★2 室町無頼(2025/日) |
垣根涼介の同名小説を映画化。時は室町時代、応仁の乱の直前の時期に起きた一揆で、史上初めて武士階級として首謀者に名を連ねた蓮田兵衛に着想を得て描く。飢饉と重税、高利貸しに多くの人々が苦しんでいた時代、洛中警護の任についた骨皮道賢堤真一は一揆を防ぐために旧知の兵法者・蓮田大泉洋を頼る。彼は骨皮が捕らえていた才蔵長尾謙杜を伴い出立するが…(135分) |
シーチキン (2025年02月02日) |
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★3 嗤う蟲(2024/日) |
農業を始めるために脱サラした上杉輝道(若葉竜也)とイラストレーターの妻杏奈(深川麻衣)は人里離れた麻宮村に移住してくる。そんな二人を隣家の三橋(松浦祐也)や自治会長の田久保(田口トモロヲ)とその妻よしこ(杉田かおる)、そして村の住人たちは暖かく迎えてくれた。マイペースで田舎暮らしを謳歌し始めた輝道と杏奈に親切心からか田久保は何かとアドバイスをくれるようになる。それは、さりげないようでいて、二人の生活への介入とも感じられる強引さを秘めていた。城定秀夫監督・脚本(共著)による“見捨てられた村”の歴史の秘密をめぐるサスペンス。(99分)
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ぽんしゅう (2025年02月02日) |
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★3 サンセット・サンライズ(2025/日) |
震災から9年経った2020年。南三陸の漁師町・宇田濱町では過疎化のため空き家が増え続けていた。役場で空き家対策を命じられた職員の関野百香(井上真央)もまた誰も使っていない家を抱えていた。試しにネットで借り手を募集するとワーケーション先を探していた東京の大手企業に勤める西尾(菅田将暉)が飛びついてきた。ところが、ときは新型コロナの感染拡大で世のなか大騒ぎの最中。まだ感染者が出ていない宇田濱町では首都圏の人間との接触を極度に警戒していたのだった。地方創生がテーマの楡周平の原作小説を宮藤官九郎が脚本化した岸善幸監督のヒューマンコメディ。(139分) |
ぽんしゅう (2025年01月31日) |
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★3 ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件(2023/香港=中国) |
1970年代から80年代の香港を舞台に、不動産取引と株取引で瞬く間に巨万の資産を築いたチントニー・レオンと、その影に不正を嗅ぎとり十数年にわたって追及したエリート検察官ラウアンディ・ラウとの戦いを描く。平凡な土木技師として仕事を求めて香港に身一つでやってきたチンは、ふとしたことから不動産業界の大物と知遇をえたことから、さまざまな企業を立ち上げ、巨大グループをつくり上げていくが、その過程に不正を感じた汚職対策独立委員会のラウ捜査官に目をつけられる。(126分) |
シーチキン (2025年01月28日) |
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★4 敵(2025/日) |
20年前に妻に先立たれて以来、77歳の仏文学の元大学教授・渡辺儀助(長塚京三)は祖父の代から受け継いだ日本家屋で一人で暮らしている。日々の家事を几帳面にこなし、ささやかだが雑誌の連載を持ち、たまに教え子の女性編集者(瀧内公美)や舞台関連会社社長(松尾論)が訪ねて来る。飲み友達の年下のデザイナー(松尾貴史)には、もうやり残したことはないと自身の終活スケジュールを語る。そんなある日、パソコンに不信なメールが届きはじめ儀助は不穏な夢をみるようになるのだった。吉田大作監督/脚本による映像化不能と言われた筒井康隆の同名小説の映画化で東京国際映画祭 作品・監督・主演男優賞受賞作。(白黒/108分)
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ぽんしゅう (2025年01月27日) |
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★4 満ち足りた家族(2024/韓国) |
ヘルマン・コッホの小説「冷たい晩餐」を映画化。裕福な依頼人から高額な報酬をとり悪質な事件でも引き受ける弁護士ジェワンソル・ギョングに対し、弟のジェギュチャン・ドンゴンは医者として良心に従い正々堂々と生きることを旨としていた。二人の兄弟はそれぞれの妻を伴い4人での食事をたまにしていたが、彼らそれぞれの子どもたちがある時、とんでもない事件を起こしたのではないかと疑いが生じる。それはやがて兄弟それぞれの生き方の根本にも関わる問題となっていく…(109分) |
