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ゑぎさんの人気コメント: 投票数順(101/111)

人気コメント投票者
★4スパイクス・ギャング(1974/米)西部劇は1976年にドン・シーゲルが息の根を止めたが、その2年前にリチャード・フライシャーによって瀕死の重傷を負わされている。フライシャーとシーゲルによる西部劇の葬儀。その両方に立ち会ったのがロン・ハワードだ。物語的には実に後味が悪いが、ある種の爽快感がある。それはこれこそ映画でしか描けない他のメディアでは成立し得ないことを了解する爽快感。ナム太郎[投票(1)]
★3トゥームレイダー(2001/米)この監督のアクションシーンは隅ずみまでよく設計されている。辻褄合わせのための説明的なシーンが極力抑えられているのも良い。アンジョリーナ・ジョリーのスター映画としてファンには堪えられない映画でもあるが、彼女の肢体と面構えが印象に残り過ぎて損をしている面もあるだろう。悪役のイアン・グレンもいい。terracotta[投票(1)]
★3スパイダーマン(2002/米)CG活用の巧さからドン・バージェスが起用されているのだとは思うが、照明の平板さが目に付く。ウィレム・デフォーキルステン・ダンストへの昼間撮影時の照明が良くない。(或いはフィルム選択上の問題かも知れないが。) [review]DSCH[投票(1)]
★4小さな赤いビー玉(1975/仏)こゝでもドワイヨンは空間全体を説明的に見せる画面(エスタブリッシング・ショット)を極力排して主人公に肉迫し、閉塞感とそこから生じる緊張や恐怖を見事に画面に焼き付けている。また主人公の初恋の相手である本屋の娘のノーブルな美しさが却って不安感を盛り上げる。なんとも危なっかしくていい。Santa Monica[投票(1)]
★2ロッキー4 炎の友情(1985/米)しかし、このラストは余りにいただけない。安易過ぎる。強い肉体には強い精神が宿るかも知れないが、同時に単純な精神も宿るのではないか、なんて皮肉の一つも云いたくなる。Myrath[投票(1)]
★5恐怖分子(1989/台湾=香港)圧倒的な力を持った傑作だ。画面の強度が飛び抜けている。例えばモーテルで女が男を刺すシーンの画面外からの唐突な運動の衝撃。同じような演出で言えばオフィスで男が女に詰め寄るシーンもそう。それでいて小道具の使い方の周到さも心憎い。 [review]ペペロンチーノ[投票(1)]
★3ビッグ・ウェンズデー(1978/米)ファースト・シーンとラスト・シーンは『捜索者』だし、随所に出てくる殴り合いもフォードへのオマージュだろう。さしづめジョン・ミリアスの『静かなる男』といったところか。しかしサーフィン・シーン以外は多くは弛緩した演出だ。何より笑わせるところが上手くない。24[投票(1)]
★3嘆きのテレーズ(1952/仏=伊)人物造型は類型的だし、今見るとソープ・オペラのような不倫劇の顛末なのだが画面は格調高い。特に列車の中の緊張感と物言えぬ姑の視線の演出が凄い。ラストの突き放しの見せ方も唸らされる。ただしシモーヌ・シニョレはイマイチ綺麗じゃない。『肉体の冠』や『輪舞』の彼女(いずれも娼婦役)を見いだそうとすると失望すること必至。shiono[投票(1)]
★3ギデオン(1959/英)スコットランド・ヤードを舞台にしたミステリ映画の小品。ジョン・フォードらしいいつものパースペクティブな画面はない。しかし勿論悪くはない。 [review]いくけん[投票(1)]
★4デリンジャー(1973/米)結局ジョン・ミリアスはこの処女作を超える映画を撮れなかったと誰もが感じる一抹の寂しさを禁じ得ない作品。 [review]ナム太郎[投票(1)]
★5赤い殺意(1964/日)私にとっての今村の最高作はこの映画。文句無く面白い。春川ますみのすっとぼけた演技が何よりも楽しい。全てまるく収まったラストは少々都合が良すぎるかも知れないが、この御都合主義も含めてこれはまさしく「映画」だと思う。電車の扱いは『生まれてはみたけれど』を想起させる。水那岐[投票(1)]
★2さらば愛しき女よ(1975/米)今思うとこれがジェリー・ブラッカイマーの製作者としてのキャリア第一歩なのだ。ディーン・タボラリスの美術とジョン・A・アロンゾの撮影は良し。後は駄目。何もない。郷愁だけで映画を支えないで欲しい。Sigenoriyuki[投票(1)]
★4白昼の通り魔(1966/日)全編に亘って素晴らしい緊張感。それはカメラワークとカッティングによるものというよりはアクターズ・ディレクションによるものだ。田村孟も流石と唸らされる。小山明子も素晴らしいが、やはり佐藤慶に尽きる。町田[投票(1)]
★3宮本武蔵(1954/日)もとよりアカデミー賞なんて作品の良し悪しとは全く無関係の賞だが、それにしてもこの映画がアカデミー外国語映画賞を受賞したという事実には首をかしげる。ただ、本シリーズ三部作の中で一番風格があるのは確かだが。 [review]町田[投票(1)]
★4巴里の屋根の下(1930/仏)感覚が実に新しい。トーキー出発点の映画とは到底思えない。その音の使い方は今見ても新鮮な驚きに満ちている。また、巴里の屋根の煙突、白壁、沢山の窓、粗い舗装の路等々美術・装置の人間的なこと!この映画の画面的な見所はなんと云ってもラザール・メールソンが作り上げた美術・装置だろう。ナム太郎[投票(1)]
★4アーカディン 秘密調査報告書(1955/仏=スペイン)ダイアローグとモノローグの区別がつかないぐらい、或いは誰が喋っているのか判らないぐらいの本当に饒舌な映画。ミシャ・オウアのノミのサーカスのシーンは圧倒的な素晴らしさ。しかしオーソン・ウェルズは本質的にドラマ−悲劇−しか作れなかったということがはっきり判る。 バーボンボンバー[投票(1)]
★4裸足の伯爵夫人(1954/米)例えば「このような構成は今では新鮮みを欠く」という物言いこそ、ありきたりだ。これは全くもって映画的な構成を持った映画なのだと思う。このマンキーウィッツとジャック・カーディフの造型こそハリウッド1950年代の最高水準を示した演出だ。そしてエドモンド・オブライエンの怪演!けにろん[投票(1)]
★4ピロスマニ(1969/露)絵画的。余りに絵画的がゆえ殆ど「映画」を思わせないぐらいだ。この甘美な映像は淡々とした演出と相まって私をぐでんぐでんに酔っぱらわせてくれた。しかしこの画面も紛れもなく「映画」なのだ。傑作。けにろん[投票(1)]
★5皆殺しの天使(1962/メキシコ)何が起こるか判らない、従って何が起こっても不思議ではない。これこそ映画の世界だろう。 [review]tredair[投票(1)]
★5お早よう(1959/日)素晴らしい。全てが素晴らしい。何を記せばいいのだろう。言葉を失ってしまう。一つだけ。久我美子の脚に決定的に感動した。ナム太郎[投票(1)]