語る。最期を迎えた花街の縮図は、こんなにも切ない。 (水那岐)[投票(3)]
★5固唾を飲んで画面から眼が離せなくなる二時間。出演者全員が素晴らしく、そう仕組んだ成瀬の演出、中古の美術、玉井の撮影。あの親娘、きっと、どっこい生きて行くんだろうけれど、胸が詰まる。 (動物園のクマ)[投票(2)]
★4成瀬巳喜男の最高傑作に推したい。田中絹代山田五十鈴高峰秀子の三つ巴の競演と栗島すみ子杉村春子のさりげない迫力。出演女優全員の持ち味をこれだけ活かして面白くならないはずが無い。途中「のこぎり山の男」の場面の中だるみに−1点。 (直人)[投票(5)]