シーチキン (2025年01月26日) |
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★3 勇敢な市民(2023/韓国) |
韓国で人気を博したWebマンガを映画化。校内暴力ゼロをうたう高校の非正規教員として赴任したソ・シミンシン・ヘソンは、非正規だと同僚や生徒から軽く扱われても正規採用をめざしてじっとガマン、揉め事があっても知らん顔をするように務めていた。しかしその学校は裏では、かつて暴力行為で退学となりながら有力者である親の力で復学したスガンイ・ジュニョンが、凶悪な暴力で支配していた。彼のいじめのターゲットとなった生徒を見かねたソは猫のマスクをかぶって立ち向かう。彼女は数々の格闘技を身につけ五輪選手候補にもなった実力者だったのだ!(112分) |
シーチキン (2025年01月26日) |
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★4 アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(2024/米) |
2016年の米大統領選において「アメリカ・ファースト」を掲げて勝利し、2期目を目指した20年大統領選では敗北し、その支持者が議院襲撃事件を引き起こし、24年大統領選に三度出馬して勝利し世界を驚かせたドナルド・トランプ氏の20代からの十数年を描く。1970年代のNY、父親の不動産業を手伝っていたドナルドセバスチャン・スタンはNYの再開発をなんとしてもやり遂げようと、かつて赤狩りで名をはせNYの黒幕とも言われた悪評高い弁護士ロイ・コーンジェレミー・ストロングの知遇を得る。そして彼から「勝利のための3つのルール」を叩き込まれ、勝つためにあらゆる手段を用いていくのだった。(123分) |
シーチキン (2025年01月26日) |
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★1 パリの大晦日(2016/日) |
うだつの上がらないタップダンサーが、いなくなった恋人を追いかけてドイツ・フランス・スペインを旅する。たどたどしくも現地の言葉を用いた会話劇中心のロードムービー。 [more] |
死ぬまでシネマ (2025年01月25日) |
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★4 リュミエール!リュミエール!(2024/仏) |
『リュミエール!』(2016)に続きリュミエール研究所ディレクター・ティエリー・フレモーの監督・脚本・プロデュース・編集・ナレーションによる「映画の父」ルイとオーギュストのリュミエール兄弟の作品を読み解くドキュメンタリー。今回は欧州から世界各地へ派遣されたカメラマンたちの作品が、シネマトグラフすなわち「動きを描く」というコンセプトで“どう演出されたのか”に注目し、兄弟が発明したシネマトグラフによって撮影された約1400本の映像のなかから選りすぐられた110本が紹介される。(105分) |
ぽんしゅう (2025年01月24日) |
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★4 ブルーに生まれついて(2015/米=カナダ=英) |
1950年代‘ウェストコースト・スウィング’の生みの親と言われたジャズトランペットの名手、チェット・ベイカー(イーサン・ホーク)。その後、大人気の為映画出演が決定。そんなある夜、組織の男たちに暴行を受ける。何のことはない。裏では麻薬常習者で、その代金を踏み倒し逃げ回っていたのだ。徹底的にやられ、前歯を全歯折られ、顎も首も損傷を受ける。が「吹けないのなら死んだほうがましだ」と彼は再起を目指す。妻ジェーン(カルメン・イジョゴ)、親友のプロモーター、ディック(カラム・キース・レニー)、麻薬保護観察官リード(トニー・ナッポ)の見守る中で・・・、97分。カナダ映画監督組合美術賞他受賞、ノミネート多数。 |
KEI (2025年01月17日) |
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★5 オークション 盗まれたエゴン・シーレ(2023/仏) |
2004年にフランスの片田舎で、ナチスに略奪され行方知れずとなっていたシーレの名画「ひまわり」が発見された事実に着想を得て、美術界の内幕を交えながら軽妙に描く。パリで絵画の有能な競売人として活躍するマッソンアレックス・ルッツの下に、仏東部の工場で働く夜勤労働者の家にある絵画はシーレの画ではないかと問い合わせがくる。マッソンは99%贋作だろうと思いつつも、相棒で元妻のベルティナレア・ドリュッケールと一緒に出かけるがなんと!絵は本物だった。マッソンは元々の所有者の遺族と連絡を取り、絵を競売にかけようとするのだが、思わぬ事態になっていく…(91分) |
