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irodoriさんのお気に入りコメント(3/21)

藍色夏恋(2002/台湾=仏)★5 たぶん一生消えないひっかき傷 [review] (Linus)[投票(4)]
ぼくのエリ 200歳の少女(2008/スウェーデン)★4 日中は雪に覆われて風景が白に支配される。夜は黒い闇。建物の外観や内装も、いかにも北欧的な簡潔さで、故に「赤」(それは血に限らない)の鮮烈さが際立つ。冷たく乾いた美と、善悪の彼岸で為される愛。 [review] (煽尼采)[投票(4)]
ぼくのエリ 200歳の少女(2008/スウェーデン)★4 およそ説明のつかない、あらゆる意味付けや価値観・倫理感を超越して他者の理解を寄せ付けない排他的な「理解」こそ「愛」と呼びうる局面があるのであって、その観察の的確な実践と言える。字義通りの空腹のみならず、殺意、孤独、あらゆる「飢え」が表出する。それを「みたす」ことへの二律背反する感情。作品内で展開される「行為」の全てが深く、見応えがある。 [review] (DSCH)[投票(5)]
彼らが本気で編むときは、(2017/日)★4 女に生まれた者たちは女で“ある”ことでジェンダーの煩わしさにさらされ、女の姿を得られなかった者は過剰に女“らしく”ふるまうことで社会的な違和にさらされる。この“らしく−ある”ことの人間的生理と社会的意味との精神衛生上のバランスに正解はあるのだろうか。 [review] (ぽんしゅう)[投票(4)]
彼らが本気で編むときは、(2017/日)★5 強い「母親」であるために必要なことが描かれる。ひとは自分のエゴと欲求をはっきりと認め肯定しながら、義務との折り合いをつけるためにそれを己の行為で消化する。そして可能な者が母だ。海岸で男根の縫いぐるみを燃やす「儀式」は、自分にはひどく崇高な祈りのように映った。 [review] (水那岐)[投票(2)]
アス(2019/米)★4 都市伝説の真顔語り。あるいは法螺ホラー。『ゲット・アウト』より『イット・フォローズ』の次作と云ったほうが得心の捗りそうな味わいは、当然ながらマイケル・ジオラキス撮影の醒めた文体に拠るところが大きい。物語は畢竟、原題の意味するものが「私たち」から「合衆国」へ移行する過程、それである。 [review] (3819695)[投票(1)]
アス(2019/米)★3 大ボラ吹き映画として楽しく見られる。細かいところにツッコミを入れても仕方がない映画だ。ウサギの顔から、ゆっくりカメラが引くと、ケージが沢山ある部屋、というこの被写体をクレジットバックに選択する意思決定がジョークのようなものだろう。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
不滅の女(1963/仏=伊=トルコ)★5 ロブ・グリエ初体験。というか脚本ではあの「去年マリエン」を経験してるわけであるが、、。 [review] (セント)[投票(2)]
不滅の女(1963/仏=伊=トルコ)★4マリエンバート』が変質狂的な移動撮影の映画だったのに対し、本作は変質狂的な編集の映画 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
スタンド・バイ・ミー(1986/米)★4 友情物語を装った父子映画 [review] (cinecine団)[投票(15)]
ポラロイド(2017/米)★3 早々に実体化しちまう展開が得体の知れぬ恐怖を雲散させて後は野となれ山となれの体たらく。しかし、イケイケ高校生活に溶け込めず孤独なカメラ趣味に閉じこもる主人公の寒い心象を表象するような曇天下の街並がいい。惨禍は生き方を変える契機かも知れない。 (けにろん)[投票(1)]
アップグレード(2018/米)★3 寄生、義体化やネットとの融合、新生命体、仮想現実と現実の融解というテーマ上でまさしくけにろんさんご指摘の『寄生獣』であり『GHOST IN THE SHELL』なのだが、人間性や実存への執拗なこだわりこそが熱さを生むのに、それが薄くてイマイチつまらぬなと思っていたら人間性の駆逐こそが肝だったというつまらなさというか面白さというか。 [review] (DSCH)[投票(2)]
アップグレード(2018/米)★3 ミスリードを誘う為の枝葉が本筋に整合しない甘さもあるが、『寄生獣』めいたAIとの共棲関係と暴走するゴアな殺戮が操りロボめいた体技と相まり剣呑。走りの描写が『鉄男』みたいな身体固定カメラで人に非ずを表するを含めジャパネスクへの傾倒が伺える。 (けにろん)[投票(2)]
私はあなたのニグロではない(2016/米=仏=ベルギー=スイス)★4 好漢ジェームズ・ボールドウィンの知的な弁論は鮮やかであり、本質を抉っている。彼を紹介したことで映画は役割を終えているだろう。不足感は読書で満たすべきものだ。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
ボヘミアン・ラプソディ(2018/英=米)★4 誰にでも思い入れのあるひとというのがある。(まったくの余談ですが、私もスローイングミュージズ大好きです) [review] (tredair)[投票(8)]
来る(2018/日)★4 それがドラマの中核というわけでもないのに、ホラー風のエグい描写が突出してしまう監督の作風。ならば、ホラーでエグい映像こそがテーマの作品を撮らせてみよう… [review] (おーい粗茶)[投票(6)]
来る(2018/日)★3 分譲マンションを舞台に、バケモノと霊媒術師たちがサイキックなバトルを繰り広げる様は大友克洋の「童夢」を彷彿とさせる。少なからず本作の登場キャラ造形や映像表現に影響を与えているんじゃないだろうか。それにしても、現代のバケモノは知能をつけたもんだ・・・ [review] (AONI)[投票(4)]
レディ・プレイヤー1(2018/米)★3 スピルバーグは地球に残る人 [review] (ペンクロフ)[投票(12)]
ハローグッバイ(2016/日)★4 あれほどにドロドロした内面を眼前にぶちまけられたら、誰だって顔色を変えてたじろぐ。だが、雄々しいこのヒロインたちはそれが自分の器におさまることを知っており、そこから友情を育むのだ。菊地健雄、馬鹿にできない演出家だ。 [review] (水那岐)[投票(1)]
バベル(2006/仏=米=メキシコ)★3 平坦で、奥行きが無く、ただ出来事の連鎖が並列されているだけ。だが、その事で却って、距離を挟んだ場所同士が一つの平面で繋がっている事を感じさせる。個々の出来事の関連性が最低限に抑えられているのが、この映画の美点だろう。 [review] (煽尼采)[投票(4)]