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disjunctiveさんの人気コメント: 更新順(17/33)

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★4阿修羅のごとく(2003/日)これを黒木瞳のアイドル映画にせずにはいられないある種の魔性が逆に深キョンについてはその容貌の野趣深さを際立て、アイドルを見出すべきところに見いだせない背徳に苛みがある。 [review]けにろん[投票(1)]
★4孤狼の血(2018/日)昭和テーマパークという趣のなかで、役所広司の両性具有的な立場が彼を宮崎アニメに出てくるような不可侵のヒロインに仕立ててしまう。 [review]けにろん, DSCH[投票(2)]
★4女神の見えざる手(2016/仏=米)社会時評にしてはキャスティングが遊び過ぎるという場違いな感じから、マーク・ストロングのアイドル映画と言うべき蠱惑が生じるのだが、社会時評がサスペンスに下駄を履かせる手段だと判明してはその蠱惑が無効になる。 [review]ぽんしゅう, ゑぎ, けにろん[投票(3)]
★4山猫(1963/伊)舞踏会の各種イベントが人々を群体に落とし込むことで哀感を誕生させている。徹夜舞踏会の加虐に苛むランカスターにクラウディアの地中海性顔面をぶつける食傷の極みもかえって呼び塩となってランカスターを脱脂し、あろうことかそれを笠智衆化する。けにろん[投票(1)]
★4ヘアスプレー(2007/米)才能が人の美醜を超える好ましさと社会時評が相容れない。能力志向と差別是正の矛盾までは追及されず、ただミシェル・ファイファーの根性と恥辱が美的達成において突出してくる。けにろん[投票(1)]
★3懺悔(1984/グルジア=露)凡庸こそファナティックというのも、むべなるかなとは思うが、その路線からすると市長を虐待する話にしか見えなくなってしまって、どうも自分にはこのATG映画が苦手だ。寒山拾得[投票(1)]
★4人生とんぼ返り(1955/日)安易に学習されるために行き場を失う感のあるリアリズムは、森繁の症例の劇画化へとメタ化し、リアリズムを表現するためにそれを捨てる。一方で、余裕の河津清三郎らは泥沼化した定義問題を酒の肴にしてはしゃぎ、受け手の情緒を引き締めてしまうようだ。ゑぎ[投票(1)]
★3マシニスト(2004/スペイン)自罰感情を仮託された不眠という生理上の不快が逆流して、事を探求する意欲を妨げている。不眠だから不可解に遭遇するのは当たり前で、なぜ今さらおかしがる必要があるのかわからないまま、クリスチャン・ベールはハーレム作りに勤しむ。 [review]DSCH[投票(1)]
★4ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書(2018/米)拘束具の抑圧に呻きと鼾を漏らす怪熟女の湿性の官能を余所に、何も考えてない男たちは事務机の間隙を疾駆して、乾いたサバンナの原始記憶を蘇らせる。ぽんしゅう, 寒山拾得[投票(2)]
★3豚と軍艦(1961/日)横須賀の起伏を利用した空間の快楽と小ぎれいに撮られてしまうドブ板通りの微温的なフォルム。情熱と技術の過剰がかみ合うこともあれば、的確な射像をなかなか得られず自らを持てあますこともある。 [review]けにろん, ぽんしゅう[投票(2)]
★4男はつらいよ 寅次郎紅の花(1995/日)カットを細かく割っていられない現場の焦燥が期せずしてホラー映画の画面を構成する。冒頭の美作滝尾の駅舎の窓口に顔を出す寅。奄美で満男と遭遇するそれ。どちらもワンカットで彼は現れギョッとさせる。もはや亡霊であり、それが廃墟を彷徨うのである。 [review]ゑぎ, 寒山拾得, けにろん[投票(3)]
★3ハムレット・ゴーズ・ビジネス(1987/フィンランド)ピルッカ=ペッカ・ペテリウスの胎児状の容貌がオウティネンの母性と反響するのはよいとしても、強運の限度に挑戦する属性の浪費が子宮に内包されるような手ごたえのなさとなってしまい、水子供養のような遣り切れなさが残る。 [review]3819695[投票(1)]
★3カジュアリティーズ(1989/米)今回はモリコーネの浪花節に増感された、ただでさえ大仰なデ・パルマ節で、状況がショーン・ペンとマイケルの痴情のもつれとしか解せない。マイケルには鬼畜度を緩和させてしまうショーンもアレだが、マイケルの勇敢さもその好意への甘えに見える。DSCH, ぽんしゅう, けにろん[投票(3)]
★3夜よ、こんにちは(2003/伊)夏休みの合宿が終わらないような、延滞した非日常が醸すフワフワがある。一方で老人のダンディズムに感化を見出したい自惚れた空想と、それを罰したい自己規制がある。 [review]けにろん[投票(1)]
★3トラック野郎・望郷一番星(1976/日)山田洋次の残虐なマドンナたちと違って、この島田陽子は他人の幸福に殉じる人間の悲壮な有り様を認知して、受け手にそれを知らしめるのである。では、どうすれば彼は救われるのか。 [review]けにろん[投票(1)]
★3トンマッコルへようこそ(2005/韓国)メルヘンをリアリズムの隠れ蓑と割り切るあたりが妙にすがすがしく、シンプルな歓楽劇としては、これはこれで情緒のバランスがとれてるのかも知れぬ。寒山拾得[投票(1)]
★3男はつらいよ 寅次郎かもめ歌(1980/日)博のマイホームに絡んで人々の甲斐性が発現する様が具体的で色彩に富んでいるからこそ、気づけば夜学に浸透している寅の過程のなさがぶきみなのだが、何もない男の穿つ虚空に伊藤蘭の瓜実顔が蒸着して実体を与えることで、その淫靡が匂い立ってくるのだ。 [review]ぽんしゅう, けにろん[投票(2)]
★4駅 STATION(1981/日)大晦日に場末の飲み屋で高倉健と倍賞千恵子が黄昏る苦悶を味わいたく、20年ぶりに再見したのだった。しかし黄昏るには不穏すぎる。東宝製70年代刑事ドラマに民子物をぶち込んだ暴力的な構成で、とらやにミサイルが直撃したかのような触感なのだ。 [review]ぽんしゅう, DSCH, けにろん, 寒山拾得[投票(4)]
★4忍者狩り(1964/日)事をある種の治安戦として解釈していて、その一方的な虐殺を好ましく見せるべく、天津敏の忍者軍団へわれわれの憎悪を仕向ける工夫に実効性がある。 [review]まー, ぽんしゅう[投票(2)]
★3ローン・サバイバー(2013/米)追われて山を下る人の表情を捉えるべくショットは煽られ、マーク・ウォルバーグの、高橋悦史を彷彿とさせる鼻の穴が謎の迫力で画面を圧倒する。 [review]DSCH[投票(1)]