シーチキン (2025年01月12日) |
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★3 日本列島生きもの超伝説 劇場版ダーウィンが来た!(2023/日) |
NHKTV「ダーウィンが来た!」の劇場版第4作目。日本列島を北へ南へ縦横無尽に、動物たち(植物もあるぞ)の驚きの生態を紹介する。いつものマスコットキャラクター、ヒゲじいと Quizknockの2人(こうちゃん、須貝駿貴)がクイズを出題、解きながらの進行。ナレーション(水瀬いのり)もある。84分。 |
KEI (2025年01月11日) |
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★3 映画ざんねんないきもの事典(2022/日) |
劇場。司会の2人、モグラのグララ(伊藤沙莉)と父モグモグ(ムロツヨシ)が登場。『ざんねんないきもの事典』を取り出して、グララ「この本には、どうしてそうなっちゃったの、と言う残念な生き物の話が載っています」モグモグ「俺はそうじゃないけどね」グララ「いやパパ。載ってるよ、モグラの穴掘るスピードはカタツムリと同じなんだって。」「えーっ、そんな馬鹿な!」と、もぐって掘る。地上にはカタツムリ・・・。同じだ!「チェっ、残念だ。」「パパ、でもいいんだよ。残念だけど、残念じゃないんだから。これはそんな動物のお話でーす。」と、幕が開く。(もう少し続きます)
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KEI (2025年01月09日) |
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★4 どうすればよかったか?(2024/日) |
8歳年上で医学部に通う姉に統合失調症らしき症状が表れたのは1983年のことだった。医者で大学の研究者だった父と母は、姉の精神疾患を認めず診療から遠ざけでしまう。姉の変化に混乱し恐怖すらいだいていた私(藤野知明)は地元北海道の大学を卒業すると家族から逃げるように上京した。その後、映像制作の仕事についた私は、2001年から帰省する度に家族の姿をビデオカメラで記録しはじめた。発病からすでに18年が過ぎていた。さらに、年々姉の症状は悪化し、ついに両親は姉が外に出られないように鎖と南京錠で玄関ドアを封鎖してしまう。数十年に渡り自身の家族のありようを記録し「どうすればよかったか?」と問うセルフ・ドキュメンタリー。(101分)
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ぽんしゅう (2024年12月30日) |
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★4 私にふさわしいホテル(2024/日) |
柚木麻子の同名小説を映画化した喜劇。作家の相田大樹こと中島加代子のんはかつて新人賞を受賞したものの、受賞作も単行本にならず、鳴かず飛ばずであったが、いつかは一流作家となることをめざし、今日もかつて名だたる文豪たちが愛し、執筆にも常宿として(出版社もちで)利用した名門「山の上ホテル」に自腹で泊まり原稿用紙に向かう。その彼女に声をかけたのは大学の先輩で大手出版社編集の遠藤田中圭。彼の担当している文壇きっての大御所作家東十条宗典滝藤賢一がここへ泊り込みで原稿に向かっていたのだ。そして、東十条こそ加代子の受賞作をぼろくそに酷評し不遇に追いやった男だった。かくて加代子は…(98分) |
シーチキン (2024年12月29日) |
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★4 江戸っ子繁昌記(1961/日) |
長屋住まいの魚屋・勝五郎(中村金之助)は酒好きの怠け者でいっこうに仕事をしない。そんな勝五郎の自慢は妹のお菊(小林千登勢)が旗本の青山播磨(中村金之助:二役)に見染められて奉公にあがり寵愛を得てお屋敷で幸福に暮らしることだ。その日の朝も、家計のやり繰りに窮した年上の恋女房おはま(長谷川裕見子)は勝五郎に仕事をさせようとおだてたりすかしたり泣きついたり。しぶしぶ河岸へ仕入れに出かけた勝五郎だが思わぬ大金を拾って有頂天で帰って来た。落語の「芝浜」と「番町皿屋敷」に材を取った坪井誠の脚本をマキノ雅弘監督が中村錦之助の二役で映画化した娯楽時代劇。(90分)
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ぽんしゅう (2024年12月28日) |
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