irodoriさんのお気に入りコメント(4/21)
バベル(2006/仏=米=メキシコ) | review] (ぽんしゅう) | 巧みな脚本、演出、編集で、時間と地平を操りながら143分間、延々繰り広げられる人々の苦渋と焦燥は、とりとめなく拡散し続け収拾を見ない。死の問題は放置され、他方で唐突に誕生が示される。しかし、この混沌と迷走こそが人間を真摯に描こうとした証なのだ。 [[投票(12)] |
バベル(2006/仏=米=メキシコ) | review] (shiono) | イニャリトゥ監督の志の高さは尊敬に値する。従来の方法論を押し進め、ストーリーテリングの強度をも掴んだ成功作。実験的側面もまた作家の勇気と受け取った。 [[投票(15)] |
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007/米) | review] (kiona) | 己以外の全てを憎悪する肉食獣の雄の姿が神に似ているなら、その鉄のペニスは母なる大地をレイプし、贋作を打ち砕く。信仰を拒絶しながら、その実、何より神の苛酷を体現しているのかもしれない。わずかに残る温もりへの希求を自ら殺しながら。 [[投票(8)] |
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007/米) | review] (おーい粗茶) | 「欲望こそこの世の原理」と定めてきた男の血闘始末記。 [[投票(11)] |
ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017/スウェーデン=独=仏=デンマーク) | review] (ぽんしゅう) | 堂々と“モノを乞う”者たちを無感情に描き、その“卑屈”を軽蔑しながらも、彼らとの間に引いた線の外側から、手を差し伸べることに誠意を見出す卑屈。「それを言っちゃお終いよ」を承知で、観客を蚊帳の外に放置する確信犯映画。この意地悪さは反則ぎりぎり。 [[投票(3)] |
ドリームガールズ(2006/米) | ジェイミー・フォックスの表情が挿入される部分なんかを指していて、表情で多くを伝え過ぎている、ということなのだ。ビル・コンドンは補完ショットを撮り過ぎていたのかもしれない。 [review] (ゑぎ) | カッティングが刻み過ぎの上に説明的過ぎる。説明的過ぎ、というのは例えば、ラストの歌唱シーンに[投票(6)] |
イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(2010/米=英) | review] (田邉 晴彦) | まず、映画として抜群に面白い。知的探究心をくすぐるアート映画であり、物事の核心を突くドキュメンタリー作品でありながら、エンターテインメントとしての心配りを忘れていない。敷居は低く、志は高く。よく出来た娯楽作である。 [[投票(2)] |
イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(2010/米=英) | review] (Master) | 最後に関係者が見せる表情に諦観が横たわる。門外漢からは霧の中にあると思えるポップアートの評価基準は、結局誰にとっても霧の中という事か。 [[投票(2)] |
下衆の愛(2015/日) | review] (ぽんしゅう) | 映画とは青くさく、映画屋とは胡散臭くさいものだ。野放しの表現欲は、だらしのない性欲のように制御不能なのだ。とにかく下衆なのだ。下衆の愛ほど、はた迷惑なのもはなく、純粋なものもない。だから人はしばし世間を忘れ「下衆」に浸るために映画館へ足を運ぶ。 [[投票(1)] |
海炭市叙景(2010/日) | review] (田邉 晴彦) | 最後までスウィートな展開に逃げ込まないストーリーテリングは作り手たちの真摯な志の証だ。そうだよ、人生や現実なんてものはかようにビターで辛辣で暗澹たるものなのだ。それでも、決して悲惨ではない。そう言い切れる気高さにみちた映画。 [[投票(4)] |
ヴァンダの部屋(2000/ポルトガル=独=スイス=伊) | review] (セント) | 劇映画なのかドキュメンタリーなのか分からない演出方法に最初は面食らったが、再開発のための立ち退きを迫れている人たちの日常を、 [[投票(2)] |
マイ・マザー(2009/カナダ) | review] (jollyjoker) | 今日僕が死んだらどうする?私も明日死ぬわ。だと?本人に言えよ。外国人は「愛してる」とか連発するくせに、肝心なことを結構言わないんだよね。2時間を感じさせない脚本は見事。アンダーでのシーンは雰囲気があって好きだ。 [[投票(1)] |
Sad Movie サッド・ムービー(2005/韓国) | review] (づん) | この映画の"愛はどうして終わる瞬間に、一番輝くのだろう"というコピーがそもそも胡散臭い。 [[投票(4)] |
夏の妹(1972/日) | review] (寒山拾得) | いろいろあったけど未来志向、でいいのだろうか。 [[投票(1)] |
戦場のメリークリスマス(1983/英=日) | kiona) | 同性愛に対する抑圧的価値観の中で生まれてしまった恋心へのヨノイ自身の戸惑いは、性衝動を解放するための最終行程を知らない少年の戸惑いと似ている。プラトニックとは、性衝動の不在ではなく、顕在する性衝動に流されまいとする葛藤であったという、当たり前の事を思い出させられた。 ([投票(5)] |
戦場のメリークリスマス(1983/英=日) | review] (煽尼采) | 大島渚の、若き日の複雑な観念性が熟して弛み、甘さを得たような官能性が滲み出る。 [[投票(3)] |
ストレイト・ストーリー(1999/米=仏=英) | review] (おーい粗茶) | 「星空を見ながら考えてみる」と娘は言ってたっけ。そういや爺はことあるごとに夜空を眺めていたなあ。 [[投票(7)] |
儀式(1971/日) | review] (ジャイアント白田) | この作品、抽象的に描ききった印象なのは、国家というのを取り扱ったから保険で抽象をいれたからであろう。が、しかしそこは大島渚。抽象でありながら中傷的にも描き、戦争総括を先送り対処法で乗り切る国家の問題点を的確に鋭く突いた力作、であり儀式。 [[投票(5)] |
アメリ(2001/仏) | review] (ぽんしゅう) | ITバブルが弾け散った2001年暮れ。おしゃれな街の小さな劇場に、めったに映画など観に行かない明るい自閉娘たちが大挙して押しかけた珍事は、この年の初めに首相になった小泉純一郎を、めったに選挙に行かないお調子者たちが妄信的に支持したバカ騒ぎに似ていた。 [[投票(4)] |
アメリ(2001/仏) | review] (はしぼそがらす) | お姫さまより魔法使いにあこがれる女の子は、きっと皆が思っているよりたくさんいるんじゃないかな?(私もその一人ぢゃ!) [[投票(9)] |