★3 | 静謐で粘液質な波動。ユーモアと、映画に最も期待されるカタルシスさえ削ぎ落とされて作られたミニマルな作品。正体を表さない登場人物の数が、映画の常識を超えている。彼らの交錯と不信と共鳴の有様を観客は見せつけられる。我々の混乱が臨界点に達し異様な色に発火する。焼き上がりの出来を決めるのは一人一人の観客である。衒い過ぎ。 (ジェリー) | [投票] |
★5 | どんどん物語に引き込まれて行くのは是枝の力量だろうが、この映画を映画たらしめているのは役所だ。役所が三隅か、三隅が役所か。面接室であの顔を見る毎にコワくなって行った。こんなキャラを作ったのは、 [review] (KEI) | [投票(1)] |
★2 | 映画館に行ったことを後悔させてくれる映画は、年に一本くらいある。真実とは何か、とか、人が人を裁く、とか、そんなことはどうでもいいんだ。こんなに語りあげられると、あんぐり開けた口が閉じられない。 (動物園のクマ) | [投票] |
★3 | 法廷劇ならぬ面会劇という境地を極めた。ただそこに居るだけでドラマになってしまう広瀬すずの存在感も素晴らしい。 [review] (緑雨) | [投票(2)] |
★5 | 家族をテーマにし続けた監督がこんな作品撮っちゃうなんて、次回作にも期待大だ。家族ものじゃなくて、サスペンスでお願いします。96/100 [review] (たろ) | [投票(2)] |
★3 | 前半で展開が予想できてしまいました。役所広司の怪演に引き込まれました。 (ユウジ) | [投票] |
★4 | 是枝監督は全くぶれない。それを実感できたことが本作の一番の面白さだったかも。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★5 | なぜ「『三度目』の殺人」なのかを懇々と説明してくれる平易な映画。核心は三隅の動機にある。が、被害者・加害者・弁護士に娘がいる、という設定は、少々判り易すぎる脚本ではあった。普段、我々が眼にすることのない公判前整理手続の様子を見せてくれたことはとても有意義。群盲の象を撫でるような立場にいる登場人物たちだが、俯瞰的鑑賞者は盲人ではない。(追記アリ) [review] (IN4MATION) | [投票(1)] |
★4 | 勝手な妄想で盛り上がれる「器」を提供してくれてありがとう。 [review] (ざいあす) | [投票(2)] |
★3 | 役者主体の心理劇としてなら、今ひとつだったと思う。☆3.7点。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票] |
★3 | 凝視の効用。その人の貌がその人の貌であることをやめて、既知の表情が未知の面影を宿し始める。それはそれで映画的なイメージの融解と結合の瞬間なのかも知れず。落とした涙の「真偽」をめぐる反問は、それが何より映画の中の虚構であることを通じて映画論的言及の端緒となる。映画とは人々が信じたがる物語の「空っぽの器」。しかし「空っぽの器」は人々が信じたがる物語ではない。〔3.5〕 (鷂) | [投票(2)] |
★4 | どんだけ『天国と地獄』好っきゃねんな接見所のガラス反射テンコ盛りだが2大俳優のガチエナジーと精緻なカット割りで一応魅せる。しかし真実究明の迷宮は、伝統的な情に棹差す展開が前面に出て後退。リンチを期待したが、所詮芳太郎だったみたいな。 (けにろん) | [投票(2)] |
★3 | 自らが象徴であることを隠しもしない象徴たちは、一義的な解釈への収束を強迫神経症的に恐れて予防線を張り巡らす営みに没頭している。だが「映画」は断じて象徴読解ゲームではない。そも十字(架)に逸早く「裁き」の徴を見る福山雅治が胡乱だ。彼がローマ帝国民かパリサイ派だというなら道理は通るが。 (3819695) | [投票(3)] |
★3 | 是枝裕和の取り上げる題材も見せ方も非常に興味をそそる。たが、彼はいつも自分の意見を言わない。正解はないとしても、自分の考えはもっと述べてもいいんじゃないかと、毎度思う。 [review] (jollyjoker) | [投票(6)] |
★4 | 確かにあの瞬間、私も役所さんに取り込まれました。 [review] (K-Flex) | [投票] |
★3 | 配役が勿体無い気がします [review] (カプリコーン) | [投票(1)] |
★3 | ドローンの空中移動撮影は見事な構図。比べて接見室の件はあれこれ工夫しているが面白い画はない。クロサワはオーバーラップ一発で決めたよ(含『天国と地獄』のネタバレ)。 [review] (寒山拾得) | [投票(2)] |
★4 | 力のある映画だ。力のある画面の連続だと思う。これをオリジナルで造型している、ということの価値を認めなければならない。ただ、前半の印象的な科白で、「映画には理解や共感はいらない、友達になるんじゃないんだ」というようなことを福山が満島に云う。 [review] (ゑぎ) | [投票(8)] |
★4 | 福山雅治が象に触れる映画。象は消失したり、猫を抱いて象と泳いだりする。我々は本当に象を理解しているか?
[review] (ペペロンチーノ) | [投票(4)] |
★4 | 是枝監督と来たらお馴染みの福山雅治ね。うんうん。役所広司もいいよね。わかるわかる。ん?おい、ちょいと待て!そんでまさかの法廷サスペンスですかい!?まさか、まさかね…。 [review] (deenity) | [投票(3)] |
★5 | ピンと張りつめた温度の低い画面。それは事件の高揚の反動のようだ。“生れてこなかった方が良い人間もいる”“誰を裁くのかを、誰が決めるのか”“ここでは誰も本当のことを言わない”“あなたはただの器なのか”そんな呪詛が我々を常識のらち外へと導いていく。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | 一つの殺人事件の「真実」をめぐる迷宮ぶりが楽しめる娯楽サスペンス。 [review] (シーチキン) | [投票(1)] |
★3 | 批判を恐れずに言おう。
是枝監督は自ら進化することを放棄したのではないか。 [review] (pinkmoon) | [投票(5)] |
★5 | これはまた現在の日本映画では、技術も俳優も映像も演出も1級品を醸成した見事な作品です。もうずっと画面にくぎ付けでした。 [review] (セント) | [投票(4)] |