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週一本さんのお気に入りコメント(1/31)

TENET テネット(2020/米)★1 「心余りて言葉足らず」と在原業平は古今集序で評されたが、クリストファー・ノーランもあてはまる。彼の場合は、その「心」すら読みづらい。『インセプション』でやらかした同じ轍をまた踏んだ。オトコ気は買いたい。 (ジェリー)[投票(3)]
THE BATMAN ザ・バットマン(2022/米)★3 腐敗と悪が、悪人の属性としてではなく、脈打って生きている巨大なシステムとして描かれる。これは『ダークナイト』すら達しえていないヴィジョンだ。悪人の誰が死のうが、誰に替わろうが小動ぎもしない構造としての悪がリアルに迫ってくる。ヒーロー映画のレベルをはるかに超えるみごとな成熟だ。 (ジェリー)[投票(3)]
アマデウス(1984/米)★5 天才と凡人の対立の中で、この凡人こそが天才の全てを理解できるという皮肉を描く。そして溢れんばかりの音楽を通して神の存在を問う怪作。 (ダリア)[投票(5)]
マトリックス レザレクションズ(2021/米)★3 ジェネレーションZはマトリックスの夢を見るか? [review] (おーい粗茶)[投票(4)]
ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018/中国=仏)★5 ビー・ガン初見。噂通りの舌を巻く快作。全編漆黒の画面にゆらり動くカメラ。酔いそうになるほど。ストーリーはそのうち夢と現実と混濁しどうでもよくなる。何と言っても映像ですな。全編ポエムです。 [review] (セント)[投票(1)]
ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018/中国=仏)★3 自己の憐憫と陶酔に関するエトセトラは大した内実なきものを勿体ぶって語るに過ぎなく思えるが、そのミディアムショットの緩慢な移動が始まると世界は現実との境界が徐々に融解し始め夜のしじまの中で迷宮化する。獲得された俯瞰の視座が映画を解き放つのだ。 (けにろん)[投票(1)]
タワーリング・インフェルノ(1974/米)★4 9.11後の眼からすると甘さはあるが、それでも来るべき世紀の不吉なヴィジョンを先取りしていた。何か悪いことが起きそうだ、という1970年代アメリカ特有の空気感は的中した。ミニチュアのグラスタワーを仰角で映すカットが前衛芸術のごとき不気味さでコワイ。 [review] ()[投票(6)]
凱里ブルース(2015/中国)★4 旅の話だ。行き先は男(チェン・ヨンチョン)のなかに堆積し、関係性があいまになってしまった、かつては確かに「存在していた」はずなものと、いつの間にか「失っていた」ものの断片が織りす混沌。すなわち残された男の時間のなかで足踏みを続ける“今”のなかだ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
ケイコ 目を澄ませて(2022/日)★4 最初から最後まで無音楽。その分、コンビネーションミット打ちの音、弟が練習するギターの音、蛇口から水の出る音、冒頭から音を強く意識させられる。しかし、その音は主人公の耳には聴こえていない。 [review] (緑雨)[投票(5)]
ケイコ 目を澄ませて(2022/日)★4 いい映画だ。少なくとも障碍者の心の襞をここまでじっくり描いた作品もまれだと思う。そして映画は彼女(音のない日常)を通して、実は我々(会長)を映しているのだ。その双璧となす圧倒感は絶品。 (セント)[投票(2)]
マルサの女(1987/日)★4 戦後日本の煩悩が、はち切れんばかりに膨らんだ、あの時代を象徴する作品。 [review] (緑雨)[投票(5)]
イニシェリン島の精霊(2022/英)★5 人間関係の曖昧を取っ払ったときにどうなるかの単線的試行だが、周辺群像の遣る瀬なさが否応なく男の孤独を弥増させ状況の坩堝化を加速させる。海の向こうで時折上がる硝煙は紛争との地続き感を呼び覚ますだろう。周到な配置・装置で炙り出された解なき時代。 (けにろん)[投票(2)]
イニシェリン島の精霊(2022/英)★4 十字架の置かれた、あるいは十字の格子のはまった小さな窓が、内と外を隔てる。 [review] ()[投票(4)]
マルサの女(1987/日)★4 国税査察官というお仕事をエンタメとして取り上げたこと自体が画期的だったんでしょうが。 正直言って、脱税王(山崎努)との行為の後、ティッシュを挟んだままベッドから動く、愛人のあられもない姿が生々しく、何よりも衝撃的だったこと、申告します。 (AONI)[投票(2)]
アバター(2009/米)★4 目で見る、判る、信じられる。その体験が映画なんだと思う。 [review] (ペンクロフ)[投票(21)]
DUNE/デューン 砂の惑星(2021/米)★3 パンツ一丁のスティングに勝るものが何ひとつない。 (黒魔羅)[投票(4)]
パルプ・フィクション(1994/米)★5 パルプ・フィクションのパルプ・フィクションたる所以は「その後」を見せない所にあると思う。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(5)]
リコリス・ピザ(2021/米)★4 恋する若者は走る。怠惰なオレの代わりに若者が走ってくれてんだ、人生の断面を生きてみせてんだ、と思うと泣いちゃうんだよな。 [review] (ペンクロフ)[投票(3)]
ジャッキー・ブラウン(1997/米)★4 香港映画を観た黒人は45口径を2丁買う。(「スペインの雨は主に荒野に降る」みたいだ) [review] (ペペロンチーノ)[投票(3)]
フレンチ・ディスパッチ(2021/米)★3 厳密な規則はカラーとモノクロ、2種類の画面サイズの使い分けだけ。縦/横、高/低、奥行き、寄り/引きと奔放な視点移動と目まぐるしいカットつなぎに圧倒される。そのルール無視ぶりは喜劇という"優柔”を借りて意味や必然を無化して物語を語る挑戦的な実験に見えた。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]